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テーマ:
- 街中・建物・景色
- / お祭り・イベント
- / 観光地
サンカパーラを後にした私達家族は、ウダ・ワラウェ国立公園方面へ。
国立公園の自然保護区と人が普通に生活する居住地区は電気の通った
ワイヤー数本と細い道路1本だけで隔てられています。
ウダ・ワラウェは象の大群の見られる地域として有名で
道路を走っていてもフェンスの傍まで野生の象が姿を見せることも
珍しくありません。
御爺さんゾウ、とてもきれい。
私達が車で進んでいると1頭のおじいさん象がフェンス傍までやってきて
いて国立公園の監視員の車も来ていました。
歳のせいか動きが緩慢な象さんでしたが、とても美しく優雅。
後ろ脚の間に見えるものは象のチ○チ○。
疲労していた私も、象を見てテンションが一気に上がり急に元気になりました。
ウダ・ワラウェでも走行中幾度も停車し、カタラガマの捧げもの用の果物を
購入。どんだけ買うんですか、と内心思うほど車のトランクがフルーツだらけ
になってました。
家の庭から捧げものとして摘んできたジャスミンですが、流石にちょっと
しなびてきたので何度か水をかけてやります。
作法を知らずに私は思わず香りを嗅いでしまったのですが、小母さんに
「お供えするものを嗅いではダメなのよ」と教えられて慌てて鼻を
引っ込めました。うーむ、いろいろ作法があるので緊張します・・・
川のほとりで遅い昼食。近くでは水浴びしている子供がいました。
公園を抜けて小さな川べりのレストエリアで、遅いお昼ごはん。
もう2時なのでみんなお腹がペコペコ。
お義母さんが朝用意したお弁当の包みを人数分皿の上に開けて、タッパに
入れたいくつものおかずをスプーンで分けて家から汲んできてペットボトル
に入れておいた井戸水で手を洗いやっと御飯にありつけました。
外食は油分が多くて野菜が少ないのでお腹をこわす心配がありますが、
いつも食べているお義母さんの料理なら安心です。
食事が終ると、食べ残しは皆で足元をうろつく犬たちにあげました。
このレストエリア、分別用のごみ箱まで置かれていたのでちょっとすごい。
スリランカではなかなか見かけないものです。
途中、小雨が降ったり 野生のクジャクに遭遇したりしながらひた走る我ら一行。
水牛の群れが飼われていたので、車を降りて近寄ると牛たちがガン見。
スリランカの牛は人間のことをほとんど無視と言うか気にしてないように
感じていたのですがここの牛はそうでもない様子。
本来牛は警戒心が強い動物なので、こっちのほうが普通なのか。
この牛たちのミルクはコロンボまで運ばれているそうです。
地方の売店。つくりが可愛い。
野生のクジャク発見!
水牛の群れ。
タナマルウィラの町が分岐点となりついに「KATARAGAMA ⇒」という標識発見!
が、そちらに進むと舗装されていなくてびっくり。
以前行ったときはこんなところ走らなかったけど・・・・近道なのか??
大事にしている新車に泥がこれでもかというくらいに跳ねあがって、舌打ちしている夫兼社長。ご愁傷様・・・
舗装されていない道路の両脇は自然が手つかずの様に残っているところもあり
「ギニククラ」というヤンバルクイナみたいに見えた鳥(全然違ったらすみません)がヒョコヒョコ歩いていたり、野生の孔雀のメスが群れで大木の枝にとまっていたりとプチ・サファリな楽しさで、イラつく社長を尻目に私は陽気になってくるのでした。
雌のクジャクの群れ!
