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エリア:
- ヨーロッパ > フランス > マルセイユ
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テーマ:
- 観光地
- / 街中・建物・景色
- / 歴史・文化・芸術
フランスでは2017年の春には大統領を控え、各党派での選抜が続いている。
現政権である社会党のオーランド大統領は2017年度の大統領選挙には出馬しないとの決定を公にした。彼が大統領になってから下した決断のなかで、これほどの英断があろうか。第五共和制始まって以来、最低の支持率が続き、過去5年間、何の成果もないまま幕を閉じようとしている。次も出馬すると言っても、誰一人として本気になどしないだろう。
唯一の成果といえば、サルコジによって2000万円まで引き上げられた大統領の年俸を、こんなに高給なことでは国民に申し開きができないと、律儀にも基の1000万円まで減額したことぐらいであろうか。減額は賢い決断だった。1000万円の働きをしたのか?という疑問はぬぐえないが、少なくとも2000万円の働きをしなかったことは確かだ。
サルコジで思い出したが、彼は党派の選抜では勝ち進むことができず、フイヨンに道を譲ってしまった。フイヨンは、討論を聞くだけでは好ましいことこの上ない。彼のスピーチにはキャピタリズムのビートに溢れ、落ちぶれる一方のフランスに明日への希望を見せてくれるようだ。
しかし他にも期待の星が登場しつつあり、フランス政界の行方は予断を許さない。オーランド政権の重鎮の一人である経済大臣のエマニュエル・マクロンが、無党派で立候補しているということだ。身内に裏切られる社会党はどれだけポンコツ・・・と思うが、オーランドと一緒にされてイメージが失墜することを恐れるが故の決断だと思う。また、社会党が打ち出す政策では、フランスを救うことは不可能だという当たり前の事実に気がついたからでもあるだろう。
私は実は、バルス首相とマクロン経済大臣の両方に会ったことがある。会ったことがあるなどと書くと、さも親しい中のようだが、残念ながらそんなことは全くない。一昨年、彼らがお台場のみらい館を訪問した際に、そこで彼らの目の前、1メートルもしない至近距離で仁王立ちの姿勢でバチバチとスマホで写真を撮ったことから、お互い「顔見知りになった」というだけだ。もっとも、彼らは私のことなどとおの昔に忘れているだろうが。もしかしたら、みらい館で一番うっとおしい背の高いハイヒール日本人ぐらいは覚えているかもしれない・・・。
バルスとマクロンはかなり背が低い。オーランドも高くないので、同じぐらいかそこらで高くはないと知ってはいたが、それでも、マクロンなど170センチあるかどうかで、私より背が低いかんじだ。
しかし、しかしである。男の価値は背の高さじゃないというのを実感させてくれるのがマクロンなのだ。彼は、オーランドなど貧乏・一般ピープルを装うなんちゃってではなく、正真正銘の小市民出身で、自身の頭脳と器量でフランス政界をのし上がってきた。年齢は忘れたが、確かまだ40代の前半だったと記憶している。若くして、オーランドの右腕だ。
奥さんは、舞台女優の美人・・・といいたいところだが、これがまた「どうして?」というぐらい整形に失敗した年増のようなちょっと気持ちの悪い相貌。しかし、マクロンと何十年以来のおしどり夫婦で、彼が大統領に当選すれば、列記としたフランス共和国のプレミエ・ダムになる。こんなところからも、表面的な要素にながされないマクロンの人間の厚みが伺われると思うのは私だろうか。
とまあ、2012年から5年。フランス政界のランドスケープは大きく変わった。他にも、極右はますます元気付いて、大躍進が予想されている。マリヌ・ルペンもホクホクだ。
私は極右を支持する人たちの気持ちが良くわかる。いわゆる「純粋」なフランスを望んで何が悪いのか。確かに人種差別だし、彼女のロジックを通せば、アジア人の私やミックスの私の娘など居場所もなくなるのだろう。それでもいい。
なぜなら、フランス、特にパリがない世界はあまりにも味気ないから。パリの美しさは比類ない。この世でパリぐらい美しい街があるだろうか?私はミクロの世界を言っているのではない(よく見るとゴミや犬のフンがているので)。マクロに見た場合、パリを凌ぐ街はほかにない。全てが絵になる。この状態を守りたいという思いを私は否定できない。
実は先々週から2週間マルセーユにいたので、マルセーユについて書きたかっただが、なぜかフランスの政界の話になってしまった。いつもそうだ。アメリカに行くと、その土地のことについて書きたいので、ともするとホテルの部屋にこもってテレビに釘付けになり、アメリカの政治・世論を追う。マルセーユでも同じでした・・・(涙)。寒いので、夏とちがってカフェに行くのも億劫になり、娘や夫と連れ立って散歩に行ったり、友人宅に及ばれに行く以外は、ひたすら家でテレビ番組の鑑賞。
子供面倒を嬉々としてみてくださった義理の両親や近所の知人に感謝、感謝!お陰で多くの自由時間を満喫することができました!
