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エリア:
- アジア > シンガポール > シンガポール
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テーマ:
- 観光地
- / 街中・建物・景色
- / 歴史・文化・芸術
シンガポールと言えば、誰もが思い浮べるのがコレ

そう、マーライオンです。
こちらのマーライオン、2015年11月3日より例の水の吐き出しシステムの改修工事のため、一時お休みとなっておりましたが、約1カ月後の先日、久しぶりに姿を現しました。
とはいえ、まだ一部フェンスが残っていますが・・・
さて。
シンガポールを訪れた事のある方、これから訪れる方、
必ず一度は目にすること間違いなしのシンガポール一の観光名物の彼ですが、
その反面、長らく世界三大がっかりとしても知られています。
しかし考えてみてください。
そもそも、マーライオンって何でしょうね?
他で聞いたこともないし・・・
ん?で、シンガポールとマーライオンの関係は?ってなります。
そこで今回はマーライオンについて、現地infoが知ってること全部
マーライオンのように吐きだしてみたいと思います。
まずは改めてマーライオンって何なのさと言う話から。
頭はライオン、身体は魚という奇妙な生き物。
古くは頭が人で身体が馬というケンタウロスなんて生き物もいますから
註)こういうの↓

マーライオンも神話か何かの神様では?と思ってらっしゃる方もいるかもしれません。
実はマーライオンはシンガポール生まれ。
シンガポールの完全オリジナルなのです。
由来を語るに、まずはウィキペディア大先生のお力を借りましょう。
11世紀にマレーシアの王族が対岸に見える大地を目指して航海の旅に出た際、
途中で海が激しく荒れ、王族が被っている王冠を海に投げたところ、
海は静まり無事にその大地にたどり着くことができた。
その時、ライオンが現れて、王族にその大地を治める事を許して立ち去った。
-マーライオン@ウィキペディア
と言う話がシンガポール建国史の中にあり、ライオンはここに登場します。
シンガポールのシンガというのも元々はライオンの意味だそうです。
ただし、シンガポールのある地域にライオンは生息していませんので、
王族が見たのはトラだったというのが本当のところのようです。
はい、以上頭の説明。

残りの身体の話ですが、どう見ても魚です。
なぜなら、シンガポールは海の街だから。
海=魚
THE シンプル。
こうしてできあがったのが、マーライオンという
想像上の生き物なのです。
もしかすると逆バージョンも試してみたかもしれません。
頭が魚で身体がライオン・・・・却下ですね。
名前もフランス語で海を表すマーをライオンに付けました。
「マーメイド」のマーですね。そのままです。
伝説の生き物と言われたりもしますが
やれ天災から人々を救っただの、誰それの願いを叶えただの、勇者に退治されただのという伝承の類は無いようなので伝説というよりはやはり想像上の生き物と言った方がふさわしいでしょう。
このマーライオンがシンガポールのシンボルとして初めて登場したのが1972年。
いまから43年前、シンガポール建国から7年後のことです。
奈良のシンボル、大仏が完成したのが771年と言われていますので、シンボル界ではまだまだひよっこです。
とはいえ、43歳ですからおそらく中間管理職くらいにはなっているはずです。
働き盛りの団塊ジュニアです。
皆さん、よっぽどマーライオンに思い入れが無い限り、マーライオンと聞いて思い浮かべるのは
冒頭のマーライオンだと思います。
彼が本家と言いますか初代と言いますか、一番有名なマーライオンに間違いありません。
1972年当初は今いる位置より西にあったのですが、諸事情から今の位置に2002年に移動しています。
移動に当たっては風水的によろしくないからというような最もらしい話もありますが、
そもそも出来た時から海に向かっていたため、観光客は背中しか見れず、
その上近くに橋が完成、より一層景観が悪くなり、挙句水を吐き出す装置が故障。
世界三大がっかりの地位を確固たるものとしてしまったこともあり、2002年に思い切って今の位置に移動したのです。
おかげで今はこんな写真

