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【イタリア旅行ブログ】サルデーニャ編 第2弾 スティンティーノ

2021/06/29 00:00
うみ
エリア:
  • ヨーロッパ > イタリア > イタリアその他の都市
テーマ:
  • 観光地
  • / 街中・建物・景色
  • / ビーチ・島

 

ミラノ発信者、ワキです。

 

お待たせしていました特別企画サルデーニャ編の2回めです。

 

第2弾はスティンティーノ(Stintino)です。

 

スティンティーノと言えばビーチ、ビーチと言えばスティンティーノ。

サルデーニャ島の浜の代名詞と言われるくらいビーチで有名な町です。

 

この町が自治をとったのは1988年。それまでは ポルト トレス(Porto Torres)という町の分離集落でした。

 

スティンティーノは島の北北西に位置し、町の中心部から北に約3キロスティンティーノ半島が延び、半島の先端には カポ ファルコーネ(Capo Falcone)という岬があります。

岬から東側はアジナーラ(Asinara)という湾で覆われ、岬の手前東側のこの湾には、世界的に有名なラ.ペローザ(La Pelosa)というビーチがあります。

 

 

このビーチ、とにかく混むので、最近は入場に制限ができました。

2021年6月1日から9月30日まで、一日1500人までの入場、ビーチの利用だけで3ユーロ50セント、パラソル、デッキチェアベッド等は別料金です。

駐車場も混むので早めに行くことをお勧めします。

 

このビーチ、くるぶしぐらいの水深が数十メートル続く遠浅のまさに海のプールです。どんなに人がいても水は全く濁りません。

 

人を狂わすぐらい美しい海。

現に私の知り合いで、長年連れ添った奥方と子供と離れスティンティーノの女性と一緒になった人がいます。

 

ビーチ周辺は開発され、小高い丘にホテルやアパートが並びますが、毎年リピーターで一杯ですので宿泊予約はかなり競争率が高いようです。

 

 

ホテル専用のビーチもありますが、やはり公共のメインビーチが王道です。

 

ビーチからは浜のシンボルとして親しまれている塔が正面に見えます。

このタワー、ペロゼッタ(Pelosetta)という名のアラゴン時代(1578年)の看守塔です。

 

 

 

その先には小さなピアナ(Piana)島が見え、更にその先には面積51,9キロ平米の大きな島が見渡せます。

島の名前は湾と同じアジナーラ(Asinara)島。

この島は1997年に国立公園に指定されています。

島へはビーチからボートタクシーで渡れます。

 

このアジナーラ島は、1885年、イタリア政府の政策で刑務所と伝染隔離病院として使用されることに決まり、既に島にいた多くの家族は島をあとにして、本土サルデーニャ島に移ります。54家族いた中の45家族が、スティンティーノの町をつくりました。

 

アジナーラ島は1996年までは刑務所として使用され、完全なセキュリティの元、多くの有名なマフィアたちが送還されていたそうです。

 

島には珍しい動物、爬虫類、植物で溢れ、島にしか存在しない変異種も多く見られるらしいです。

 

スティンティーノをつくった45家族の元々の出身地は港町ジェノバ(Genova)があるリグーリア州のカモリ(Camogli)が主流といわれています。

 

スティンティーノは1600人ちょっとの小さな町ですが、マグロ漁で世界でも有名、2016年には町の中心にまぐろ漁網博物館(MUT:Museo della Tonnara) もオープンしました。

 

夏はバカンスの人で一杯になり、レストランの数も多く、真夜中までマーケットで賑わいます。

70年80年代にはこの周辺出身の政治家ベルリンガー(Berlinguer)が町の繁栄に助力し、1983年からのヨットレースにも貢献したといわれています。

因みにベルリンガーは旧貴族でハンサム、女性の憧れだったそうです。

 

 

食事を終えて小さなアイスクリーム屋(Gelateria)のテラス席に、何か飲もうと座ったところ、バンドのライブが始まりました。

まわりで立っている人もいれて観客は40人ぐらいでしょうか。

 

 

真夜中のバンドの歌手が、とにかく上手い!

一体どうした、このハイレベル?

と、中のオーナーに聞いたところ、

バンドはX Factor(イタリアのオーディション番組)で決戦まで行った

B.B Brothers。近くの町

ポルトトレスの出身なので演奏してもらっていると言ってましたが、なんだかとっても得した気になりました。

 

イタリア人のおもてなしの上手さには目を見張るものがあります。

さりげなく、スマートに!

 

ビーチも、食材も、おもてなしも、すべて本物!

そんな高いプライドに、45家族の真のルーツを見せられたような思いになりました。

 

 

 

では次回をお楽しみに。

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