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エリア:
- ヨーロッパ > スペイン > セゴビア
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テーマ:
- 街中・建物・景色
- / 歴史・文化・芸術
教会のドアを開けると、後陣の部分がライトアップされて、中世のフレスコ画がうかびあがっていた。
1960年代に漆喰の下から見つかったので、すばらしくよく保存されている。
これはユダの裏切りのシーン、右にはアダムとイブを誘惑する蛇。
マドリッドから日帰りで行ける、ローマ時代からの水道橋とアルカサールが有名なセゴビア。
このサンフスト教会は予想外の収穫だった。
旧市街の外、水道橋の続く少し丘になったところにある住宅街に位置している。
鐘楼をみると、少なくとも五回は建築や改築を施されているのが分かる。
この聖堂は十二世紀ごろに建造されたとされているが、イスラム時代以前、ヴィシ・ゴート時代にも建造物があったのかもしれない場所だ。
入口のローズ文様は幾何学的で古くならない装飾美。
★天井部分の天使が掲げるメダルには犠牲を意味する子羊
アーモンド形の中に全能のキリスト。周囲には預言者たち?が楽器を奏でながら祝福している
ユダの口づけのシーン、ペテロがひとり兵士に抵抗してナイフで耳を切っている
すぐ横に位置している窓にはやってくるローマ兵士らしき人物。下にはキリストの墓と目を赤く泣きはらしたヨハネ?
逆にある植物の文様は「家系図」と説明されたが、「エッサイの木」という主題だろうか?
左右には磔刑のキリストが描かれているが、右の十字架降下は未完成のまま。そして、マリアの頭の上のところに「もう描けない」と書かれている
いったいどんな事情がこのフレスコ画職人をおそったというのだろう…。
今は白くなってしまった壁だが、もとはすべてフレスコ画で飾られていたと考えられている。疫病が流行った時代、衛生的にするという観点からすべてのフレスコ画は白い漆喰の下に塗り込められてしまっていた。
1960年代に発見されるまで、後陣の部分以外は雨漏りなどで消失した。と、番人の男性は話してくれた。
彼が指さしているのは、同じく12世紀ごろと思われるロマネスク彫刻
冠をかぶった女性はコンスタンチヌス帝の母ヘレナ。エルサレムでキリストの墓を発見したとされている。右は祝福する天使。左の司教冠をかぶっているのはマカリウスだろう。当時ヴェヌス神殿になっていた場所がキリストの墓だと発見した人物。
現在エルサレムの聖墳墓教会になっている。
ビザンチン的に無表情ながら力強く表現されている
★「ガスコーニュのキリスト」と呼ばれる木彫は、伝説によるとフランスはガスコーニュからロバに引かれてやってきたが、この地でロバが倒れたことからここが像の行きたかった場所だとして奉納されたという。
実際にフランスからもたらされたものだというのはそうだろうが、伝説は眉唾もの。肘をはじめ関節部分が蝶番になっていて、人形としてよくできている。祭りの時に磔刑にされたりして使われていたのかもしれない。
今は後年になって追加されたバロック式の礼拝堂に安置されている
そのクーポラ部分がこちら
塔の下部は、かつては礼拝堂であったと考えられている。
Capilla del Santo Sepulcroとの解説もあったから、ここに真の十字架かなにかの聖遺物が安置されていたのかもしれない。
現在も信徒檀家によって守られている。これはその信徒会のマーク
1960年代に漆喰の下から見つかったので、すばらしくよく保存されている。
これはユダの裏切りのシーン、右にはアダムとイブを誘惑する蛇。
マドリッドから日帰りで行ける、ローマ時代からの水道橋とアルカサールが有名なセゴビア。
このサンフスト教会は予想外の収穫だった。
旧市街の外、水道橋の続く少し丘になったところにある住宅街に位置している。
鐘楼をみると、少なくとも五回は建築や改築を施されているのが分かる。
この聖堂は十二世紀ごろに建造されたとされているが、イスラム時代以前、ヴィシ・ゴート時代にも建造物があったのかもしれない場所だ。
入口のローズ文様は幾何学的で古くならない装飾美。
★天井部分の天使が掲げるメダルには犠牲を意味する子羊
アーモンド形の中に全能のキリスト。周囲には預言者たち?が楽器を奏でながら祝福している
ユダの口づけのシーン、ペテロがひとり兵士に抵抗してナイフで耳を切っている
すぐ横に位置している窓にはやってくるローマ兵士らしき人物。下にはキリストの墓と目を赤く泣きはらしたヨハネ?
逆にある植物の文様は「家系図」と説明されたが、「エッサイの木」という主題だろうか?
左右には磔刑のキリストが描かれているが、右の十字架降下は未完成のまま。そして、マリアの頭の上のところに「もう描けない」と書かれている
いったいどんな事情がこのフレスコ画職人をおそったというのだろう…。
今は白くなってしまった壁だが、もとはすべてフレスコ画で飾られていたと考えられている。疫病が流行った時代、衛生的にするという観点からすべてのフレスコ画は白い漆喰の下に塗り込められてしまっていた。
1960年代に発見されるまで、後陣の部分以外は雨漏りなどで消失した。と、番人の男性は話してくれた。
彼が指さしているのは、同じく12世紀ごろと思われるロマネスク彫刻
冠をかぶった女性はコンスタンチヌス帝の母ヘレナ。エルサレムでキリストの墓を発見したとされている。右は祝福する天使。左の司教冠をかぶっているのはマカリウスだろう。当時ヴェヌス神殿になっていた場所がキリストの墓だと発見した人物。
現在エルサレムの聖墳墓教会になっている。
ビザンチン的に無表情ながら力強く表現されている
★「ガスコーニュのキリスト」と呼ばれる木彫は、伝説によるとフランスはガスコーニュからロバに引かれてやってきたが、この地でロバが倒れたことからここが像の行きたかった場所だとして奉納されたという。
実際にフランスからもたらされたものだというのはそうだろうが、伝説は眉唾もの。肘をはじめ関節部分が蝶番になっていて、人形としてよくできている。祭りの時に磔刑にされたりして使われていたのかもしれない。
今は後年になって追加されたバロック式の礼拝堂に安置されている
そのクーポラ部分がこちら
塔の下部は、かつては礼拝堂であったと考えられている。
Capilla del Santo Sepulcroとの解説もあったから、ここに真の十字架かなにかの聖遺物が安置されていたのかもしれない。
現在も信徒檀家によって守られている。これはその信徒会のマーク