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- 世界初! 日本語のイエローストーン大生態系の植物図鑑
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エリア:
- 北米>アメリカ西部>イエローストーン国立公園
- テーマ:ハイキング・登山 世界遺産 自然・植物
- 投稿日:2019/07/17 10:12
- コメント(0)
今回みなさんにお勧めしたいのは、世界初の日本語による、イエローストーン地域の植物図鑑です。
この本はイエローストーン地域の植物約200種を収録しており、それぞれに判別のポイント等を示す写真や、ちょっと面白いかなと思われる豆知識をつけてあるので、植物の名前を記憶するのにも、また、たまたま見つけた際に写真を撮って、あとでその植物の名前を探す際にもずいぶん役に立ちます。
もちろん、ガイドがおそばにいて、植物の名前や植物のいろんなおもしろ話を直接お話しできるのが一番かもしれませんが、この図鑑があれば、花の色からずいぶん絞り込むこともできますし、自分の力で調べることがずいぶん簡単になりました。
イエローストーンのお土産やさんには、植物の図鑑はいっぱいありますが、何せすべて英語なのでそれを読むのが大変。。そういう声が今までたくさんありましたが、これからはこの、植物図鑑があれば百人力です!
この図鑑をもって日本に戻ってからも旅行の思い出に浸りつつ、写真の植物の整理をすることもずいぶん簡単になりました。
今年は長い長い連休があったので、その連休にはずいぶん日本からたくさんのお客様がお越しになりました。ちょうど連休の頃からやっと氷河のユリ、グレーシャーリリーとか、スプリングビューティー等、春先の雪解け後に咲く花が咲き始めました。
今回の連休のお客様は、そんな小さい可憐な花々を見ながらたくさん写真を撮られていましたが、その際いつもと違ったのは、この世界初のイエローストーン大生態系地域の植物図鑑〜'Thumbs Up Yellowstone!!' がお手元にあったということです。
今回のお客様は、図鑑のあっちこっちに付箋をつけて、飛行場までの帰りのバスの中でもずいぶん熱心に図鑑を隅々まで読み込んでおられました。
みなさんも、世界初の日本語による、イエローストーン大生態系の植物図鑑を手に、イエローストーンのあちこちを旅して歩いてみませんか???
- タグ:
- イエローストーン 植物図鑑 イエローストーン大生態系 イエローストーンの植物図鑑 国立公園の植物
- 夏のイエローストーンでキャンプ
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エリア:
- 北米>アメリカ西部>イエローストーン国立公園
- テーマ:自然・植物
- 投稿日:2011/07/19 06:41
- コメント(0)
優しい春はあっという間に過ぎ去り、イエローストーンには日射しの強い夏がやってきています。キャンプをするにはもってこいの良い天気の中、公園の北エリアでキャンプをしてきました。
アメリカでは夏休みに入っており、車の量は春に来た時よりずっと増えています。午前中にキャンプ場についたにも関わらず、一つ目のキャンプ場には「Full」の文字。次に訪れたキャンプ場でなんとか空きサイトを見つけ、支払を済ませました。こちらのキャンプ場では、日本と違って受付は無人です。看板の下に置いてある封筒に車の情報やキャンパーの情報を記入して料金を入れ、ボックスに入れるという方法です。控えにも同じ内容を記入して、自分の使うキャンプサイトに立ててある札に張り付けたら受付は完了です。この札を見れば、どこのサイトが空いているかが一目で分かるという仕組みです。
イエローストーン国立公園は、全域がヒグマやブラックベアなど野生動物の生息地です。キャンプサイトがあるエリアも、野生動物がたくさん生息しています。そのため、サイトの周りには野生動物対策用のゴミ箱や、食品を入れることのできる金属のボックスが置いてありました。
今回は食料を車に入れましたが、ボックスを利用している方々も見られました。あらためて、野生動物の土地なんだと実感。
テントを張ってから、アニマルウォッチングへ出発です。
今回も春に引き続きエルクやバイソン、アンテロープなどの群れを観察することができました。少し成長した印象を受ける動物の子供たちも、まだまだ大きさや色で大人と見分けがつきます。
3時間ほど車を走らせて発見したムースの親子。道路からそう遠くない川沿いで、のんびりと草を食んでいました。私達の他にも、何台もの車が駐車してムースの親子を見ていました。あっちへ行ったりこっちへ行ったり忙しそうなムースの子供と、それを見守る母親の姿は、とても微笑ましかったです。
帰りには、キャンプ場付近でブラックベアを発見。多くの人がシャッターを切っても気にする様子なく、草の上をゆっくり歩いていました。
