フォロとは、ラテン語で政治・宗教の中心となる広場を指す「フォルム」からできたイタリア語、
ロマーノとは同じくラテン語で「ロマヌム」、つまり「ローマの」という意味の単語です。
その名も「ローマの大広場」という意味のフォロ・ロマーノ。
タルクィヌス王の時代、紀元前6世紀頃から整備が始まったとされ、
共和政時代には様々な改築が行われましたが、
あのカエサルや初代ローマ皇帝アウグストゥスらの手により計画・設計されたものが
ほぼ現在の遺跡の形となっています。
元老院も置かれた、古代ローマの首都に開設された最初のフォルムかつ最も重要な広場となりました。
東西約300m、南北約100mの敷地には、大小さまざまな施設の遺跡が残っています。
たとえば、一番西側にそびえるセプティミウス・セウェルスの凱旋門。
パルティア遠征の戦勝記念として建設され203年に落成した門です。
高さ23m、幅25mの白大理石でできた堂々とした姿と、細密な彫刻装飾が見事です。
この凱旋門の隣にあるのが皇帝フォカスの記念柱。
フォロ・ロマーノに建設されたローマ帝国(東ローマ帝国)による最後の建築物だそうです。
セプティミウス・セウェルス皇帝の命によって建てられた円形のウェスタ神殿や、
皇帝ハドリアヌスが作らせた女神ウェヌスと女神ローマの神殿跡、
ユリウス・カエサル(シーザー)によって着工されたバシリカ・ユリア、向かいのバシリカ・エミリア、
巨大なアーチが荘厳な赤茶色のマクセンティウスのバシリカなどなど、枚挙にいとまがありません。
これらフォロ・ロマーノの全景は、遺跡内に入場しなくても、
北辺に沿っているフォーリ・インペリアーリ通りから眺めることができます。
でも、せっかくローマに来たのなら、古代ローマ帝国で最も重要な行政・宗教・生活の中心地だった
このフォロ・ロマーノに実際に足を踏み入れてみて。
また、入場券はコロッセオと共通で2日間有効となっているので、コロッセオを見るならこちらもお忘れなく!
「すべての道はローマに通ず(omnes viae Romam ducunt)」の集大成の広場で、
2000年の歴史のロマンを感じましょう。
Roman Forum フォロ ロマーノ
遺跡マニア必見!古代ローマの栄光が甦るフォロ・ロマーノ
- 投稿日2014/09/30
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ジャンル史跡・遺跡 世界遺産
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エリアカンピテッリ
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住所
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アクセス地下鉄B線・51・75・85・87・117・118・nMB番バス Colosseo駅から徒歩約9分
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電話番号+39-06-39967700
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営業時間詳細は公式サイトを参照
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定休日1月1日, クリスマス
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公式サイト
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フォロ ロマーノ周辺のおすすめ観光スポット
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- ヴェネツィア広場
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- 真実の口 (サンタ マリア イン コスメディン教会)
- コロッセオ
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- トレヴィの泉