赤茶けた道がずっと続く。車とお義父さん。
周囲に店も何もなくとも人間はやはり住んでいるわけで、自然の材料を使って
垣根を作り門と庭と家があってちゃんと生活があちらこちらで営まれて
いました。
こういう場所での生活は生きる為にやることが朝からいっぱいで
あっという間に1日が終わりそうです。
交通量はほとんどないと思われる道路でしたが、立ったまま果物を売る
少年二人が駆け寄ってきて果物を見せたので、家族は窓を開けてあげて
(私ひとりならそのまま行ってしまうと思う)いくらか聞いたら
結構高かった。が、少年2人の雰囲気はかなり切実で痩せて不幸な表情が
染みついていたので、持っていたバナナをお義母さん達が食べろと言って
あげて、果物は買わずにそのまま発進しました。
既に3時近く。出発から約7時間半が経過していました。
途中、規模の大きい検問所がありIDカードやトランクの中身、キャリーバッグ
も開けられて調べられましたが難なく解放。
カタラガマは聖地なので侵入してくるテロリストを防ぐため警戒も厳しいようです。
そういえば内戦はすでに最終局面で、戦闘地域もほんのごく僅かだと
戦争状況をリアルタイムに伝えるニュースサイトで伝えていました。
走り続けるとやっと舗装された太い道路につながり、見たことのある通りへ。
カタラガマの街の中心部へと続く道です。
【巡礼の地〜 カタラガマ】
数日前からお義父さんがぬかりなくホテルを予約していたので、彼の道案内で社長が車を進め、中心から1kmほど離れた細い曲がり角を曲がると居心地のよさそうなプチホテルが数件連なる路地に入りました。
お義父さんが昔からカタラガマに来る時に利用している政府の職員が利用する
という宿泊施設「G・O・B」。
門が閉じられていてクラクションを鳴らすと眼鏡のオーナーの男性が出てきて
笑顔で元気よく迎えてくれました。
とりあえず皆疲れていたので、お義父さんがチェックインを済ませる間、
フロントの小さなロビーのソファでTVを観ながら待ってから1階の部屋に
通されました。
5人で1600ルピーと言う驚愕の安さだったのに、思っていた以上に綺麗で
驚き。小さなリビングと陽の差し込む庭が室内に作られベッドルームに
バスルームというつくり。が、5人なのにベッド2つしかないですぞ?
まずお義父さんとお義母さんは2人で1つのベッドでもいい。
目上の人がちゃんとしたところに寝るべきなので小母さんも勿論ベッドに
寝る。
では社長と私は? 疲れでぼんやりした頭でそんなことを考えながら、なるようになるさと。
ミルクティーが部屋に運ばれてきたのでホッと一息です。
茶葉の香りが濃くて頭がしゃきっとなってくる。
疲れた体に甘いミルクティーが優しい。
家族順番にシャワーを浴びていたら水の味が変なことに気が付きました。
そういえば南部の水は不味いと聞いていたので、ほんのり塩味のする水で体を洗い旅の汗と汚れを落として さっぱりしたのでした。
5時から早速カタラガマ神殿に行くらしいです。お参り用に持ってきたスラックスと白いブラウスに着替えて支度。夜20時からのプージャには行かず、今日は神殿のさらに奥の「キリ・ヴィハーラ」にお参りに行くのだとお義母さんが教えてくれました。
プージャは明日の朝7時のものに参加するらしいです。
早起き決定・・・・(涙)
ベッドが2つしかない件に関してもうひと部屋取ろうという話が出たものの、
私がいらないと断って社長とエアマットをホテルに借りて床で寝ることで
決着がついたのでした。
部屋で少しのんびり休憩してから、神殿へ歩いて行くにはやや遠いので
再度車で。
お参りする人たちが車を停める売店の並ぶ駐車場に入ると自分の売店の前に
