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エリア:
- アジア > パキスタン > パキスタンその他の都市
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テーマ:
- 街中・建物・景色
- / 鉄道・乗り物
朝、バス乗場に停車する乗合トラックに荷物をのせ、出発を待つ。
これから目指すはシャンドール峠と、峠の向こうのギルギット。
景色は素晴らしいがかなりの悪路と聞いている。
昨日の午後、手頃な金額でジープがチャーターできたらと、チトラルの街中訪ね歩いてみたが、話をするたび言い値が下がったり跳ね上がったりする者や、車を見たいと言うと急に慌てた顔をして、明日朝でないと見せられないと言い出したりする者など、怪しいヤツラばかりで、信頼できそうなジープの所有者は見つからず。
仕方なく、今朝、乗合トラックの発車を待っている次第だ。
乗合では、シャンドール峠を越え、いっきにギルギットまで行く事はできない。途中、途中にある小さな村で乗り継いで行かなくてはならない。
おまけにある程度乗客が集まらないと出発しないので、この乗合トラックもいつ出発することやら。今日中に出発できればいい方だろう。
シャンドール峠とその向こうのギルギットまでの道のりは遠そうだ。
一向に出発しそうにない乗合トラックを横目に、茶屋でお茶をすすっていると、痩せたおじさんが話しかけてくる。
「どこに行くんだい?ギルギット?オレのジープで行かないかい?」
茶屋の外に出て値段交渉。「7000ルピー」と言うおじさんに「6000ルピーでどうか。」と返すと、おじさん「OK」。
自分とJunkoの他にもう2人、宿で知り合ったカップル2名が一緒なので我々は総勢4名。6000ルピーなら一人当り1500ルピー、悪くない。
でもまだまだ油断は禁物
「車を見せてもらえますか?」
するとおじさんは、
「ちょっと待って」
と、大慌てで立ち去り、小ギレイなジープで現れる。
おじさん、大口客の我々を逃したくない一心が外見ににじみ出ている。人も良さそうだ。
「よし、OK!」
乗合トラックに載せておいた荷物をおじさんのジープに乗せかえる。
本日は、ここ数日間で一番の快晴。
谷にそって走り出したジープの前、谷の向こうに、鋭角でずっしりとした白銀の頂きが青空にそびえる。
標高7690m、ティリッチミール峰だ。

そう、ここはもうヒマラヤ山脈の一端なのだ。
ジープは険しい谷の崖を削った様な道を、ガタガタと進む。
眼下の谷底では、激流の川が豪音を立てている。
季節は夏。ヒマラヤからの雪解け水が、ふんだんに流れ込んでくるのだろう。あんな所に落ちてしまったらひとたまりもない、
「おじさん安全運転でお願いします!!」
谷を進むにつれ、幾つものごつい雪山に間近に取り囲まれて行く。
午後2時半過ぎ、ジープはシャンドール峠の手前の小さな村、ソーランスプールの簡素な食堂兼宿に停車。
おじさん、今夜はここに泊まり明朝、峠を越えると言う。
目の前には雪山の頂き、村には小川のせせらぎを囲む緑が萌える。
悪い所じゃなさそうだ。
我々2人とも、窓の無いジープで悪路をきたので体中あせと砂ボコリだらけ。宿にシャワーはない。まだ、空に日は高い。
思い立ったら吉日だ。水着を着けて、畑のアゼ道を小川へ向かう。

