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エリア:
- 東北 > 青森
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テーマ:
- 買物・土産
- / 歴史・文化・芸術
青岩秋子です♪
子供の頃、身近で見る生活用品は、日本のどこへ行っても同じものがあると思っていませんでしたか?
大人になり各地へ旅行をするようになって、それぞれの土地ならではの形、色、柄、素材などの違いがあることを知りました。(*・∀-)
その土地の環境や生活慣習、文化を反映し、古くから受け継がれてきた技法で作られた伝統工芸品。今回は青森県の伝統工芸品をいくつかご紹介します☆☆
◎津軽塗(つがるぬり)【経済産業大臣指定伝統的工芸品】
津軽藩四代藩主信政(1656〜1710)の時代に、津軽藩召し抱えの塗師池田源兵衛によって始められたと伝えられる、青森県唯一の国の指定伝統的工芸品です。漆を数十回塗り重ね、研ぎ、磨きを繰り返して作られます。
唐塗(からぬり)、七々子塗(ななこぬり)、錦塗、紋紗塗(もんしゃぬり)の代表的な4つの技法は現在まで300年以上も変わることなく受け継がれ、現代風のアレンジも加えながら多様な紋様を生み出しています。
◎こぎん刺し【青森県指定伝統工芸品】
江戸時代、津軽は綿の栽培が困難で、倹約令により農民は木綿を着ることが許されず、麻地の着物を重ね着して寒さをしのいでいました。そこで、農作業で擦りきれやすい部分を補強し、目の粗い麻の布目に木綿で糸を密に刺していくことで保温性を高め、冬の寒さから身を守るという農家の女性たちの知恵から生まれたものです。藍染の麻地に白い木綿糸で作られた幾何学模様は、老若男女問わず好まれるかわいらしさです♪
◎あけび蔓細工【青森県指定伝統工芸品】
江戸時代の末に、岩木山麓の嶽(だけ)温泉に訪れる湯治客の土産ものとして、山に自生するあけび蔓を採取して作られたのが始まりで、国内にとどまらず海外でも人気となっています。全行程を手作業で丹念に作られるため、その色合いや野趣豊かな手触りや多彩な編み模様と、ひとつひとつ異なる風合いが魅力です。自分だけのお気に入りの一品を見つけたいですね。
◎南部裂織(なんぶさきおり)・津軽裂織【青森県指定伝統工芸品】
(写真は南部裂織)
南部地方・津軽地方の二つの地域に伝わる裂織。南部裂織は衣料が貴重だった江戸時代に、着古した着物や布を細く裂いた横糸と木綿糸の縦糸を地機で織った、農村の女性たちの知恵から生まれた織物で、主にこたつ掛けや帯などに用いられていました。丈夫で暖かく、カラフルな色が特徴です。一方の津軽裂織は日本海交易の北前船により古い木綿が普及し、布を裂いて織る「サクリ」(=裂織)が漁師・農民の仕事着や日常着として作られました。「サクリ」は着物という用途から薄く柔らかく仕上げるのが特徴で、真新しいサクリは晴れ着としても作られました。裂かれた布のささくれた風合いや深みのある色合いが特徴です。
◎八幡馬(やわたうま)【青森県指定伝統工芸品】
藩政時代、南部(なんぶ)地方の一の宮である櫛引(くしびき)八幡宮に奉納される馬を象って作られていたもので、櫛引八幡宮の例大祭の日に境内で売られていた郷土玩具が現在まで受け継がれています。
黒塗(鹿毛)、赤塗(栗毛)、白塗(芦毛)を基調とした胴体に花嫁の輿入れの盛装が描かれている八幡馬は、「日本三駒」のひとつに数えられています。ずんぐりとした形と、鮮やかなデコレーションが可愛いですよね♪
何気ない生活用品にも、その背景を知ると興味が湧いてきます。旅行の際にはその土地の工芸品に目を留めてみて下さいね☆
詳しくはこちら ↓↓↓
青森県庁HP(青森県の伝統工芸品)
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/shoko/chiikisangyo/dento-kogei_aomori.html
子供の頃、身近で見る生活用品は、日本のどこへ行っても同じものがあると思っていませんでしたか?
