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エリア:
- 北極・南極 > 南極
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テーマ:
- ハイキング・登山
- / 世界遺産
90歳、世界最高齢で南極点到達という快挙を成し遂げた川瀬みどりさん。氷点下、白一色の世界という南極とは、どんな所なのでしょう? まずは滞在の様子を、前回に引き続き川瀬さんにお伺いしました。

南極大陸での拠点となるパトリオットヒルズ・キャンプ
全てがエコな南極大陸パトリオットヒルズ
全8日間の南極コースの初日、マゼラン海峡沿いの町プンタアレーナス(チリ)から60人乗りの飛行機(ロシア製イリューション)で約4時間半、まず到着するのが南極大陸の拠点パトリオットヒルズ・キャンプ(標高約800m)。ここで天候を見ながら南極点へのフライトを待ちます。観光客はそれぞれ2名用のテントで過ごし、食事やミーティングなどは大型のメインテントで行います。さて、テントでの生活は?
「旅行シーズンの南極では一日中太陽が沈みません。外気の気温はマイナス2度からマイナス15度だと伺いましたが、キャンプには暖房設備はないんです。でもサンサンと照る太陽のおかげでテントの中は常に暖かいです」。テントは2重構造になっており、寝る時は寝袋を使います。「夜は赤外線付きの靴下を履いて土踏まずにホカロンを張っておけば大丈夫」だそうです。
女性なら特に気になるトイレ環境はどうだったのでしょう?「トイレは別のテントにあるので、自分のテントからちょっと歩いて行きます。でも普通のご家庭にある西洋式の水洗トイレでキレイですよ。手洗いの水は使えないので、用意されている手拭きは凍らないような薬品が付いているんです」。雪と氷の世界だというのに、以外なことに南極では水がとっても貴重。環境に配慮して1シーズンに使用できる水の量が限られているので、極力使用は控えます。例えば歯を磨く際にも水を使用しないペーパー歯磨きをお勧めしていますし、シャワーやお風呂はありません。「シャワーがなくても汗をかかないので大丈夫。澄んだ空気の中で快適でした」と川瀬さん。南極は地球上で一番乾燥している場所なのです。
パトリオットヒルズはシーズンが終わったら跡かたもなく撤去されます。もちろんゴミや汚物はすべて持ち去ります。人類のために少しだけ場所を貸した南極は、そうしてまた地球上でもっとも神聖な場所に戻っていくのです。

南極大陸へはプンタアレーナス(チリ)から60人乗りの飛行機(ロシア製イリューション)で約4時間半
24時間オープンのメインテントで国際交流

パトリオットヒルズ・キャンプのメインテント
食事はバイキング形式で好きな物を好きなだけ食べられます。種類も豊富で毎日違ったメニューが出されます。事前にリクエストも可能で、偏食の川瀬さんは果物をお願いしていました。「毎日違った果物がたくさん用意されていました。暖かいパンがいただけるのも嬉しかったです。一緒になった日本の方はサーモンでお寿司を作って皆さんに振舞ってましたよ」。
食事の時間は決まっていますが、メインテントは24時間オープン。パトリオットヒルズには、マラソンやスキーツアーなど常時40人ほどのお客さまで賑わっています。学者や冒険家に出会えるのも魅力。常駐の日本人スタッフが外国の人とのおしゃべりも気軽に通訳してくれるので、英語が苦手な人でも安心です。

パトリオットヒルズでの食事風景
もう一度行きたい!まずは2年後、そして100歳で
「もしまだ健康だったら、もう一度南極へ行きたいですね。まず目標は2年後。100歳まで元気でいられたら、その時また南極点に立って万歳したいわ」と朗らかな笑顔がまだまだお若い!
次回は南極の魅力についてリポートします、ご期待ください!

壮大な南極の風景

南極大陸での拠点となるパトリオットヒルズ・キャンプ
全てがエコな南極大陸パトリオットヒルズ
全8日間の南極コースの初日、マゼラン海峡沿いの町プンタアレーナス(チリ)から60人乗りの飛行機(ロシア製イリューション)で約4時間半、まず到着するのが南極大陸の拠点パトリオットヒルズ・キャンプ(標高約800m)。ここで天候を見ながら南極点へのフライトを待ちます。観光客はそれぞれ2名用のテントで過ごし、食事やミーティングなどは大型のメインテントで行います。さて、テントでの生活は?
「旅行シーズンの南極では一日中太陽が沈みません。外気の気温はマイナス2度からマイナス15度だと伺いましたが、キャンプには暖房設備はないんです。でもサンサンと照る太陽のおかげでテントの中は常に暖かいです」。テントは2重構造になっており、寝る時は寝袋を使います。「夜は赤外線付きの靴下を履いて土踏まずにホカロンを張っておけば大丈夫」だそうです。
女性なら特に気になるトイレ環境はどうだったのでしょう?「トイレは別のテントにあるので、自分のテントからちょっと歩いて行きます。でも普通のご家庭にある西洋式の水洗トイレでキレイですよ。手洗いの水は使えないので、用意されている手拭きは凍らないような薬品が付いているんです」。雪と氷の世界だというのに、以外なことに南極では水がとっても貴重。環境に配慮して1シーズンに使用できる水の量が限られているので、極力使用は控えます。例えば歯を磨く際にも水を使用しないペーパー歯磨きをお勧めしていますし、シャワーやお風呂はありません。「シャワーがなくても汗をかかないので大丈夫。澄んだ空気の中で快適でした」と川瀬さん。南極は地球上で一番乾燥している場所なのです。
パトリオットヒルズはシーズンが終わったら跡かたもなく撤去されます。もちろんゴミや汚物はすべて持ち去ります。人類のために少しだけ場所を貸した南極は、そうしてまた地球上でもっとも神聖な場所に戻っていくのです。

南極大陸へはプンタアレーナス(チリ)から60人乗りの飛行機(ロシア製イリューション)で約4時間半
24時間オープンのメインテントで国際交流

パトリオットヒルズ・キャンプのメインテント
食事はバイキング形式で好きな物を好きなだけ食べられます。種類も豊富で毎日違ったメニューが出されます。事前にリクエストも可能で、偏食の川瀬さんは果物をお願いしていました。「毎日違った果物がたくさん用意されていました。暖かいパンがいただけるのも嬉しかったです。一緒になった日本の方はサーモンでお寿司を作って皆さんに振舞ってましたよ」。
食事の時間は決まっていますが、メインテントは24時間オープン。パトリオットヒルズには、マラソンやスキーツアーなど常時40人ほどのお客さまで賑わっています。学者や冒険家に出会えるのも魅力。常駐の日本人スタッフが外国の人とのおしゃべりも気軽に通訳してくれるので、英語が苦手な人でも安心です。

パトリオットヒルズでの食事風景
もう一度行きたい!まずは2年後、そして100歳で
「もしまだ健康だったら、もう一度南極へ行きたいですね。まず目標は2年後。100歳まで元気でいられたら、その時また南極点に立って万歳したいわ」と朗らかな笑顔がまだまだお若い!
次回は南極の魅力についてリポートします、ご期待ください!

壮大な南極の風景
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