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エリア:
- アジア > カンボジア > シェムリアップ
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テーマ:
- 観光地
- / 歴史・文化・芸術
クメール語で、トンレは「巨大な川」を、サップは「淡水湖」を意味します。
カンボジア中西部にあるインドシナ最大の湖。別称大湖Grand Lac。
面積は雨季と乾季による変化が激しくなっております。
最低水位時では3000平方キロメートルですが、雨季には1万平方キロメートルとなります。
貯水容量は450億立方メートルに達し、メコン川とともにカンボジアの二大水系をなしています。メコン川とはトンレ・サップ川によってつながっており、
雨季にメコン川の水量が増加すると水が湖に逆流します。
湖の水位が上昇すると、ふたたびメコン川に流入するようになり、
メコン川にとって天然の洪水調整池となっています。
水深は乾季の1メートル前後から雨季には最大14メートルに達します。
漁業が盛んで、1平方キロメートル当りの漁獲量は世界一といわれております。
海跡地のため、カタクチイワシなど海水産の魚類も生息しています。
カンボジアの少数民族であるベトナム系住民が大半の水上生活者は、
湖の水量が雨季と乾季とではかなり異なるため、水かさにあわせて移動します。
この学校も、湖に浮いているため、少なくとも年に1〜2回は移動します。
移動には費用もかかり、台風の被害と共に、この学校が抱える問題のひとつになっています。
カンボジアでは、学校に通う子どもの割合が少ないという問題があります。
ポル・ポト時代に教育が破壊され、そのことが現在にまで大きな問題となっており、
教育復興が政府をはじめ、国際機関や国内外のNGOによって進められ、
多くの学校が建てられています
モンスーンの時期には湖の面積は何倍にも膨れ上がるため、周囲の陸地が水につかり、
プランクトが大量に発生します。
その結果、プランクトンを主食にしている淡水魚も大量に発生します。
トンレサップ湖で獲れる魚は、カンボジア人が摂取するたんぱく源の60%を
占めているのだそうです。乾季になると、水の引いたあとに堆積した土が養分を
大量に含んでいるため、今度は農地として利用されます。
主に稲が栽培されています。トンレサップ湖は、
いろいろな意味でカンボジアの人々の食生活を支えている湖だと言えます。
1月〜2月の乾季の時期に訪れたのにも関わらず、水平線の先には陸地の片鱗すら見えない、
まるで海のような広大なトンレサップ湖を望むことができました。
おそらく雨季の時期には湖周辺の陸地にあった家屋もみな水上にあるのでしょう。
ちなみにこの水上生活をしている方に手紙を送ろうとすると半年はかかるようです。
なぜなら、家自体が移動するからです。
なかなかたどり着かないのも現状なので送るときは要注意です。
■トンレサップ湖が抱える問題
資源の豊富な地域ですが、深刻な貧困問題が起きています。
過剰で競争の激しい資源の収奪、および自然資源の枯渇が貧困問題を深刻にしており、
多くの漁業コミュニティが影響を受けています。
2000年後半には、こうした事態受け、漁業改革が行われました。
漁業区の56%がコミュニティ設立のため、現地のコミュニティに開放されました。
しかし、開放された漁業区の多くが価値が低いもので、
魚が全く生息していないものさえあるなど問題だらけです。
そして、法規制がゆるいために、違法漁業が横行しています。
また、燃料のために浸水林を切るなどしているため、浸水林が消失し、
動物や植物の生息地も減少しているため、トンレサップ湖周辺での農業や、
メコン川上流でのダム建設などの開発事業も影響を及ぼしています。
そんな中で大きくこのトンレサップ湖を拠点に活動している団体の主な仕事は水質調査です。
近年汚染が進むトンレサップ湖。
周辺の観光地、アンコールワット群の遺跡が不動の人気を誇るだけに、
この湖の問題を解決するには時間がかかりそうです。
また、細菌からの伝染病なども心配されます。
アンコールワットから30分圏内には高級ホテルが軒を連ねて都市開発が進んでいる一方で、
貧困や汚水の問題もあり、発展途上国から脱するには、日本をはじめ、
世界各国の援助がまだ必要であることがうかがえます。
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みなさまお気軽にお問い合わせを下さい♪
angkor@tnkjapan.com
Facebook:旅ぷらカンボジア
Line id:tabiplaangkor
QRコードなら一発で登録可能です!