や、
こんな写真

が撮れるようになりました。
しかし、実はシンガポールにマーライオンはこの1体だけではないのです。
通説としてシンガポールには5体のマーライオンがあると言われています。
それは以下の5体。
まずは本家マーライオン。
「マーライオン公園」に鎮座する正真正銘元祖マーライオン。
本家にふさわしいさすがのロケーションです。

しかしこのマーライオン公園にもう1体あるのがミニマーライオン。
がっかり全盛期のマーライオンを正面から撮影できないということで作られたという代役。
今は本家の背後でひっそりとたたずんでいます。一応細々と水も吐いています。

続いては大きさNo.1.高さ38mのマーライオンタワー。
タワーの名に恥じず、中は展望台になっておりセントーサ島を眺めることができます。
鎌倉の大仏を彷彿とさせるマーライオンです。

夜は目からレーザーが出ます。

残る2つ、1つはシンガポール政府観光局ビルの前にあるマーライオン。

そしてマウントフェーバーという山の中にぽつんと立っているマーライオンが5体目。

以上がいわば「公認マーライオン」として認識されているのですが
我が現地infoシンガポールが総力を挙げて捜査した結果、
この他に4体を発見することができました!!
それがこちら。
まずはここでしか見られない狛犬風2体1対のマーライオン。
ANG MO KIO AVENUE 1 という道路沿いにあります。

そして、カウントしてもいいものかどうか怪しげなマーライオン@イーストコート。

9体目はデンプシーヒルにある案内版マーライオン。

と計9体を確認しております。
ですからウィキペディア大先生のページに
「シンガポールには計5つのマーライオンがあり」とありますが
本当は9体ですから!!!!
是非先生を訂正してあげてください。
しかしながら、想像上の生き物で特定の宗教とも関係ないようなので
探せばまだまだ野良マーライオンが見つかるような気がします。
もしお近くにマーライオンいるよ!という方は情報をお寄せ下さい。
庭マーライオンとかいそうですよね。
日本的にはお地蔵さんとかシーサーとか・・・違うか。
長々とお送りしてきましたが、最後に珍しいマーライオンの姿をご覧いただきたいと思います。

こちら・・・は工事中ですね。
本家マーライオンは年に1回メンテナンスのためお休みに入ります。
その期間はこのようにすっぽりと覆われてしまい全く姿が見えません。
年1回なので珍しいと言えば珍しいですが、旅行客にとっては残念でしかないですね。
その時はお近くのミニマーライオンで我慢してください。
では、こちらはどうでしょう。
同じくマーライオンが囲われていて見えませんが・・・
囲いの横には「HOTEL THE MERLION」の文字。

どういうことかと言うと・・・・・・・・
どーん!!!!!

こう言うことなんです。なんて落ち着かない。
そうこちら、そのまんまホテル名は「ザ・マーライオン・ホテル」といいます。
2011年3月に開催されたシンガポール・ビエンナーレ2011オープン・ハウスの展示の1つで、ビエンナーレ開催期間限定営業の臨時ホテルとして部屋の中にマーライオンの頭部が収まる部屋に泊まれるというもの。部屋数はもちろん1。
日中はビエンナーレ来場者に公開されており自由に鑑賞することができますが毎日20時にはチェックイン時間となり、予約客が実際に宿泊できたのです。信じられない所業ですが、なんとこちらは日本人デザイナーによる企画・展示だったというのでまたびっくり。
そしてこの扱い・・・
文化財や国宝といったものではないのでアリなのかもしれませんが
マーライオンもいい迷惑な気がします。
ちょうどマーライオンのお色直し工事中だったと言うこともあり実現したようですが、
今後この光景を見られることは多分ないでしょう。
以上、意外と夢も希望も歴史もロマンもさほどなかったマーライオンについて語ってみました。
一生分のマーライオンを書き尽くした気がします。
シンガポールにお立ちよりの際はマーライオンを眺めながら
「いろいろあるけど、頑張れよ」と励ましていただければと思います。
野良マーライオン情報もお待ちしています。

