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今日も旅する!!ファイブスタークラブ世界探検隊

~お客様の代わりにファイブスタークラブ社員が世界中をチェックしてレポートしてきました。~

プロフィール

ニックネーム:
ファイブスタークラブ
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東京都
会社名:
ファイブスタークラブ
会社英字名:
Five Star Club
会社所在地:
東京都
会社電話番号:
03-3259-1511
業種:
旅行業
自己紹介:
1.全コース1名より催行保証。ツアーキャンセルはありません。(ごく一部のコースを除く)
2.アレンジ自由自在。延泊や減泊、ホテルグレードUP、航空会社指定、何でもできます。
3.基本的に少人数でのツアーで団体旅行のわずらわしさはありません。(ごく一部のコースを除く)
3.遊牧民のゲルにホームステイやサハラ砂漠でキャンプなど、その国でしかできないユニークなオリジナルツアーを企画。
3.毎週土曜日、各方面の専任スタッフが説明会を実施。疑問、質問は何でもどうぞ。(予約制)

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マッドマンに会いたい!忘れざる太平洋戦争と民族を巡る、パプアニューギニア!

2017/01/13 16:15
PNG
エリア:
  • オセアニア > パプアニューギニア > ポートモレスビー
  • オセアニア > パプアニューギニア > ラバウル
  • オセアニア > パプアニューギニア > ゴロカ
テーマ:
  • マリンスポーツ
  • / 歴史・文化・芸術
  • / 自然・植物


パプアニューギニアと聞いてどんなイメージを持つだろうか。
第二次世界大戦、多種多様な民族、つい数十年前まで石器時代のような暮らしをしていた未開の土地・・・
そんなイメージを抱いていた。とにかく謎に満ちた国!いつかは行ってみたいと心の隅で思っていたものの、まさかその機会が訪れようとは!
ありがたい事に視察旅行で憧れのパプアニューギニアに行く機会を頂いた。

ついこないだまで石器時代の暮らしをしていたと聞くと、どれほどの秘境かと思うが実は日本からはとても近い。
成田から週に2便も直行便が飛んでいて、6時間ほどで首都、ポートモレスビーに到着した。時差はたったの1時間。あまりにあっさりと到着するので、秘境にやって来たという感じは全くしない。
早朝到着であるにもかかわらず、タラップに降りると南国らしいムァツとっした熱気に包まれた。
イミグレーションで、これまたあっさりとビザを取得。(ビザは2016年12月現在、無料)
パプアニューギニアに入国する際、気を付けなければならないのは食べ物の持ち込みだ。生モノ類以外は持ち込みが許可されているが、入国カードの“食べ物をもっていますか”の問いに“いいえ”として、万が一スーツケースからお菓子など見つかろうもんには、罰金を取られるかもしれない。私たちのグループも4名中3名はスーツケースをあけられていたので、高確率でスーツケースの中身チェックがあるだろう。
さて今回は・・・
初日 日本発
2日目 ポートモレスビー着後、朝食
空路にてラバウル、戦跡めぐり
3日目 AM:ドルフィンウォッチング
空路にてポートモレスビーへ
4日目 空路にてゴロカへ
マッドマン・ダンスショー観光
5日目 帰国
という、5日間の限られた日程だ。

2日目
国内線でラバウルへ。ラバウルはソロモン諸島を攻略するための一大基地として、9万にも及ぶ航空隊員が派兵された。ラバウルを占領した日本軍は、ガダルカナルなどの戦いに向け、至る所に地下要塞も作ったのだ。
海から約200mも離れたところに作られた大発格納庫には5隻の船が今も格納されたままだ。爆撃機は現在、緑と花とヤシの木に囲まれている。かつて人々の命を奪っていた恐ろしい殺戮マシーンであったことを忘れ、ようやく平和な眠りについたようだった。
大発格納庫


爆撃機


あの山本五十六が戦死する前日まで作戦会議をしていた海軍司令部地下壕、山本バンカーへ。地下に潜ると壁には、慰霊に来た人の名前や山本五十六が作戦会議をしていた際の地図などがそのままに残されていた。中は空気が通らないので蒸し暑く、ものの数分でじっとりと汗をかき始める。こんな環境で兵士たちは過ごしていたのか・・・


