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エリア:
- 北米 > アメリカ西部
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テーマ:
- 鉄道・乗り物
- / 自然・植物
ユタ州南部、アーチーズ国立公園を見学する最も贅沢な方法は気球だろう。まず現在実質一社しか運行していない。風が強くても、雨が降っていても飛べない。料金が259ドル+税金というのはさておくとしても。
2012年4月15日、朝5時にホテルで目を覚ました時には小雨だった。「だめか」と思ったけれど一応電話すると「予定通りきてください」と言う。06:45モアブの町の北にあるキャンプグラウンドで待ち合わせ。朝焼けが美しい。
気球会社のバンに乗り換えてオフロードをしばらく走っていくと、巨大な気球がすでに半分ふくらみはじめているではないか。
巨大な扇風機で風を送り込み、ある程度膨らんだところで今度はバーナーが空気を熱くする。だんだんと気球は立ち上がっていく。
今日のバスケット(人間が乗り込む部分)は16人乗り。ヘリの部分はけっこう高いので乗り込むのにちょっと苦労する。
我々9名に加えて、ボストンから来たお父さんと小学校ぐらいの子供達二人が同乗。キャプテンと握手してご挨拶するトム君。
いよいよ、バーナーが本格始動!
ふわりと浮き上がったら、一分もしないうちにさっきまでの地面は遥か下だ。
雲はあるが、遠方の雪をかぶった三千メートル級の山々まで見えてきた。
飛び立った場所はアーチーズ国立公園の北西の外側。風にのっていくと自然とアーチーズ国立公園の上に達した。奇岩が林立している様子が面白い。「マーチングマン(行進する人々)」と名付けられた岩が見えてきた。
キャプテンのルーさん「今日はここを越えて国立公園の東向こうまで飛ぶ」という。
日のあたる崖は本棚様なかたちなので「ブックシェル」
陽があたる場所に入り、地面に気球の影が映っている。
冬のコートを着こんでいたけれど、太陽が当たりはじめるとぽかぽか暖かくなってきた。
向かっていく先に、巨大な平たい岩が並んでいる。
名前はそのままの「フィン・バレイ=ヒレの谷」。
ひとつひとつのヒレは二十から三十メートルもの高さがある。
気球からでなければ絶対に得られない視点から見下ろすこの面白さ!
もう一時間も飛び続けているが、まだ降りられるような場所に達しない。第一国立公園内は上空を飛ぶことは良いが、着地する事は禁止なのだそうだ。
下は洗濯岩のようにかわってきた。
一時間二十分が過ぎ、ようやく国立公園の外の平たい土地に達する。
高度が下がり、気球の影も大きくなってきた。
パイロットのルーさんが進行方向に見えてきたオフロードに向けてバーナーを調節する。
着地をどこにするか、どの程度スムーズに降りられるか、ここが気球パイロットが技量を試される最大のポイントである。
衝撃が強すぎるとバスケットが横倒しになってしまうし(アフリカで一度経験)、ぬかるんだ地面に降りてしまったら、気球から降りたとたんにひどい事になるのだ(南半球某所でそういう目にあった)。
今日はスムーズに、良い場所に着地!すぐに気球の先に取り付けられてる紐を引っ張って、折りたたみしやすい形に横たえていく。
バスケットが安定しても、すぐに降りてはいけない。重量が軽くなって再び浮き上がる危険がなくなるまで、みんなでじっと待つ。
そして、また、ふちの高いバスケットからがんばって降りましょ。
気球フライトの成功の後、たいてい行われるシャンペンセレモニー。
パイロットのルーさんが挨拶。「今日は、今年初めてアーチーズ国立公園の上をとびました。そして、皆さんは私のはじめての日本人ゲストでした。乾杯!」
時刻はすでに9時をまわって、早朝から実質半日いっぱいかかった今日だった。忙しい行程のパッケージツアーではとても体験できないのが気球ライド。それだけの価値は充分にあるのだけれど、なかなか普通のツアーで組み込むことは難しい。《手造の旅》の価値であります。
放牧地を抜けて、再びキャンプグランドまで45分走る。
舗装道路に戻って、ようやく自分がどこにいるのか確認する事が出来た。
2012年4月15日、朝5時にホテルで目を覚ました時には小雨だった。「だめか」と思ったけれど一応電話すると「予定通りきてください」と言う。06:45モアブの町の北にあるキャンプグラウンドで待ち合わせ。朝焼けが美しい。
気球会社のバンに乗り換えてオフロードをしばらく走っていくと、巨大な気球がすでに半分ふくらみはじめているではないか。
巨大な扇風機で風を送り込み、ある程度膨らんだところで今度はバーナーが空気を熱くする。だんだんと気球は立ち上がっていく。
今日のバスケット(人間が乗り込む部分)は16人乗り。ヘリの部分はけっこう高いので乗り込むのにちょっと苦労する。
我々9名に加えて、ボストンから来たお父さんと小学校ぐらいの子供達二人が同乗。キャプテンと握手してご挨拶するトム君。
いよいよ、バーナーが本格始動!
