
-
エリア:
- アフリカ > ジンバブウェ > ハラレ
- アフリカ > ジンバブウェ > ジンバブウェその他の都市
-
テーマ:
- 鉄道・乗り物
- / 世界遺産
朝、ハラレからバスに乗り、マシンゴへ。大型の長距離バスだが、南アでのデラックスバスとは違い、見るからに年季が入っている。
車内ではリンガラ・ミュージック(アフリカ全域で聞かれるピチカートが効いたエレキギターとコーラス、 そしてリズミカルで単調なリズムが繰り返される陽気なポピュラーミュージック)が鳴り続ける。南アのデラックスバスで、ハリウッド映画のビデオが流れていたのとは対照的に、アフリカの大衆的な雰囲気が旅の情緒を感じさせる。
ハラレの街を離れた車窓の外には、サバンナの奥で立派な角のシカがこちらを見ている。顔はオリックスと似ているが、角の先が曲がっている。 (オリックスは角がまっすぐ)
マシンゴには昼前に到着。宿に荷物を置いて、早速、近郊にある世界遺産「グレートジンバブエ」遺跡を訪れる。
ローカルバスで遺跡近くのバス・ストップで降り、道行く人や道沿いの露天の土産屋に道をききながら、遺跡の入り口に近づいて行くと、 目の前にちょっと大きな丘が現れる。丘の頂上には石垣のようなものがあり、人の影が動いている。
「もしかして、グレートジンバブエってあのてっぺん??」
昼下がりの日差しは強烈で、既に汗が体中にしたたっている。巨大な石の遺跡と聞いていたので、 すっかり平坦な土地に築かれているものだとばかり思っていたのだが・・・。
「ふうっ」と一息付いて、意を決すると、丘の頂上へ登山開始。石の階段が組まれているのだが、一段の石の幅はとても狭く、常につま先だけで階段を登っている感じだ。
苦労したかいあって、丘の頂上からの眺めはなかなかのもの。サバンナの向こうに湖も見える。眼下には、丘の東側のふもとにも遺跡が見える。なるほど、 遺跡はアフリカには珍しく広大で、都市の様相をていしている。この「ヒル・コンプレックス」と呼ばれる丘の頂上に石を積んで作られた遺跡は、城か要塞か?

石の階段を下って丘を降りるのは、上ってくるより神経を使う。何しろ階段の幅が狭いので、常にカカトだけを使って足を運ばなくてはならない。しかも階段といっても所々崩れかけている遺跡の一部だ。
つい、よろめいて両脇の石積みの壁に手をつくと
「グラッ!」
危ない、危ない。もう少しで世界遺産を崩してしまう所だった。
丘を下りて、ふもとの遺跡群へ。
このグレートジンバブエ遺跡、「アジアや中南米の遺跡を見慣れてる人が行くと肩透かしを食う。」 と言われているようだが、石を積んで作った巨大な壁は、右へ左へなだらかな美しい曲線を描き、それが幾重にも重なって遺跡を囲む。なかなか良くできている。
入り口近くには小さな博物館があり、入ってみると遺跡から出土した鳥の木彫りの像が幾つか展示されている。 しっかりした丸木棒の上部に胸を張って上を向くタカだかワシだかが、りりしく彫られていて、権力や栄華を誇示しているかのようだ。
博物館に掲示してある説明には、積まれた石の分析から、遺跡は2〜4世紀頃から15〜6世紀頃まで段階的に築かれたらしい、という事が書かれているだけ。 それ以外にこの遺跡に関して、何ら解明はされていないようだ。
大体、「グレートジンバブエ」という名称もいい加減だ。何ら史実に由来していない。飛鳥遺跡を「すごい日本の遺跡」って言るようなものだ。
遺跡からは何と中国の陶器も出土されたそうで、「本当? そこら辺の現代人が捨てたんじゃないの?」とも思ってしまうが、本当ならすごい。
確かにこのアフリカの南に何らかの権力と都市が存在し、石で街を築き、交易を行い、そして滅んでいった様だ。
その歴史はどこにも記されず誰も知らない。
【食事】
朝:パン
昼:なし
夜:ご飯とロースとチキン(自炊)
…今日の料理は大成功。ご飯もチキンの焼き加減も最高。どうやらナベでのご飯炊きも慣れてきたようだ。
【トラベルメモ】
1US$ = 50Z(ジンバブエドル)
・ハラレ市内→バスターミナル・タクシー240Z …メーター通り払ったが、事前に交渉しておけば値切れるそうだ。ジンバブエのタクシーはそれが常套手段らしい。
・バス ハラレ→マシンゴ470Z/1人 5時間。バスはひんぱんにある。
・マシンゴ市内→バスステーション ミニバス(コミューターと呼ばれている) 10Z/1人 数分 1km強の距離なので歩いても行ける。コミューターは街の中心のシェルのガソリンスタンドの裏「TMスーパーマーケット」前より。
・グレートジンバブエ遺跡 入場料520Z(又は10US$)/1人 丘登りもあり、最低2時間は必要。バスストップ前でオレンジが1個2Z。遺跡を見て、さんざん汗をかいた後、これで喉を潤す。
