-
エリア:
- アジア > スリランカ > スリランカその他の都市
- アジア > スリランカ > コロンボ
-
テーマ:
- 買物・土産
- / グルメ
- / その他
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、スリランカでは外出禁止令が出ています。
最初の外出禁止令は3/20の18時から3/23の朝6時(のちにコロンボは3/24の6時に延長の通知)に発令されました。実質3日半の外出禁止令です。
外出禁止令発令の間は、水道・電気等のライフライン、病院、銀行、食品輸送や清掃など政府の許可を得た職種以外は終日外出が禁止となります。
この外出禁止期間に軍隊が、道路や人の多く訪れる寺院等を燻蒸した様子が報道されました。
最初の解除日となった3/24、その日の12時にはまた再発令(のちに14時まで延長)となるため、スーパー、銀行、薬局はすべて人の列ができていました。
朝に見た最寄りのスーパーは店頭から最後尾まで約350メートル以上の行列。
一区画を超えた長蛇の列に、入店を早々にあきらめましたが、並んでいた人に聞くと店内に入るのに4,5時間かかったとのこと。
今回、外出禁止令解除の前に通知された条件は、
1.列を作るときは人との距離を1メートルほど開けること
2.スーパーなど店内に入る人はマスクなど口を覆うこと
その結果が上の写真です。
日本では当たり前かもしれませんが、スリランカではまずきちんと一列に並んでいる光景が珍しくあります。
さらには人の間隔もあいているのが不思議な光景です(スリランカは人とのパーソナルスペースが狭く、バスやレジなどこのような列はたいていぎゅうぎゅうに詰めてきます)。
本当にこの光景は珍しく、しかもきちんと政府の指示に従っていることにも驚きました。皆今回の感染症について、他人事ではなく危機感をもっていることがわかります。
3/24の8時間の外出禁止令解除はこのような光景で幕を閉じました。
しかし、「感染拡大防止のための外出禁止は、解除時に人の殺到を招いてしまう」
このパラドックスを解消するために、さらには長期化の外出禁止令(現在コロンボなどの一部地域は3/24の14時からの解除日未定となっています)期間の食料供給を確保するためにすぐに宅配業者等と連携してデリバリーサービスを行うことを発表しました。
スリランカはUber EatsやPick Me Foodなど配車サービスアプリを介したデリバリーサービスがよく利用されています。
最初にデリバリー解禁となったのは、ガス業者と国営のスーパーチェーンSathosaの2つでした。
早速配車アプリ(Pick Me)で確認すると、必需品をパックとして売り出していました。そのラインアップは、やはりスリランカ。
スパイスに、ミルクパウダーに、紅茶…日本では嗜好品として外されてしまうであろう品物が堂々と最初に来ています。
※ソーヤーミート(ソイミート)は肉のような見た目と食感に作られた大豆食品です。乾物として売られていて、水でもどしてカレーの1品として調理します。
2度目の外出禁止令3日目となった3/27現在、日用品や生鮮食品、レストランやホテルなども加わり、デリバリーの種類が充実してきました。
このスムーズなデリバリー展開は、普段からバイクによるデリバリー網や店も客もデリバリーに慣れているからこそかもしれません。
因みにスリランカはキャッシュレスが浸透していて、スーパーなどで買い物するときもカードを使う人が大半です。そのため、デリバリー支払いもスムーズにできる体制ができているものと思います。
日本のように法的規制のない外出禁止令とは異なり、スリランカは法的禁止となり、外出禁止令期間に許可なく外出していた者は逮捕され、逮捕者数現在4千名以上にのぼっています。
外出禁止令の発令は、お店を開店できなかったり仕事ができなかったりと、経済の停滞を招きます。会社によっては倒産の危機に瀕するところもあり、死活問題であることは否めません。
一般生活においてもデリバリーなどコストがかかる上、利用できない層も出てきます。さらには庭のある一軒家や広い家ならまだしもアパートの一室暮らしでは、ストレスや閉塞感が蓄積されているのが正直なところです。
しかし、政府も公共料金や税金の支払い期限に猶予を付けたり、銀行に事業者へのローンの回収を6か月延長するよう命じたりと救済措置を講じています。
また市民においても、外出禁止令期間も薬局を開けるようにしたり、デリバリーサービス開始を許可したりと次々と施策を発表し、迅速に対応しているのがわかります。
スリランカは4月に新年を迎えます(正しくはシンハラ・タミル新正月)。
正月には帰省者など、人々が大きく動きます。