そう、マーライオンです。
こちらのマーライオン、2015年11月3日より例の水の吐き出しシステムの改修工事のため、一時お休みとなっておりましたが、約1カ月後の先日、久しぶりに姿を現しました。
とはいえ、まだ一部フェンスが残っていますが・・・
さて。
シンガポールを訪れた事のある方、これから訪れる方、
必ず一度は目にすること間違いなしのシンガポール一の観光名物の彼ですが、
その反面、長らく世界三大がっかりとしても知られています。
しかし考えてみてください。
そもそも、マーライオンって何でしょうね?
他で聞いたこともないし・・・
ん?で、シンガポールとマーライオンの関係は?ってなります。
そこで今回はマーライオンについて、現地infoが知ってること全部
マーライオンのように吐きだしてみたいと思います。
まずは改めてマーライオンって何なのさと言う話から。
頭はライオン、身体は魚という奇妙な生き物。
古くは頭が人で身体が馬というケンタウロスなんて生き物もいますから
註)こういうの↓

マーライオンも神話か何かの神様では?と思ってらっしゃる方もいるかもしれません。
実はマーライオンはシンガポール生まれ。
シンガポールの完全オリジナルなのです。
由来を語るに、まずはウィキペディア大先生のお力を借りましょう。
11世紀にマレーシアの王族が対岸に見える大地を目指して航海の旅に出た際、
途中で海が激しく荒れ、王族が被っている王冠を海に投げたところ、
海は静まり無事にその大地にたどり着くことができた。
その時、ライオンが現れて、王族にその大地を治める事を許して立ち去った。
-マーライオン@ウィキペディア
と言う話がシンガポール建国史の中にあり、ライオンはここに登場します。
シンガポールのシンガというのも元々はライオンの意味だそうです。
ただし、シンガポールのある地域にライオンは生息していませんので、
王族が見たのはトラだったというのが本当のところのようです。
はい、以上頭の説明。

残りの身体の話ですが、どう見ても魚です。
なぜなら、シンガポールは海の街だから。
海=魚
THE シンプル。
こうしてできあがったのが、マーライオンという
想像上の生き物なのです。
もしかすると逆バージョンも試してみたかもしれません。
頭が魚で身体がライオン・・・・却下ですね。
名前もフランス語で海を表すマーをライオンに付けました。
「マーメイド」のマーですね。そのままです。
伝説の生き物と言われたりもしますが
やれ天災から人々を救っただの、誰それの願いを叶えただの、勇者に退治されただのという伝承の類は無いようなので伝説というよりはやはり想像上の生き物と言った方がふさわしいでしょう。
このマーライオンがシンガポールのシンボルとして初めて登場したのが1972年。
いまから43年前、シンガポール建国から7年後のことです。
奈良のシンボル、大仏が完成したのが771年と言われていますので、シンボル界ではまだまだひよっこです。
とはいえ、43歳ですからおそらく中間管理職くらいにはなっているはずです。
働き盛りの団塊ジュニアです。
皆さん、よっぽどマーライオンに思い入れが無い限り、マーライオンと聞いて思い浮かべるのは
冒頭のマーライオンだと思います。
彼が本家と言いますか初代と言いますか、一番有名なマーライオンに間違いありません。
1972年当初は今いる位置より西にあったのですが、諸事情から今の位置に2002年に移動しています。
移動に当たっては風水的によろしくないからというような最もらしい話もありますが、
そもそも出来た時から海に向かっていたため、観光客は背中しか見れず、
その上近くに橋が完成、より一層景観が悪くなり、挙句水を吐き出す装置が故障。
世界三大がっかりの地位を確固たるものとしてしまったこともあり、2002年に思い切って今の位置に移動したのです。
おかげで今はこんな写真