大人になり各地へ旅行をするようになって、それぞれの土地ならではの形、色、柄、素材などの違いがあることを知りました。(*・∀-)
その土地の環境や生活慣習、文化を反映し、古くから受け継がれてきた技法で作られた伝統工芸品。今回は青森県の伝統工芸品をいくつかご紹介します☆☆
◎津軽塗(つがるぬり)【経済産業大臣指定伝統的工芸品】
津軽藩四代藩主信政(1656〜1710)の時代に、津軽藩召し抱えの塗師池田源兵衛によって始められたと伝えられる、青森県唯一の国の指定伝統的工芸品です。漆を数十回塗り重ね、研ぎ、磨きを繰り返して作られます。
唐塗(からぬり)、七々子塗(ななこぬり)、錦塗、紋紗塗(もんしゃぬり)の代表的な4つの技法は現在まで300年以上も変わることなく受け継がれ、現代風のアレンジも加えながら多様な紋様を生み出しています。
◎こぎん刺し【青森県指定伝統工芸品】
江戸時代、津軽は綿の栽培が困難で、倹約令により農民は木綿を着ることが許されず、麻地の着物を重ね着して寒さをしのいでいました。そこで、農作業で擦りきれやすい部分を補強し、目の粗い麻の布目に木綿で糸を密に刺していくことで保温性を高め、冬の寒さから身を守るという農家の女性たちの知恵から生まれたものです。藍染の麻地に白い木綿糸で作られた幾何学模様は、老若男女問わず好まれるかわいらしさです♪
◎あけび蔓細工【青森県指定伝統工芸品】
江戸時代の末に、岩木山麓の嶽(だけ)温泉に訪れる湯治客の土産ものとして、山に自生するあけび蔓を採取して作られたのが始まりで、国内にとどまらず海外でも人気となっています。全行程を手作業で丹念に作られるため、その色合いや野趣豊かな手触りや多彩な編み模様と、ひとつひとつ異なる風合いが魅力です。自分だけのお気に入りの一品を見つけたいですね。
◎南部裂織(なんぶさきおり)・津軽裂織【青森県指定伝統工芸品】
(写真は南部裂織)
南部地方・津軽地方の二つの地域に伝わる裂織。南部裂織は衣料が貴重だった江戸時代に、着古した着物や布を細く裂いた横糸と木綿糸の縦糸を地機で織った、農村の女性たちの知恵から生まれた織物で、主にこたつ掛けや帯などに用いられていました。丈夫で暖かく、カラフルな色が特徴です。一方の津軽裂織は日本海交易の北前船により古い木綿が普及し、布を裂いて織る「サクリ」(=裂織)が漁師・農民の仕事着や日常着として作られました。「サクリ」は着物という用途から薄く柔らかく仕上げるのが特徴で、真新しいサクリは晴れ着としても作られました。裂かれた布のささくれた風合いや深みのある色合いが特徴です。
◎八幡馬(やわたうま)【青森県指定伝統工芸品】
藩政時代、南部(なんぶ)地方の一の宮である櫛引(くしびき)八幡宮に奉納される馬を象って作られていたもので、櫛引八幡宮の例大祭の日に境内で売られていた郷土玩具が現在まで受け継がれています。
黒塗(鹿毛)、赤塗(栗毛)、白塗(芦毛)を基調とした胴体に花嫁の輿入れの盛装が描かれている八幡馬は、「日本三駒」のひとつに数えられています。ずんぐりとした形と、鮮やかなデコレーションが可愛いですよね♪
何気ない生活用品にも、その背景を知ると興味が湧いてきます。旅行の際にはその土地の工芸品に目を留めてみて下さいね☆
詳しくはこちら ↓↓↓
青森県庁HP(青森県の伝統工芸品)
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/shoko/chiikisangyo/dento-kogei_aomori.html
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