現在スリランカは政府・国民が一丸となって感染を終息させる努力をしています。
世界でこの問題が一日も早く終息の日を迎えますように。
最初の外出禁止令は3/20の18時から3/23の朝6時(のちにコロンボは3/24の6時に延長の通知)に発令されました。実質3日半の外出禁止令です。
外出禁止令発令の間は、水道・電気等のライフライン、病院、銀行、食品輸送や清掃など政府の許可を得た職種以外は終日外出が禁止となります。
この外出禁止期間に軍隊が、道路や人の多く訪れる寺院等を燻蒸した様子が報道されました。
最初の解除日となった3/24、その日の12時にはまた再発令(のちに14時まで延長)となるため、スーパー、銀行、薬局はすべて人の列ができていました。
朝に見た最寄りのスーパーは店頭から最後尾まで約350メートル以上の行列。
一区画を超えた長蛇の列に、入店を早々にあきらめましたが、並んでいた人に聞くと店内に入るのに4,5時間かかったとのこと。
今回、外出禁止令解除の前に通知された条件は、
1.列を作るときは人との距離を1メートルほど開けること
2.スーパーなど店内に入る人はマスクなど口を覆うこと
その結果が上の写真です。
日本では当たり前かもしれませんが、スリランカではまずきちんと一列に並んでいる光景が珍しくあります。
さらには人の間隔もあいているのが不思議な光景です(スリランカは人とのパーソナルスペースが狭く、バスやレジなどこのような列はたいていぎゅうぎゅうに詰めてきます)。
本当にこの光景は珍しく、しかもきちんと政府の指示に従っていることにも驚きました。皆今回の感染症について、他人事ではなく危機感をもっていることがわかります。
3/24の8時間の外出禁止令解除はこのような光景で幕を閉じました。
しかし、「感染拡大防止のための外出禁止は、解除時に人の殺到を招いてしまう」
このパラドックスを解消するために、さらには長期化の外出禁止令(現在コロンボなどの一部地域は3/24の14時からの解除日未定となっています)期間の食料供給を確保するためにすぐに宅配業者等と連携してデリバリーサービスを行うことを発表しました。
スリランカはUber EatsやPick Me Foodなど配車サービスアプリを介したデリバリーサービスがよく利用されています。
最初にデリバリー解禁となったのは、ガス業者と国営のスーパーチェーンSathosaの2つでした。
早速配車アプリ(Pick Me)で確認すると、必需品をパックとして売り出していました。そのラインアップは、やはりスリランカ。
スパイスに、ミルクパウダーに、紅茶…日本では嗜好品として外されてしまうであろう品物が堂々と最初に来ています。
※ソーヤーミート(ソイミート)は肉のような見た目と食感に作られた大豆食品です。乾物として売られていて、水でもどしてカレーの1品として調理します。
2度目の外出禁止令3日目となった3/27現在、日用品や生鮮食品、レストランやホテルなども加わり、デリバリーの種類が充実してきました。
このスムーズなデリバリー展開は、普段からバイクによるデリバリー網や店も客もデリバリーに慣れているからこそかもしれません。
因みにスリランカはキャッシュレスが浸透していて、スーパーなどで買い物するときもカードを使う人が大半です。そのため、デリバリー支払いもスムーズにできる体制ができているものと思います。
日本のように法的規制のない外出禁止令とは異なり、スリランカは法的禁止となり、外出禁止令期間に許可なく外出していた者は逮捕され、逮捕者数現在4千名以上にのぼっています。
外出禁止令の発令は、お店を開店できなかったり仕事ができなかったりと、経済の停滞を招きます。会社によっては倒産の危機に瀕するところもあり、死活問題であることは否めません。
一般生活においてもデリバリーなどコストがかかる上、利用できない層も出てきます。さらには庭のある一軒家や広い家ならまだしもアパートの一室暮らしでは、ストレスや閉塞感が蓄積されているのが正直なところです。
しかし、政府も公共料金や税金の支払い期限に猶予を付けたり、銀行に事業者へのローンの回収を6か月延長するよう命じたりと救済措置を講じています。
また市民においても、外出禁止令期間も薬局を開けるようにしたり、デリバリーサービス開始を許可したりと次々と施策を発表し、迅速に対応しているのがわかります。
スリランカは4月に新年を迎えます(正しくはシンハラ・タミル新正月)。
正月には帰省者など、人々が大きく動きます。
現在スリランカは政府・国民が一丸となって感染を終息させる努力をしています。
世界でこの問題が一日も早く終息の日を迎えますように。
- タグ:
- スリランカ
- コロナウイルス
- Covid-19