山本バンカー


小橋桟橋にむかうと、朽ち果てた日本戦からだいぶして遊ぶ子供たちに出会った。




小橋桟橋で遊ぶ子供たち


魚雷


戦車


ゼロ戦


緑に囲まれた爆撃機や、朽ちた戦艦で遊ぶ子供たち・・・あまりの今の平和さとのギャップに、戦争がいかに無意味だったのかと胸が締め付けられる思いになる。

3日目
ドルフィンウォッチングへ


ラバウルには戦跡以外にも見所は多い。
今日はガラッと気分を変えて、ドルフィンウォッチングへ出かけた。
天候は曇天…イルカが見れるのか、波は荒くないのか、不安がよぎるが、いざ出航!
ボートから海水に触れてみると、想像以上に水温が高い。31度くらいあるそうだ。
15分くらい走ればイルカの集まるポイントに着くという事だが、目当ての場所に着くもイルカは見当たらない。別のポイントにボートを走らせるが、途中、限界に達した雨雲から大粒の雨が。スコールを抜けさらに30分ほど走ったところで、ようやくイルカの群れに出会う事が出来た!
イルカの群れ


ボートの先頭の左右に鉄の棒を装着。そこに大きなネットをつけ、ネット上にドボン!
ネットに捕まりながら、船がゆっくりとイルカの群れを探して進んでくれる。イルカは船と並走して遊ぶのだそうだ。すごい近くにイルカが!すごい、私、一緒に泳いでる〜(実際にはネットに捕まっているだけで泳いでないが)




イルカの群れ


インストラクターさんの言葉を借りると、目の前はまるでナショナルジオグラフィックの世界。海の中でイルカの鳴き声が聞こえたことに超感動!
そして次なる目的地、ポートモレスビーへ。
また国内線に乗らなければならない・・・のだが、どうやらオーバーブッキングをしているようで、私たちが飛行機に搭乗できたのはなんと出発時刻の10分前。
このフライトに乗れないと、楽しみにしていたゴロカに行けなくなってしまうのでほっと胸をなでおろした。
首都ポートモレスビーは想像以上に都会だった。
ちょうどU-20のFIFA女子ワールドカップが開催されていて、日本はくしくも準決勝でフランスに敗れたところだった。
そんな中、ポートモレスビーを車窓観光していると、作りかけの立派なサッカー場が。現地スタッフ曰く、今回のワールドカップに向けて新しいサッカー場をつくっていたのだが、途中で資金が足りなくなり、ゴール裏の観客席が1面作れなかったそう。FIFAに見せたら、こんなところで試合は出来ない(当たり前(笑))と言われ、4面のうち、1面が足りないまま放置されているのだそうだ。
だってこれじゃ、チケット買わなくても外からよく見えるもんね。チケット買う意味ないよね。なんで途中でお金なくなっちゃうんだろ、パプアニューギニア人て面白いな。
ここで現地スタッフの方から聞いた面白い小話をもう一つ。
パプアニューギニアに来て驚かされるのは、人々の人懐こさ。カメラを向けると誰でも微笑んでくれて、気軽に話しかけてくれる。本当に邪気を感じないのだ。みんなとても優しい。でも彼らは喜怒哀楽の感情が非常に激しいのだそう。ケンカになると弓や槍を持ち出す人が未だにいて(狩りかよ!)、夫婦げんかで家を燃やすとか、逃げてきた近隣の嫁さんを匿ったら、夫が押しかけてきて包丁沙汰になったりすることもあったらしい。後日その夫婦は豚をもって謝罪に来たという。彼らにとっての豚とは、時に結納金、時に部族間の闘争を収めるための保証の品である。またもしも仮に交通事故を起こして、相手が瀕死の重傷に陥った場合、ドライバーの起す行動は、まず逃げること。逃げて安全を確保するのだ。なぜかというと、悪いことをしたドライバーが、周りの人たちからリンチに合うため。結局ドライバーに暴行した人たちは法の下に裁かれるのだが、世間の目は違う。あぁ、あれはドライバーが悪いよ、周りの人に殴り殺されても仕方ない、と判断するらしい。
今のこの時代でも本当に精霊や黒魔術を信じているし、いろいろな意味でピュアで混じりけが無いのだ。




