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タバコ屋の看板にそっくりな野菜といえば、何?

2017/01/29 00:00
tabac
エリア:
  • ヨーロッパ > フランス > パリ
テーマ:
  • 買物・土産
  • / 街中・建物・景色

フランスでタバコを買いたいと思ったら、タバコの看板が出ているお店に行きます。その看板の形、面白い形をしています。赤い細長いひし形の中に、TABACと書いてあります。この看板、フランス人は、なんと呼ぶか知っていますか?これに似ている野菜があるでしょう。さあ、なんでしょう?

 

 

 

 

 

 

答えは、「ニンジン(キャロット)」です。

これをニンジンと呼ぶ理由は、かつてタバコは丸めてニンジンのような形にひもで巻かれて販売されていたからです。16世紀、タバコはまだ葉っぱのままで販売されていました。おおきなタバコの葉はぐるぐると筒状に巻かれ、ひもでくくられて売られていました。その葉っぱを噛んでもいいし、火をつけて吸うこともできました。

たばこを吸うためには、ニンジンのような形に巻かれたその端を切り取り、タバコをすりおろすことが必要でした。そのため、タバコ愛用者は、タバコすりおろし器を持っていました。タバコすりおろし器は、木製、陶器製、金属製などがあり、中には象牙製の工芸品も売られていたそうです。

「おろす」ことを、フランス語では、RAPER(ラぺ)といい、「ニンジンをラぺする」というのは、ニンジンを千切りにする、という意味です。「千切りにしたニンジン(キャロット・ラぺ)」というサラダがスーパーなどでも販売されていますが、まさに、ニンジンのように、かつてはタバコもラぺしていたのです。

 

別説には、タバコの愛用者は、タバコ入れの中にニンジンの切れ端を入れておくことがあったからだ、というのもあります。タバコ入れの中に、ニンジンの切れ端を入れておくと、タバコがいつまでも新鮮で、香りが落ちないのだそうです。しかし、これは多くの人が間違いであると指摘しています。

 

タバコ屋のニンジンは、フランスではどんなタバコ屋さんでも掲げています。というのも、1906年以降、タバコを販売する商店は、必ずこの看板を店先に掲げることが義務づけられることになったのです。20世紀初めは、それこそ、ニンジンの形をした赤い筒状の無地の看板がただ掲げられていました。しかし、時代ともに、その筒にはTABACと書かれるようになりました。タバコが工業製品となり、丸めた筒ではなくすでに細かく刻まれてパックにいれられて売られるようになると、この赤い筒だけでは、消費者がタバコだとわからないからです。

 

いまでは、ネオンが付いたものなど、色々なデザインが使われています。

色々なタバコのニンジンを探すのも、フランス散策の面白いテーマになるかもしれません。

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