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カンボジア中西部にあるインドシナ最大の湖。別称大湖Grand Lac。
面積は雨季と乾季による変化が激しくなっております。
最低水位時では3000平方キロメートルですが、雨季には1万平方キロメートルとなります。
貯水容量は450億立方メートルに達し、メコン川とともにカンボジアの二大水系をなしています。メコン川とはトンレ・サップ川によってつながっており、
雨季にメコン川の水量が増加すると水が湖に逆流します。
湖の水位が上昇すると、ふたたびメコン川に流入するようになり、
メコン川にとって天然の洪水調整池となっています。
水深は乾季の1メートル前後から雨季には最大14メートルに達します。
漁業が盛んで、1平方キロメートル当りの漁獲量は世界一といわれております。
海跡地のため、カタクチイワシなど海水産の魚類も生息しています。
カンボジアの少数民族であるベトナム系住民が大半の水上生活者は、
湖の水量が雨季と乾季とではかなり異なるため、水かさにあわせて移動します。
この学校も、湖に浮いているため、少なくとも年に1〜2回は移動します。
移動には費用もかかり、台風の被害と共に、この学校が抱える問題のひとつになっています。
カンボジアでは、学校に通う子どもの割合が少ないという問題があります。
ポル・ポト時代に教育が破壊され、そのことが現在にまで大きな問題となっており、
教育復興が政府をはじめ、国際機関や国内外のNGOによって進められ、
多くの学校が建てられています
モンスーンの時期には湖の面積は何倍にも膨れ上がるため、周囲の陸地が水につかり、
プランクトが大量に発生します。
その結果、プランクトンを主食にしている淡水魚も大量に発生します。
トンレサップ湖で獲れる魚は、カンボジア人が摂取するたんぱく源の60%を
占めているのだそうです。乾季になると、水の引いたあとに堆積した土が養分を
大量に含んでいるため、今度は農地として利用されます。
主に稲が栽培されています。トンレサップ湖は、
いろいろな意味でカンボジアの人々の食生活を支えている湖だと言えます。
1月〜2月の乾季の時期に訪れたのにも関わらず、水平線の先には陸地の片鱗すら見えない、
まるで海のような広大なトンレサップ湖を望むことができました。
おそらく雨季の時期には湖周辺の陸地にあった家屋もみな水上にあるのでしょう。
ちなみにこの水上生活をしている方に手紙を送ろうとすると半年はかかるようです。
なぜなら、家自体が移動するからです。
なかなかたどり着かないのも現状なので送るときは要注意です。
■トンレサップ湖が抱える問題
資源の豊富な地域ですが、深刻な貧困問題が起きています。
過剰で競争の激しい資源の収奪、および自然資源の枯渇が貧困問題を深刻にしており、
多くの漁業コミュニティが影響を受けています。
2000年後半には、こうした事態受け、漁業改革が行われました。
漁業区の56%がコミュニティ設立のため、現地のコミュニティに開放されました。
しかし、開放された漁業区の多くが価値が低いもので、
魚が全く生息していないものさえあるなど問題だらけです。
そして、法規制がゆるいために、違法漁業が横行しています。
また、燃料のために浸水林を切るなどしているため、浸水林が消失し、
動物や植物の生息地も減少しているため、トンレサップ湖周辺での農業や、
メコン川上流でのダム建設などの開発事業も影響を及ぼしています。
そんな中で大きくこのトンレサップ湖を拠点に活動している団体の主な仕事は水質調査です。
近年汚染が進むトンレサップ湖。
周辺の観光地、アンコールワット群の遺跡が不動の人気を誇るだけに、
この湖の問題を解決するには時間がかかりそうです。
また、細菌からの伝染病なども心配されます。
アンコールワットから30分圏内には高級ホテルが軒を連ねて都市開発が進んでいる一方で、
貧困や汚水の問題もあり、発展途上国から脱するには、日本をはじめ、
世界各国の援助がまだ必要であることがうかがえます。
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