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エリア:
- ヨーロッパ > スペイン > バルセロナ
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テーマ:
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こんにちは。
COVID-19の影響でロックダウンの続くバルセロナです。政府よりこの外出制限が5月9日まで延長されました。感染拡大が鈍化したこともあり4月27日からは子供たちが1日2時間まで外に出て散歩することができたりと、徐々に制限が緩和されてくるようで、少しずつですが普段の生活が戻りつつあります。
先のブログ記事でも書いてありますが、4月23日はバルセロナを含むカタルーニャではたいへん大切な日で、本来であれば皆通りにでて家族や恋人たちにバラや本を買いプレゼントする日、サン・ジョルディの日なのです。
サン・ジョルディはカタルーニャの守護聖人です。このサン・ジョルディがドラゴンを倒したという伝説が残っており、昔ドラゴンがこの地方の人々を苦しめ、ある時王女様を連れ去ってしまいました。そこに現れたサン・ジョルディが見事ドラゴンを討ち王女を助けました。その際サン・ジョルディの差した剣によりドラゴンは血を流しますが、その血の流れた大地から美しいバラが咲き、サン・ジョルディがそのバラを王女にプレゼントしたという話です。
という訳で4月23日(サン・ジョルディが殉職した日といわれています)には男性は女性にバラを贈ります。一方の本ですが、4月23日はスペインの文豪セルバンテスの命日、さらにはシェイクスピアの命日ということもあり女性が男性に本を贈る、という習慣が始まりました。
サン・ジョルディは恋人たちの守護聖人でもあります。またこの「ジョルディ」はカタルーニャではたいへんポピュラーな名前で男性10人に1人はジョルディといえるくらい沢山の親が子に名付けています。それだけカタルーニャの人たちになじみ深く尊い存在なのです。
この日、街のいたるところにバラを売る小屋や屋台が出ます。またバルセロナの主な通りには本を売る露店が並び大賑わいとなります。日本のバレンタインデーにチョコレートの特設販売をするようなイメージでしょうか。
昨年の本を売る通りの様子。(三密はアウトですねぇ)
この日は皆楽しそうです。
来年のサン・ジョルディは華やかな街並みが戻りますように。
支店長ホセ
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