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エリア:
- 北米 > アメリカ西部 > ポートランド[オレゴン州]
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テーマ:
- 観光地
- / グルメ
先日、全米一クラフトビールのブリュワリー(醸造所)が多いビール王国、
オレゴン州に行ってきました♪
近年日本でも注目を集めているクラフトビール。
ビアバーやオクトーバーフェストなどでも飲めたりと、
最近はどんどん身近なものになってきていますよね。
なんか色んな種類があるみたいだけど、結局よく分からず
名前の雰囲気で注文しているという人も多いのでは…?(私がそうでした笑)
そこで、オレゴンのおすすめビールを紹介する前に、
これだけは知っておくべき!な最低限の3つの情報についてレクチャーします!
1)ビールの種類
ビールは醸造方法によって沢山の種類が存在し、なんとその数は100以上と言われていますが、ほとんどのビールが大きく分けると<ラガー>と<エール>のの2種類に分けることができます。
◆「ラガー」…すっきりとしてのど越しが良いのが特徴。
アサヒやキリン、エビスなど日本で有名なビールはこの「ラガー」タイプがほとんどです!
さらにこの中の「ピルスナー」という種類が日本のビールの9割を占めています。
◆「エール」…まったりとしてコクのある味。
フルーティーで香り豊かなものが多いのも特徴です。
海外のクラフトビールではこちらの「エール」タイプが主流。
さらにこの中でも、
・IPA(インディア・ペール・エール)…通常のペールエールよりホップを大量に使っており苦みが強く、クラフトビール界の定番。
・ヴァイツェン…小麦を使用し、バナナのようなフルーティーな味
・スタウト…ざっくりいうと黒ビール!笑
・バーレーワイン…「麦のワイン」という意味。ビールでありながらワイン並みに度数が高く、濃厚。
などなど、様々な種類に細分化されています。
2)度数(ABV)
Alcohol by Volume、略してABVと言います。
日本の一般的なビールは5%程度ですが、クラフトビールではなんと10%を超すものも!ビールだからと言って油断は禁物です。
3)苦さ(IBU)
International Bitterness Units、略してIBU。日本語では「国際苦味単位」と訳し、
ビールの苦味を図る単位のことです。IBUが高いほど苦味が強くなります。
1)種類、2)度数(ABV)、2)苦味(IBU)。
この3つを知っておけば、クラフトビールを選ぶ際の参考になるはず!
ビアバーなどでも↓の写真のように記載されています♪
ビールの世界は広く奥深く、私もまだまだビール通とは言えませんが…
この3つだけは知っておいて損はナシです!
さて、前置きが長くなりましたが…
オレゴンのおすすめ&個性派ビールのご紹介へと参りましょう!
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1)野生のアシカが見られる?!「ブイ・ビア・カンパニー」
2)パブ×工具店のありえないコラボ!
「キャノンビーチ ハードウェア&パブリックハウス」
3)世界のコンテストで数々の賞を総ナメ!「ペリカンブリューイング」
4)これだけは押さえとけ!有名ブリュワリー「ローグ・エールズ&スピリッツ」
5)大統領も食したクラムチャウダーと相性抜群のビール!「モーズ・レストラン」
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1)野生のアシカが見られる?!「ブイ・ビア・カンパニー」 (アストリア)
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雄大なコロンビア川沿いにそびえ立つブイ・ビア・カンパニー。
シーフードが好きな方にはぴったりのお店です。
すぐそこのオレゴン湾でとれたエビを使用したオレゴンベイシュリンプトースト、そして新鮮な牡蠣。
ブリュワリーの料理というと軽いスナックみたいなものをイメージしていたのですが、ビールでなく料理がメインでもおかしくないくらいの美味しさでした!
料理の味ももちろんですが、なんといってもこのブリュワリーの一番の衝撃は、アシカがすぐそばにいること…!
お店の中に透明の床があって、そこからアシカを見ることができます。
それまで水族館でしかアシカを見たことがなかった私は、驚きすぎて思わず「これ本物?!」と叫んでしまいました。
美味しいシーフードを堪能したあとは、アシカとの記念撮影も忘れずに!
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2)パブ×工具店のありえないコラボ!