停めてもらおうと誘導する人で溢れかえり、当然全員が違う場所に誘導するのでひじょうに煩わしい。何も買わないんだと、外の人に告げるとようやく皆諦めて散っていきました。
が、家族で車を降りると子供たちの物乞い攻勢開始。世界遺産などの観光地で
は意外なほど子供の物乞いは少ないのですが、カタラガマはビジネス化してる
物乞いがいっぱい。
子供たちは「この人はくれない」と瞬時に見抜いたか私にはほとんど近寄って
来ずに、家族に「お腹が空いた」と言って手を差し出してくるので、慣れている家族は話しかけたり親はどうしたと理由を聞いたりして、何気に会話を楽しんでいました(でもお金はあげない)。
でも夫兼社長、「アイエ、アイエ(お兄ちゃん、お兄ちゃん)」と取り囲まれると何とお財布を出して10ルピーをそのうちの一人にあげました。
するともう砂糖にたかる蟻んこのように取り囲まれて家族は皆先に
すたすた歩いて神殿のほうに向かっているのに、社長の大きな体のまわりに
子供がいっぱいで、ずぅっと付いてくる。
神殿へ通じるマニック河にかかる橋の近くでようやく子供たちが諦めて離れていきました。
神殿へ続く道。途中にはなぜかネットカフェも・・・
橋を渡ると神殿敷地内は穏やかそのもので、どこかしら外界と違っていました。
名前はわからないけど八重桜のような桃色の花が咲き誇る並木道を歩き、正面に見えたクジャクを戴く黄色のゲート。カタラガマ神殿の正門です。
ここから先は聖域なので履物を脱ぎます。
神殿正門。クジャクはカタラガマの乗り物。
今日はカタラガマ神へのプージャはしないので、神殿をそのまま通りすぎてさらに先まで進むと仏教徒の重要なダーガバの一つであるキリ・ヴィハーラへ
通じる大通りへと続きます。
少しずつ陽も落ち始め、幅広い砂の道の感触を裸足で楽しみながら家族と歩いて行きました。
美しいキリ・ヴィハーラ。義母の後ろ姿と。
家族一緒に火を灯す。
線香の煙で幻想的に。
通りの両側には捧げもの用の花などを売る売店が整然と並び、歩く人を大きな声で呼びとめようとします。
夜のキリ・ヴィハーラ
花売りの人たち。
孫とおばあちゃん?
ライトアップされた売店が縁日の屋台のように見えて楽しく、気分も高揚。
まず、キリ・ヴィハーラ手前で、自宅から用意してきたココナッツオイルを使って、お参りする人々と共に祈りの火を灯しました。
そしてその火でお線香を焚いて捧げてから、専用の手洗い場で手足を洗ってダーガバに。
既に祈りの為に人々が大勢集まっており、床に座ってギーター(聖典、お経)を詠唱したり線香の煙を捧げてダーガバの周りを回るひとなど 皆が思い思いに祈っています。
私達も手に花を持って、時計回りにダーガバの周りを歩きながら祭壇に花を捧げて祈り、そしていつの間にか家族一緒でなく、一人一人の状態になって、自分の祈りを始めていました。
家族が心の中で何を祈ったか知る由もありませんが、今回のカタラガマ巡礼の前にお義母さんの健康が思わしくないことが分かり再検査をしなければいけなくなったという出来事があったので私も含め、みんな身近な人々が元気でいてほしいと願っていたと思います。
最後の祭壇の前で、殊更に永い詠唱を唱えて静かに祈っていたお義母さんの背中を、お義父さんが見つめていました。
祈る義理の両親。
私。太ったことに気づいた・・
お祈りする小母さん。
花々で埋まった祭壇。
ダーガバでの祈りを終え、砂の大通りを引き返して神殿のほうに戻り、敷地内に祀られた
ボーディツリー(菩提樹)の周囲で再びココナッツオイルに火を灯し
線香を捧げて、水汲み場にあったポットに水を満々に入れて菩提樹の周囲を一周してから菩提樹に水をあげました。