キャンプ場へ戻ると、いたるところで焚き火の煙があがっており、まだ薪割り作業をしている人達の姿も見られました。夕食の時間になると、辺りは食欲をそそられるバーベキューの匂いに包まれます。
水道があるので使った食器を洗うことはできますが、大自然の中なので汚れた水を地面にそのまま流してはいけません。食器は持参したバケツなどの中で洗って、汚れた水はトイレに捨てるのが一般的なようです。食後になると、トイレの前には水を捨てる人の行列ができることも。自然になるべくダメージを与えないように、キャンパーは皆決まりをしっかり守っていました。
周りの人たちが残り火でマシュマロを焼いて楽しむ中、私達はお湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、ゆっくりと日が沈むのを待ちました。のんびりとした贅沢な時間です。日の入りは21:00頃でしたが、22:30頃には真っ暗になり、空には満天の星が姿を現しました。どれが星座だか分からないほど、細かい星までくっきり見えます。しばらく星を眺めてから、寒くなる前にテントに入りました。
天気に恵まれ、スリーシーズンのシュラフでも十分に快適な6月のイエローストーンでした。
日本では中々経験することのできない大自然の中でのキャンプを、ぜひ満喫してみてください。
アメリカでは夏休みに入っており、車の量は春に来た時よりずっと増えています。午前中にキャンプ場についたにも関わらず、一つ目のキャンプ場には「Full」の文字。次に訪れたキャンプ場でなんとか空きサイトを見つけ、支払を済ませました。こちらのキャンプ場では、日本と違って受付は無人です。看板の下に置いてある封筒に車の情報やキャンパーの情報を記入して料金を入れ、ボックスに入れるという方法です。控えにも同じ内容を記入して、自分の使うキャンプサイトに立ててある札に張り付けたら受付は完了です。この札を見れば、どこのサイトが空いているかが一目で分かるという仕組みです。
イエローストーン国立公園は、全域がヒグマやブラックベアなど野生動物の生息地です。キャンプサイトがあるエリアも、野生動物がたくさん生息しています。そのため、サイトの周りには野生動物対策用のゴミ箱や、食品を入れることのできる金属のボックスが置いてありました。
今回は食料を車に入れましたが、ボックスを利用している方々も見られました。あらためて、野生動物の土地なんだと実感。
テントを張ってから、アニマルウォッチングへ出発です。
今回も春に引き続きエルクやバイソン、アンテロープなどの群れを観察することができました。少し成長した印象を受ける動物の子供たちも、まだまだ大きさや色で大人と見分けがつきます。
3時間ほど車を走らせて発見したムースの親子。道路からそう遠くない川沿いで、のんびりと草を食んでいました。私達の他にも、何台もの車が駐車してムースの親子を見ていました。あっちへ行ったりこっちへ行ったり忙しそうなムースの子供と、それを見守る母親の姿は、とても微笑ましかったです。
帰りには、キャンプ場付近でブラックベアを発見。多くの人がシャッターを切っても気にする様子なく、草の上をゆっくり歩いていました。
キャンプ場へ戻ると、いたるところで焚き火の煙があがっており、まだ薪割り作業をしている人達の姿も見られました。夕食の時間になると、辺りは食欲をそそられるバーベキューの匂いに包まれます。
水道があるので使った食器を洗うことはできますが、大自然の中なので汚れた水を地面にそのまま流してはいけません。食器は持参したバケツなどの中で洗って、汚れた水はトイレに捨てるのが一般的なようです。食後になると、トイレの前には水を捨てる人の行列ができることも。自然になるべくダメージを与えないように、キャンパーは皆決まりをしっかり守っていました。
周りの人たちが残り火でマシュマロを焼いて楽しむ中、私達はお湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、ゆっくりと日が沈むのを待ちました。のんびりとした贅沢な時間です。日の入りは21:00頃でしたが、22:30頃には真っ暗になり、空には満天の星が姿を現しました。どれが星座だか分からないほど、細かい星までくっきり見えます。しばらく星を眺めてから、寒くなる前にテントに入りました。
天気に恵まれ、スリーシーズンのシュラフでも十分に快適な6月のイエローストーンでした。
日本では中々経験することのできない大自然の中でのキャンプを、ぜひ満喫してみてください。
5月初旬、久しぶりにイエローストーン国立公園を訪れました。昨年12月以来、5ヶ月ぶりの訪問です。
氷の下を流れていたイエローストーン川には大量の雪どけ水が流れ、雪がおおいかぶさっていた大地からは綺麗な緑色の草が顔をだしています。5月のイエローストーンは、12月とはずいぶん違う様子でした。