「キャノンビーチ ハードウェア&パブリックハウス」(キャノンビーチ)
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ドライバーやスパナ、ネジ、その他専門的な工具まで…
なんでも揃う工具店「キャノンビーチ ハードウェア&パブリックハウス」の特徴は、立派なビールサーバーが揃うパブが併設されていること。
その珍しさから、工具を買いに来る工事現場のスタッフでなく、沢山の観光客がひっきりなしに訪れるそう。
インテリアもとってもユニークで、飛行機で使われていた椅子が置いてあったり、ビールサーバーのハンドルが様々な工具になっていたりと、見ているだけでも十分にワクワク。
私たちが頼んだIPAは、ホップの苦味がとても効いていてやみつきになる味。
いたるところに遊び心を感じて、また来たい!と思わせる素敵なお店でした♪
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3)世界のコンテストで数々の賞を総ナメ!
「ペリカンブリューイング」(パシフィックシティ)
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キワンダ岬州立公園にほど近い、海岸沿いに位置するこのブリュワリー。
店内には、世界的なビールコンテストの症状やメダルがずらり。
世界で最も権威のある国際的なビールのコンペティション「ワールドビアカップ」でも3度の受賞歴を誇り、その味はお墨付きです。
メニューには、それぞれの食べ物にあるビールが記されているので
クラフトビール初心者でも安心!
フィッシュアンドチップスがおすすめとのことなので、メニューに記載された「Pairing」のビール、「Kiwanda Cream Ale」を注文。
「クリームエール」という名なだけあって、確かにクリーミーで美味しい!
炭酸があまり得意でない私でもごくごく飲めてしまうほど、スムースな口当たりでした。
「ペアリング」というだけあって、サクサクな衣が特徴的なフィッシュアンドチップスとクリーミーなビールがよく合います。
お気に入りのビールは大きめの缶に入れてもらって持ち帰ることもできます。
値段はビールの種類にもよりますが、こちらは1クォート(=約1L)で$10ほど。お手頃!
個人的にはここで飲んだ「Kiwanda Cream Ale」がとても気に入ったので、持って帰ればよかった〜!と激しく後悔しています。
旅先で出会ったものは一期一会ですから、みなさんが旅行に行かれる際は「迷ったら買う」ことをおすすめします(泣)
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4)これだけは押さえとけ!有名ブリュワリー
「ローグ・エールズ&スピリッツ」(ニューポート)
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まるでロケットのような不思議な入口から一歩足を踏み入れると、あま〜いホップの香りが。
今回の旅で訪れたブリュワリーの中でダントツに大きい醸造所を有しています。なんとここで作られているビールの種類は30種類以上!
大きいビール樽の間を通り抜け、期待に胸を躍らせながらテイスティングルームへ向かいます。
たくさん種類があって決められない、、、というあなたにはテイスターがおすすめです。
好きなビールを4種類選ぶと、お試し用の小さなグラスになみなみ注いで持ってきてくれます。こちら4つで$8。
トラベルコスタッフのお気に入りは「Barrel Aged Marion Berry」。(写真奥一番左)
通常のビール樽ではなくウィスキーの樽で作られ、ベリーの香りを加えたという変わり種です。度数はなんと11.4%!
ウィスキーとベリーの香り・甘味はまるでカクテルのようで、ちびちび飲むつもりが美味しくてあっという間になくなってしまいました。
ウィスキー・黒ビール好きの方は是非おためしあれ。
テイスティングルームの下では瓶での販売も行っているので
試して気に入ったビールは購入して持ち帰ることもできますよ♪
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5)大統領も食したクラムチャウダーと相性抜群のビール!「モーズ・レストラン」
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1946年創業のクラムチャウダーの老舗「Mo's」
ジョン・F・ケネディも食したという有名なクラムチャウダー「Cannon Bowl」($8.95)とほろほろのエビがこれでもかと言わんばかりに詰まったHot Shrimp Melt Cheddar Cheese melted over bay Shrimp($9.95)は外せません。
そして食事と一緒に是非味わっていただきたいのがこちら、Mo’s Ale。
クラムチャウダーの濃厚さ、サンドのチェダーチーズの塩気に、さっぱりとしたビールがよく合い、お茶でも飲んでいるかのようにごくごく飲めてしまいました。あっという間に完飲。
本店はニューポートにありますが、私たちが訪れたフローレンスの店舗はシアスロー川のほとりに立ち、眺めもgood。
フローレンスの街並みも可愛くてとっても素敵なので、ドライブして是非足を伸ばしてみてください♪
ビール王国オレゴン州には、約230ものブルワリーが!
今回紹介しきれなかった美味しいビールもたっくさんあるので、
是非現地に足を運んで、クラフトビール三昧な旅をしてみましょう♪