や、
こんな写真

が撮れるようになりました。
しかし、実はシンガポールにマーライオンはこの1体だけではないのです。
通説としてシンガポールには5体のマーライオンがあると言われています。
それは以下の5体。
まずは本家マーライオン。
「マーライオン公園」に鎮座する正真正銘元祖マーライオン。
本家にふさわしいさすがのロケーションです。

しかしこのマーライオン公園にもう1体あるのがミニマーライオン。
がっかり全盛期のマーライオンを正面から撮影できないということで作られたという代役。
今は本家の背後でひっそりとたたずんでいます。一応細々と水も吐いています。

続いては大きさNo.1.高さ38mのマーライオンタワー。
タワーの名に恥じず、中は展望台になっておりセントーサ島を眺めることができます。
鎌倉の大仏を彷彿とさせるマーライオンです。

夜は目からレーザーが出ます。

残る2つ、1つはシンガポール政府観光局ビルの前にあるマーライオン。

そしてマウントフェーバーという山の中にぽつんと立っているマーライオンが5体目。

以上がいわば「公認マーライオン」として認識されているのですが
我が現地infoシンガポールが総力を挙げて捜査した結果、
この他に4体を発見することができました!!
それがこちら。
まずはここでしか見られない狛犬風2体1対のマーライオン。
ANG MO KIO AVENUE 1 という道路沿いにあります。

そして、カウントしてもいいものかどうか怪しげなマーライオン@イーストコート。

9体目はデンプシーヒルにある案内版マーライオン。

と計9体を確認しております。
ですからウィキペディア大先生のページに
「シンガポールには計5つのマーライオンがあり」とありますが
本当は9体ですから!!!!
是非先生を訂正してあげてください。
しかしながら、想像上の生き物で特定の宗教とも関係ないようなので
探せばまだまだ野良マーライオンが見つかるような気がします。
もしお近くにマーライオンいるよ!という方は情報をお寄せ下さい。
庭マーライオンとかいそうですよね。
日本的にはお地蔵さんとかシーサーとか・・・違うか。
長々とお送りしてきましたが、最後に珍しいマーライオンの姿をご覧いただきたいと思います。

こちら・・・は工事中ですね。
本家マーライオンは年に1回メンテナンスのためお休みに入ります。
その期間はこのようにすっぽりと覆われてしまい全く姿が見えません。
年1回なので珍しいと言えば珍しいですが、旅行客にとっては残念でしかないですね。
その時はお近くのミニマーライオンで我慢してください。
では、こちらはどうでしょう。
同じくマーライオンが囲われていて見えませんが・・・
囲いの横には「HOTEL THE MERLION」の文字。

どういうことかと言うと・・・・・・・・
どーん!!!!!

こう言うことなんです。なんて落ち着かない。
そうこちら、そのまんまホテル名は「ザ・マーライオン・ホテル」といいます。
2011年3月に開催されたシンガポール・ビエンナーレ2011オープン・ハウスの展示の1つで、ビエンナーレ開催期間限定営業の臨時ホテルとして部屋の中にマーライオンの頭部が収まる部屋に泊まれるというもの。部屋数はもちろん1。
日中はビエンナーレ来場者に公開されており自由に鑑賞することができますが毎日20時にはチェックイン時間となり、予約客が実際に宿泊できたのです。信じられない所業ですが、なんとこちらは日本人デザイナーによる企画・展示だったというのでまたびっくり。
そしてこの扱い・・・
文化財や国宝といったものではないのでアリなのかもしれませんが
マーライオンもいい迷惑な気がします。
ちょうどマーライオンのお色直し工事中だったと言うこともあり実現したようですが、
今後この光景を見られることは多分ないでしょう。
以上、意外と夢も希望も歴史もロマンもさほどなかったマーライオンについて語ってみました。
一生分のマーライオンを書き尽くした気がします。
シンガポールにお立ちよりの際はマーライオンを眺めながら
「いろいろあるけど、頑張れよ」と励ましていただければと思います。
野良マーライオン情報もお待ちしています。