ボーディツリー(菩提樹)
お義父さんとお義母さん。
菩提樹の隣にはカタラガマ神殿があり、プージャのために人々が捧げものの果物を載せたお盆を持って長い列を作っていました。
静かに熱狂したような顔の人々が少しずつ、強い光を放つ神殿内に吸い込まれ
ていきました。
カタラガマ神殿に運ばれる「御神体」
その4へ続く。
国立公園の自然保護区と人が普通に生活する居住地区は電気の通った
ワイヤー数本と細い道路1本だけで隔てられています。
ウダ・ワラウェは象の大群の見られる地域として有名で
道路を走っていてもフェンスの傍まで野生の象が姿を見せることも
珍しくありません。
御爺さんゾウ、とてもきれい。
私達が車で進んでいると1頭のおじいさん象がフェンス傍までやってきて
いて国立公園の監視員の車も来ていました。
歳のせいか動きが緩慢な象さんでしたが、とても美しく優雅。
後ろ脚の間に見えるものは象のチ○チ○。
疲労していた私も、象を見てテンションが一気に上がり急に元気になりました。
ウダ・ワラウェでも走行中幾度も停車し、カタラガマの捧げもの用の果物を
購入。どんだけ買うんですか、と内心思うほど車のトランクがフルーツだらけ
になってました。
家の庭から捧げものとして摘んできたジャスミンですが、流石にちょっと
しなびてきたので何度か水をかけてやります。
作法を知らずに私は思わず香りを嗅いでしまったのですが、小母さんに
「お供えするものを嗅いではダメなのよ」と教えられて慌てて鼻を
引っ込めました。うーむ、いろいろ作法があるので緊張します・・・
川のほとりで遅い昼食。近くでは水浴びしている子供がいました。
公園を抜けて小さな川べりのレストエリアで、遅いお昼ごはん。
もう2時なのでみんなお腹がペコペコ。
お義母さんが朝用意したお弁当の包みを人数分皿の上に開けて、タッパに
入れたいくつものおかずをスプーンで分けて家から汲んできてペットボトル
に入れておいた井戸水で手を洗いやっと御飯にありつけました。
外食は油分が多くて野菜が少ないのでお腹をこわす心配がありますが、
いつも食べているお義母さんの料理なら安心です。
食事が終ると、食べ残しは皆で足元をうろつく犬たちにあげました。
このレストエリア、分別用のごみ箱まで置かれていたのでちょっとすごい。
スリランカではなかなか見かけないものです。
途中、小雨が降ったり 野生のクジャクに遭遇したりしながらひた走る我ら一行。
水牛の群れが飼われていたので、車を降りて近寄ると牛たちがガン見。
スリランカの牛は人間のことをほとんど無視と言うか気にしてないように
感じていたのですがここの牛はそうでもない様子。
本来牛は警戒心が強い動物なので、こっちのほうが普通なのか。
この牛たちのミルクはコロンボまで運ばれているそうです。
地方の売店。つくりが可愛い。
野生のクジャク発見!
水牛の群れ。
タナマルウィラの町が分岐点となりついに「KATARAGAMA ⇒」という標識発見!
が、そちらに進むと舗装されていなくてびっくり。
以前行ったときはこんなところ走らなかったけど・・・・近道なのか??
大事にしている新車に泥がこれでもかというくらいに跳ねあがって、舌打ちしている夫兼社長。ご愁傷様・・・
舗装されていない道路の両脇は自然が手つかずの様に残っているところもあり
「ギニククラ」というヤンバルクイナみたいに見えた鳥(全然違ったらすみません)がヒョコヒョコ歩いていたり、野生の孔雀のメスが群れで大木の枝にとまっていたりとプチ・サファリな楽しさで、イラつく社長を尻目に私は陽気になってくるのでした。
雌のクジャクの群れ!