現政権である社会党のオーランド大統領は2017年度の大統領選挙には出馬しないとの決定を公にした。彼が大統領になってから下した決断のなかで、これほどの英断があろうか。第五共和制始まって以来、最低の支持率が続き、過去5年間、何の成果もないまま幕を閉じようとしている。次も出馬すると言っても、誰一人として本気になどしないだろう。
唯一の成果といえば、サルコジによって2000万円まで引き上げられた大統領の年俸を、こんなに高給なことでは国民に申し開きができないと、律儀にも基の1000万円まで減額したことぐらいであろうか。減額は賢い決断だった。1000万円の働きをしたのか?という疑問はぬぐえないが、少なくとも2000万円の働きをしなかったことは確かだ。
サルコジで思い出したが、彼は党派の選抜では勝ち進むことができず、フイヨンに道を譲ってしまった。フイヨンは、討論を聞くだけでは好ましいことこの上ない。彼のスピーチにはキャピタリズムのビートに溢れ、落ちぶれる一方のフランスに明日への希望を見せてくれるようだ。
しかし他にも期待の星が登場しつつあり、フランス政界の行方は予断を許さない。オーランド政権の重鎮の一人である経済大臣のエマニュエル・マクロンが、無党派で立候補しているということだ。身内に裏切られる社会党はどれだけポンコツ・・・と思うが、オーランドと一緒にされてイメージが失墜することを恐れるが故の決断だと思う。また、社会党が打ち出す政策では、フランスを救うことは不可能だという当たり前の事実に気がついたからでもあるだろう。
私は実は、バルス首相とマクロン経済大臣の両方に会ったことがある。会ったことがあるなどと書くと、さも親しい中のようだが、残念ながらそんなことは全くない。一昨年、彼らがお台場のみらい館を訪問した際に、そこで彼らの目の前、1メートルもしない至近距離で仁王立ちの姿勢でバチバチとスマホで写真を撮ったことから、お互い「顔見知りになった」というだけだ。もっとも、彼らは私のことなどとおの昔に忘れているだろうが。もしかしたら、みらい館で一番うっとおしい背の高いハイヒール日本人ぐらいは覚えているかもしれない・・・。
バルスとマクロンはかなり背が低い。オーランドも高くないので、同じぐらいかそこらで高くはないと知ってはいたが、それでも、マクロンなど170センチあるかどうかで、私より背が低いかんじだ。
しかし、しかしである。男の価値は背の高さじゃないというのを実感させてくれるのがマクロンなのだ。彼は、オーランドなど貧乏・一般ピープルを装うなんちゃってではなく、正真正銘の小市民出身で、自身の頭脳と器量でフランス政界をのし上がってきた。年齢は忘れたが、確かまだ40代の前半だったと記憶している。若くして、オーランドの右腕だ。
奥さんは、舞台女優の美人・・・といいたいところだが、これがまた「どうして?」というぐらい整形に失敗した年増のようなちょっと気持ちの悪い相貌。しかし、マクロンと何十年以来のおしどり夫婦で、彼が大統領に当選すれば、列記としたフランス共和国のプレミエ・ダムになる。こんなところからも、表面的な要素にながされないマクロンの人間の厚みが伺われると思うのは私だろうか。
とまあ、2012年から5年。フランス政界のランドスケープは大きく変わった。他にも、極右はますます元気付いて、大躍進が予想されている。マリヌ・ルペンもホクホクだ。
私は極右を支持する人たちの気持ちが良くわかる。いわゆる「純粋」なフランスを望んで何が悪いのか。確かに人種差別だし、彼女のロジックを通せば、アジア人の私やミックスの私の娘など居場所もなくなるのだろう。それでもいい。
なぜなら、フランス、特にパリがない世界はあまりにも味気ないから。パリの美しさは比類ない。この世でパリぐらい美しい街があるだろうか?私はミクロの世界を言っているのではない(よく見るとゴミや犬のフンがているので)。マクロに見た場合、パリを凌ぐ街はほかにない。全てが絵になる。この状態を守りたいという思いを私は否定できない。
実は先々週から2週間マルセーユにいたので、マルセーユについて書きたかっただが、なぜかフランスの政界の話になってしまった。いつもそうだ。アメリカに行くと、その土地のことについて書きたいので、ともするとホテルの部屋にこもってテレビに釘付けになり、アメリカの政治・世論を追う。マルセーユでも同じでした・・・(涙)。寒いので、夏とちがってカフェに行くのも億劫になり、娘や夫と連れ立って散歩に行ったり、友人宅に及ばれに行く以外は、ひたすら家でテレビ番組の鑑賞。
子供面倒を嬉々としてみてくださった義理の両親や近所の知人に感謝、感謝!お陰で多くの自由時間を満喫することができました!
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