そっと足を小川の水につけてみると、
「ウヒャー!!」
汗ばむ夏日の天候にもかかわらず、川の水が、とても冷たいのだ。
まるで氷水のよう。つけたつま先が凍えしびれる。さすがは7000m以上の高地からやってきた、ヒマラヤの雪解け水だ。
この冷たさではとても体ごと水につかって泳ぐ事はできず、身震いしながらの水浴び。
それでも慣れてくると、清流の冷たさが心地良い。
何よりおいしい空気と、豊かな自然に取り囲まれたこのひと時が爽快だ。
「アルプスのおいしい水」ならぬ、「ヒマラヤの冷たい水」で、すっかり心も体も洗われる。
【食事】
朝:パン
昼:ウリの煮込、ご飯
夜:パン
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ チトラルからギルギットまでジープをチャーター 一台6000PR。最初2泊3日掛かると言われたが、実際は1泊2日でギルギットに着いた。
【宿】
(ソーラスプール)名称不明、ソーランスプールにただ一件ある簡素な安宿、部屋はドミトリーのみ 100PR/ドミ一人
これから目指すはシャンドール峠と、峠の向こうのギルギット。
景色は素晴らしいがかなりの悪路と聞いている。
昨日の午後、手頃な金額でジープがチャーターできたらと、チトラルの街中訪ね歩いてみたが、話をするたび言い値が下がったり跳ね上がったりする者や、車を見たいと言うと急に慌てた顔をして、明日朝でないと見せられないと言い出したりする者など、怪しいヤツラばかりで、信頼できそうなジープの所有者は見つからず。
仕方なく、今朝、乗合トラックの発車を待っている次第だ。
乗合では、シャンドール峠を越え、いっきにギルギットまで行く事はできない。途中、途中にある小さな村で乗り継いで行かなくてはならない。
おまけにある程度乗客が集まらないと出発しないので、この乗合トラックもいつ出発することやら。今日中に出発できればいい方だろう。
シャンドール峠とその向こうのギルギットまでの道のりは遠そうだ。
一向に出発しそうにない乗合トラックを横目に、茶屋でお茶をすすっていると、痩せたおじさんが話しかけてくる。
「どこに行くんだい?ギルギット?オレのジープで行かないかい?」
茶屋の外に出て値段交渉。「7000ルピー」と言うおじさんに「6000ルピーでどうか。」と返すと、おじさん「OK」。
自分とJunkoの他にもう2人、宿で知り合ったカップル2名が一緒なので我々は総勢4名。6000ルピーなら一人当り1500ルピー、悪くない。
でもまだまだ油断は禁物
「車を見せてもらえますか?」
するとおじさんは、
「ちょっと待って」
と、大慌てで立ち去り、小ギレイなジープで現れる。
おじさん、大口客の我々を逃したくない一心が外見ににじみ出ている。人も良さそうだ。
「よし、OK!」
乗合トラックに載せておいた荷物をおじさんのジープに乗せかえる。
本日は、ここ数日間で一番の快晴。
谷にそって走り出したジープの前、谷の向こうに、鋭角でずっしりとした白銀の頂きが青空にそびえる。
標高7690m、ティリッチミール峰だ。

そう、ここはもうヒマラヤ山脈の一端なのだ。
ジープは険しい谷の崖を削った様な道を、ガタガタと進む。
眼下の谷底では、激流の川が豪音を立てている。
季節は夏。ヒマラヤからの雪解け水が、ふんだんに流れ込んでくるのだろう。あんな所に落ちてしまったらひとたまりもない、
「おじさん安全運転でお願いします!!」
谷を進むにつれ、幾つものごつい雪山に間近に取り囲まれて行く。
午後2時半過ぎ、ジープはシャンドール峠の手前の小さな村、ソーランスプールの簡素な食堂兼宿に停車。
おじさん、今夜はここに泊まり明朝、峠を越えると言う。
目の前には雪山の頂き、村には小川のせせらぎを囲む緑が萌える。
悪い所じゃなさそうだ。
我々2人とも、窓の無いジープで悪路をきたので体中あせと砂ボコリだらけ。宿にシャワーはない。まだ、空に日は高い。
思い立ったら吉日だ。水着を着けて、畑のアゼ道を小川へ向かう。

そっと足を小川の水につけてみると、
「ウヒャー!!」
汗ばむ夏日の天候にもかかわらず、川の水が、とても冷たいのだ。
まるで氷水のよう。つけたつま先が凍えしびれる。さすがは7000m以上の高地からやってきた、ヒマラヤの雪解け水だ。
この冷たさではとても体ごと水につかって泳ぐ事はできず、身震いしながらの水浴び。
それでも慣れてくると、清流の冷たさが心地良い。
何よりおいしい空気と、豊かな自然に取り囲まれたこのひと時が爽快だ。
「アルプスのおいしい水」ならぬ、「ヒマラヤの冷たい水」で、すっかり心も体も洗われる。
【食事】
朝:パン
昼:ウリの煮込、ご飯
夜:パン
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ チトラルからギルギットまでジープをチャーター 一台6000PR。最初2泊3日掛かると言われたが、実際は1泊2日でギルギットに着いた。
【宿】
(ソーラスプール)名称不明、ソーランスプールにただ一件ある簡素な安宿、部屋はドミトリーのみ 100PR/ドミ一人