赤茶けた道がずっと続く。車とお義父さん。
周囲に店も何もなくとも人間はやはり住んでいるわけで、自然の材料を使って
垣根を作り門と庭と家があってちゃんと生活があちらこちらで営まれて
いました。
こういう場所での生活は生きる為にやることが朝からいっぱいで
あっという間に1日が終わりそうです。
交通量はほとんどないと思われる道路でしたが、立ったまま果物を売る
少年二人が駆け寄ってきて果物を見せたので、家族は窓を開けてあげて
(私ひとりならそのまま行ってしまうと思う)いくらか聞いたら
結構高かった。が、少年2人の雰囲気はかなり切実で痩せて不幸な表情が
染みついていたので、持っていたバナナをお義母さん達が食べろと言って
あげて、果物は買わずにそのまま発進しました。
既に3時近く。出発から約7時間半が経過していました。
途中、規模の大きい検問所がありIDカードやトランクの中身、キャリーバッグ
も開けられて調べられましたが難なく解放。
カタラガマは聖地なので侵入してくるテロリストを防ぐため警戒も厳しいようです。
そういえば内戦はすでに最終局面で、戦闘地域もほんのごく僅かだと
戦争状況をリアルタイムに伝えるニュースサイトで伝えていました。
走り続けるとやっと舗装された太い道路につながり、見たことのある通りへ。
カタラガマの街の中心部へと続く道です。
【巡礼の地〜 カタラガマ】
数日前からお義父さんがぬかりなくホテルを予約していたので、彼の道案内で社長が車を進め、中心から1kmほど離れた細い曲がり角を曲がると居心地のよさそうなプチホテルが数件連なる路地に入りました。
お義父さんが昔からカタラガマに来る時に利用している政府の職員が利用する
という宿泊施設「G・O・B」。
門が閉じられていてクラクションを鳴らすと眼鏡のオーナーの男性が出てきて
笑顔で元気よく迎えてくれました。
とりあえず皆疲れていたので、お義父さんがチェックインを済ませる間、
フロントの小さなロビーのソファでTVを観ながら待ってから1階の部屋に
通されました。
5人で1600ルピーと言う驚愕の安さだったのに、思っていた以上に綺麗で
驚き。小さなリビングと陽の差し込む庭が室内に作られベッドルームに
バスルームというつくり。が、5人なのにベッド2つしかないですぞ?
まずお義父さんとお義母さんは2人で1つのベッドでもいい。
目上の人がちゃんとしたところに寝るべきなので小母さんも勿論ベッドに
寝る。
では社長と私は? 疲れでぼんやりした頭でそんなことを考えながら、なるようになるさと。
ミルクティーが部屋に運ばれてきたのでホッと一息です。
茶葉の香りが濃くて頭がしゃきっとなってくる。
疲れた体に甘いミルクティーが優しい。
家族順番にシャワーを浴びていたら水の味が変なことに気が付きました。
そういえば南部の水は不味いと聞いていたので、ほんのり塩味のする水で体を洗い旅の汗と汚れを落として さっぱりしたのでした。
5時から早速カタラガマ神殿に行くらしいです。お参り用に持ってきたスラックスと白いブラウスに着替えて支度。夜20時からのプージャには行かず、今日は神殿のさらに奥の「キリ・ヴィハーラ」にお参りに行くのだとお義母さんが教えてくれました。
プージャは明日の朝7時のものに参加するらしいです。
早起き決定・・・・(涙)
ベッドが2つしかない件に関してもうひと部屋取ろうという話が出たものの、
私がいらないと断って社長とエアマットをホテルに借りて床で寝ることで
決着がついたのでした。
部屋で少しのんびり休憩してから、神殿へ歩いて行くにはやや遠いので
再度車で。
お参りする人たちが車を停める売店の並ぶ駐車場に入ると自分の売店の前に
停めてもらおうと誘導する人で溢れかえり、当然全員が違う場所に誘導するのでひじょうに煩わしい。何も買わないんだと、外の人に告げるとようやく皆諦めて散っていきました。
が、家族で車を降りると子供たちの物乞い攻勢開始。世界遺産などの観光地で