ふわりと浮き上がったら、一分もしないうちにさっきまでの地面は遥か下だ。
雲はあるが、遠方の雪をかぶった三千メートル級の山々まで見えてきた。
飛び立った場所はアーチーズ国立公園の北西の外側。風にのっていくと自然とアーチーズ国立公園の上に達した。奇岩が林立している様子が面白い。「マーチングマン(行進する人々)」と名付けられた岩が見えてきた。
キャプテンのルーさん「今日はここを越えて国立公園の東向こうまで飛ぶ」という。
日のあたる崖は本棚様なかたちなので「ブックシェル」
陽があたる場所に入り、地面に気球の影が映っている。
冬のコートを着こんでいたけれど、太陽が当たりはじめるとぽかぽか暖かくなってきた。
向かっていく先に、巨大な平たい岩が並んでいる。
名前はそのままの「フィン・バレイ=ヒレの谷」。
ひとつひとつのヒレは二十から三十メートルもの高さがある。
気球からでなければ絶対に得られない視点から見下ろすこの面白さ!
もう一時間も飛び続けているが、まだ降りられるような場所に達しない。第一国立公園内は上空を飛ぶことは良いが、着地する事は禁止なのだそうだ。
下は洗濯岩のようにかわってきた。
一時間二十分が過ぎ、ようやく国立公園の外の平たい土地に達する。
高度が下がり、気球の影も大きくなってきた。
パイロットのルーさんが進行方向に見えてきたオフロードに向けてバーナーを調節する。
着地をどこにするか、どの程度スムーズに降りられるか、ここが気球パイロットが技量を試される最大のポイントである。
衝撃が強すぎるとバスケットが横倒しになってしまうし(アフリカで一度経験)、ぬかるんだ地面に降りてしまったら、気球から降りたとたんにひどい事になるのだ(南半球某所でそういう目にあった)。
今日はスムーズに、良い場所に着地!すぐに気球の先に取り付けられてる紐を引っ張って、折りたたみしやすい形に横たえていく。
バスケットが安定しても、すぐに降りてはいけない。重量が軽くなって再び浮き上がる危険がなくなるまで、みんなでじっと待つ。
そして、また、ふちの高いバスケットからがんばって降りましょ。
気球フライトの成功の後、たいてい行われるシャンペンセレモニー。
パイロットのルーさんが挨拶。「今日は、今年初めてアーチーズ国立公園の上をとびました。そして、皆さんは私のはじめての日本人ゲストでした。乾杯!」
時刻はすでに9時をまわって、早朝から実質半日いっぱいかかった今日だった。忙しい行程のパッケージツアーではとても体験できないのが気球ライド。それだけの価値は充分にあるのだけれど、なかなか普通のツアーで組み込むことは難しい。《手造の旅》の価値であります。
放牧地を抜けて、再びキャンプグランドまで45分走る。
舗装道路に戻って、ようやく自分がどこにいるのか確認する事が出来た。