カメラを向けると屈託のない笑顔を返してくれる人々


4日目
最後の目的地にして、最大の目的地、ゴロカへ。
ゴロカもまた国内線を使うのだが、ここでもまたトラブル。2時間前に空港に着くが、待てど暮らせどチェックインが出来ない。あっという間に搭乗時間30分前で、それでもまだチェックインできそうな見込みがない。というか列はこの1時間、全く進んでいない。
現地スタッフの方が航空会社の偉い人に電話をかけてくれ、列に並ぶ人を無視して、別ルートからチェックインをさせてもらい、事なきを得た。
オーバーブッキングで人が溢れているのかと思いきや、出発10分前に機材に乗り込むと、半分以上空いているではないか!なんだったんだ!?とイラッとした気持ちにさせられるが、ここパプアでそんなことに腹を立ててもしょうがない。無事に乗れたことに感謝し、心にくすぶる疑問マークは消し去った。
ゴロカ空港のバゲージクレームはかなり質素


ゴロカの標高は約1500mなので、これまでとうって変ってとても涼しい!とはいえ日中の日差しはすさまじく、油断しているとかなり日に焼けてしまう。
本日ゴロカではマッドマンによるショーを見に行く。
マッドマンとはアサロ渓谷に住む人々が泥を塗って戦いに挑んだとき、相手部族が亡霊と思い込み逃げて行ったことに由来している。マッドマンはあまり強い部族ではなかったが、その独特な風貌で、戦わずして土地の奪還に成功したのだ。
マッドマンの部族が暮らす村




まずはスパイが偵察に来る・・・


マッドマンは音も立てずにやって来る




マッドマン


子供のマッドマンもいる!


泥のマスクは意外と重い


音もなくマッドマンが現れ、観客に向かってサービスをしてくれる。
前にばかり気を取られていると、背後の竹やぶからもマッドマンが現れてびっくり!
時々手に持った葉っぱを目の前にかざす仕草をしている。何か意味があるのかと思ったら、ただ単に蚊をよけているだけ(笑)。
マッドマン達は心優しく、日本人の私たちに向け、日本流のお辞儀で来てくれたことへの感謝の意を表してくれた。
お辞儀するマッドマン


ショーを楽しんだ後は、伝統料理のムームーランチ。土の上にバナナの皮をひき、そこに葉っぱやイモ、チキン(チキンは彼らにとってはめったに食べられない御馳走)を蒸し焼きにしたものだ。
ムームーランチの準備をしてくれるマッドマン達・・・優しい




ムームーランチ


キャベツ、カボチャの葉、シダなどたくさんの葉っぱが入っている。シダ((;゜Д゜)!と思って恐る恐る食べてみたけど、無味無臭。それよりもタピオカイモが、もさもさしていて、とても食べるのが辛かった。ゴロカ名産のさつまいもは甘くて美味。

アサロ渓谷から戻り、ローカルマーケット見学。
とても活気があって、人がごった返している。ムームーランチでおなじみのシダもたくさん売っていた。


活気あふれるゴロカマーケット


こうしてあっという間の5日間が過ぎた。
今回初めてのパプアニューギニアだったが、早くも次に行きたい場所、見たい民族、体験したいお祭りなどが頭の中を巡っている。
そう遠くない将来、この笑顔あふれる島で、国内線のチェックインの遅さにイライラしつつも、それを楽しんでいる自分がいる気がしてならない。
マッドマンの村にて


オススメ度
ラバウル ★★★★★ 日本人が忘れてはいけない過去。海のアクティビティーも楽しい。
ポートモレスビー ★★ 観光する場所はあまり多くない、治安もあまりよくない
ゴロカ ★★★★★ マッドマンは必見!その他、多様な民族が多く暮らしている。

(2016年11月 久保井奈々子)
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