は意外なほど子供の物乞いは少ないのですが、カタラガマはビジネス化してる
物乞いがいっぱい。
子供たちは「この人はくれない」と瞬時に見抜いたか私にはほとんど近寄って
来ずに、家族に「お腹が空いた」と言って手を差し出してくるので、慣れている家族は話しかけたり親はどうしたと理由を聞いたりして、何気に会話を楽しんでいました(でもお金はあげない)。
でも夫兼社長、「アイエ、アイエ(お兄ちゃん、お兄ちゃん)」と取り囲まれると何とお財布を出して10ルピーをそのうちの一人にあげました。
するともう砂糖にたかる蟻んこのように取り囲まれて家族は皆先に
すたすた歩いて神殿のほうに向かっているのに、社長の大きな体のまわりに
子供がいっぱいで、ずぅっと付いてくる。
神殿へ通じるマニック河にかかる橋の近くでようやく子供たちが諦めて離れていきました。
神殿へ続く道。途中にはなぜかネットカフェも・・・
橋を渡ると神殿敷地内は穏やかそのもので、どこかしら外界と違っていました。
名前はわからないけど八重桜のような桃色の花が咲き誇る並木道を歩き、正面に見えたクジャクを戴く黄色のゲート。カタラガマ神殿の正門です。
ここから先は聖域なので履物を脱ぎます。
神殿正門。クジャクはカタラガマの乗り物。
今日はカタラガマ神へのプージャはしないので、神殿をそのまま通りすぎてさらに先まで進むと仏教徒の重要なダーガバの一つであるキリ・ヴィハーラへ
通じる大通りへと続きます。
少しずつ陽も落ち始め、幅広い砂の道の感触を裸足で楽しみながら家族と歩いて行きました。
美しいキリ・ヴィハーラ。義母の後ろ姿と。
家族一緒に火を灯す。
線香の煙で幻想的に。
通りの両側には捧げもの用の花などを売る売店が整然と並び、歩く人を大きな声で呼びとめようとします。
夜のキリ・ヴィハーラ
花売りの人たち。
孫とおばあちゃん?
ライトアップされた売店が縁日の屋台のように見えて楽しく、気分も高揚。
まず、キリ・ヴィハーラ手前で、自宅から用意してきたココナッツオイルを使って、お参りする人々と共に祈りの火を灯しました。
そしてその火でお線香を焚いて捧げてから、専用の手洗い場で手足を洗ってダーガバに。
既に祈りの為に人々が大勢集まっており、床に座ってギーター(聖典、お経)を詠唱したり線香の煙を捧げてダーガバの周りを回るひとなど 皆が思い思いに祈っています。
私達も手に花を持って、時計回りにダーガバの周りを歩きながら祭壇に花を捧げて祈り、そしていつの間にか家族一緒でなく、一人一人の状態になって、自分の祈りを始めていました。
家族が心の中で何を祈ったか知る由もありませんが、今回のカタラガマ巡礼の前にお義母さんの健康が思わしくないことが分かり再検査をしなければいけなくなったという出来事があったので私も含め、みんな身近な人々が元気でいてほしいと願っていたと思います。
最後の祭壇の前で、殊更に永い詠唱を唱えて静かに祈っていたお義母さんの背中を、お義父さんが見つめていました。
祈る義理の両親。
私。太ったことに気づいた・・
お祈りする小母さん。
花々で埋まった祭壇。
ダーガバでの祈りを終え、砂の大通りを引き返して神殿のほうに戻り、敷地内に祀られた
ボーディツリー(菩提樹)の周囲で再びココナッツオイルに火を灯し
線香を捧げて、水汲み場にあったポットに水を満々に入れて菩提樹の周囲を一周してから菩提樹に水をあげました。
ボーディツリー(菩提樹)
お義父さんとお義母さん。
菩提樹の隣にはカタラガマ神殿があり、プージャのために人々が捧げものの果物を載せたお盆を持って長い列を作っていました。
静かに熱狂したような顔の人々が少しずつ、強い光を放つ神殿内に吸い込まれ
ていきました。
カタラガマ神殿に運ばれる「御神体」
その4へ続く。
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