【宿】(マシンゴ)PawPaw Lodge 400Z(W一室)。ハラレのPawPawとは大違いでキレイで良い。キッチン有り。
車内ではリンガラ・ミュージック(アフリカ全域で聞かれるピチカートが効いたエレキギターとコーラス、 そしてリズミカルで単調なリズムが繰り返される陽気なポピュラーミュージック)が鳴り続ける。南アのデラックスバスで、ハリウッド映画のビデオが流れていたのとは対照的に、アフリカの大衆的な雰囲気が旅の情緒を感じさせる。
ハラレの街を離れた車窓の外には、サバンナの奥で立派な角のシカがこちらを見ている。顔はオリックスと似ているが、角の先が曲がっている。 (オリックスは角がまっすぐ)
マシンゴには昼前に到着。宿に荷物を置いて、早速、近郊にある世界遺産「グレートジンバブエ」遺跡を訪れる。
ローカルバスで遺跡近くのバス・ストップで降り、道行く人や道沿いの露天の土産屋に道をききながら、遺跡の入り口に近づいて行くと、 目の前にちょっと大きな丘が現れる。丘の頂上には石垣のようなものがあり、人の影が動いている。
「もしかして、グレートジンバブエってあのてっぺん??」
昼下がりの日差しは強烈で、既に汗が体中にしたたっている。巨大な石の遺跡と聞いていたので、 すっかり平坦な土地に築かれているものだとばかり思っていたのだが・・・。
「ふうっ」と一息付いて、意を決すると、丘の頂上へ登山開始。石の階段が組まれているのだが、一段の石の幅はとても狭く、常につま先だけで階段を登っている感じだ。
苦労したかいあって、丘の頂上からの眺めはなかなかのもの。サバンナの向こうに湖も見える。眼下には、丘の東側のふもとにも遺跡が見える。なるほど、 遺跡はアフリカには珍しく広大で、都市の様相をていしている。この「ヒル・コンプレックス」と呼ばれる丘の頂上に石を積んで作られた遺跡は、城か要塞か?

石の階段を下って丘を降りるのは、上ってくるより神経を使う。何しろ階段の幅が狭いので、常にカカトだけを使って足を運ばなくてはならない。しかも階段といっても所々崩れかけている遺跡の一部だ。
つい、よろめいて両脇の石積みの壁に手をつくと
「グラッ!」
危ない、危ない。もう少しで世界遺産を崩してしまう所だった。
丘を下りて、ふもとの遺跡群へ。
このグレートジンバブエ遺跡、「アジアや中南米の遺跡を見慣れてる人が行くと肩透かしを食う。」 と言われているようだが、石を積んで作った巨大な壁は、右へ左へなだらかな美しい曲線を描き、それが幾重にも重なって遺跡を囲む。なかなか良くできている。
入り口近くには小さな博物館があり、入ってみると遺跡から出土した鳥の木彫りの像が幾つか展示されている。 しっかりした丸木棒の上部に胸を張って上を向くタカだかワシだかが、りりしく彫られていて、権力や栄華を誇示しているかのようだ。
博物館に掲示してある説明には、積まれた石の分析から、遺跡は2〜4世紀頃から15〜6世紀頃まで段階的に築かれたらしい、という事が書かれているだけ。 それ以外にこの遺跡に関して、何ら解明はされていないようだ。
大体、「グレートジンバブエ」という名称もいい加減だ。何ら史実に由来していない。飛鳥遺跡を「すごい日本の遺跡」って言るようなものだ。
遺跡からは何と中国の陶器も出土されたそうで、「本当? そこら辺の現代人が捨てたんじゃないの?」とも思ってしまうが、本当ならすごい。
確かにこのアフリカの南に何らかの権力と都市が存在し、石で街を築き、交易を行い、そして滅んでいった様だ。
その歴史はどこにも記されず誰も知らない。
【食事】
朝:パン
昼:なし
夜:ご飯とロースとチキン(自炊)
…今日の料理は大成功。ご飯もチキンの焼き加減も最高。どうやらナベでのご飯炊きも慣れてきたようだ。
【トラベルメモ】
1US$ = 50Z(ジンバブエドル)
・ハラレ市内→バスターミナル・タクシー240Z …メーター通り払ったが、事前に交渉しておけば値切れるそうだ。ジンバブエのタクシーはそれが常套手段らしい。
・バス ハラレ→マシンゴ470Z/1人 5時間。バスはひんぱんにある。
・マシンゴ市内→バスステーション ミニバス(コミューターと呼ばれている) 10Z/1人 数分 1km強の距離なので歩いても行ける。コミューターは街の中心のシェルのガソリンスタンドの裏「TMスーパーマーケット」前より。
・グレートジンバブエ遺跡 入場料520Z(又は10US$)/1人 丘登りもあり、最低2時間は必要。バスストップ前でオレンジが1個2Z。遺跡を見て、さんざん汗をかいた後、これで喉を潤す。
【宿】(マシンゴ)PawPaw Lodge 400Z(W一室)。ハラレのPawPawとは大違いでキレイで良い。キッチン有り。