道を横切る黒いバイソンの群れには茶色の可愛い赤ちゃんが加わり、お母さんのそばを元気に走りまわっています。食べ物が少ない冬のあいだ、エネルギーを抑えるためにじっとしていたお母さんたちも、子供につられるように駆けていました。大自然の中を体の大きなバイソンたちが走る姿は、圧巻です。
風に揺れる若草を、エルクたちが食んでいました。よくみると、角が生え始めているエルクがいます。エルクの雄は冬の終わりに立派な角を落とし、春になると新たな角が生えてきます。生え始めの角は、ベルベットのような毛に包まれていて、春の日射しを優しく反射させていました。華奢な体格をしているのは子供でしょうか。バイソンと同じように、元気に走りまわっていました。
川沿いの茂みの間を、マウンテンブルーバードという綺麗な青い鳥が飛びかっています。まだ葉の開いていない木の頂上には、イエローヘッドブラックバードがとまっていました。イエローヘッドブラックバードの雄は、その名のとおり綺麗な黄色い頭をしています。冬にはいなかった小鳥の姿や彼らの歌声が、春の訪れを強く感じさせてくれました。
春になり活発に動きはじめたジリスの家族が、セージの木の間を忙しそうに行ったりきたりしていました。ときどき、お互いに挨拶をするように触れ合っています。しばらく見ていると、じつは結構な数のジリスがセージの陰にひそんでいるらしいということが分かりました。陰の中でじっとしていれば、乾いた大地と同じ色をしている彼らは中々見つけることができません。
ジリスの天敵である猛禽類にも繁殖の季節がやってきています。ミサゴの巣は、高い針葉樹の頂上にありました。抱卵が始まっているのかどうかは分かりませんでしたが、ミサゴが一羽巣の上でじっとしていました。ミサゴはふつう、雌が抱卵をして雄が食料をとりにでかけるそうです。
動物たちは、みな同じように春の豊かな食料を探しまわって歩いています。
冬眠から目覚めたグリズリーベアも、その例に漏れません。母子3頭で、植物の根を掘ったり、ハタネズミの巣穴を掘りかえしたりしていました。ハタネズミの姿はめったに見ることができませんが、彼らは冬眠しないため、冬には雪の上に残る小さな足跡からその存在を知ることができます。春になると足跡は見られなくなりますが、今度は彼らを探す捕食者からその存在を知ることができました。
今回のイエローストーンでは、活発に動き回るたくさんの動物たちにであうことができ、長くて厳しかった冬の終わりと、確かな春の到来を感じることができました。
氷の下を流れていたイエローストーン川には大量の雪どけ水が流れ、雪がおおいかぶさっていた大地からは綺麗な緑色の草が顔をだしています。5月のイエローストーンは、12月とはずいぶん違う様子でした。
道を横切る黒いバイソンの群れには茶色の可愛い赤ちゃんが加わり、お母さんのそばを元気に走りまわっています。食べ物が少ない冬のあいだ、エネルギーを抑えるためにじっとしていたお母さんたちも、子供につられるように駆けていました。大自然の中を体の大きなバイソンたちが走る姿は、圧巻です。
風に揺れる若草を、エルクたちが食んでいました。よくみると、角が生え始めているエルクがいます。エルクの雄は冬の終わりに立派な角を落とし、春になると新たな角が生えてきます。生え始めの角は、ベルベットのような毛に包まれていて、春の日射しを優しく反射させていました。華奢な体格をしているのは子供でしょうか。バイソンと同じように、元気に走りまわっていました。
川沿いの茂みの間を、マウンテンブルーバードという綺麗な青い鳥が飛びかっています。まだ葉の開いていない木の頂上には、イエローヘッドブラックバードがとまっていました。イエローヘッドブラックバードの雄は、その名のとおり綺麗な黄色い頭をしています。冬にはいなかった小鳥の姿や彼らの歌声が、春の訪れを強く感じさせてくれました。
春になり活発に動きはじめたジリスの家族が、セージの木の間を忙しそうに行ったりきたりしていました。ときどき、お互いに挨拶をするように触れ合っています。しばらく見ていると、じつは結構な数のジリスがセージの陰にひそんでいるらしいということが分かりました。陰の中でじっとしていれば、乾いた大地と同じ色をしている彼らは中々見つけることができません。
ジリスの天敵である猛禽類にも繁殖の季節がやってきています。ミサゴの巣は、高い針葉樹の頂上にありました。抱卵が始まっているのかどうかは分かりませんでしたが、ミサゴが一羽巣の上でじっとしていました。ミサゴはふつう、雌が抱卵をして雄が食料をとりにでかけるそうです。
動物たちは、みな同じように春の豊かな食料を探しまわって歩いています。
冬眠から目覚めたグリズリーベアも、その例に漏れません。母子3頭で、植物の根を掘ったり、ハタネズミの巣穴を掘りかえしたりしていました。ハタネズミの姿はめったに見ることができませんが、彼らは冬眠しないため、冬には雪の上に残る小さな足跡からその存在を知ることができます。春になると足跡は見られなくなりますが、今度は彼らを探す捕食者からその存在を知ることができました。
今回のイエローストーンでは、活発に動き回るたくさんの動物たちにであうことができ、長くて厳しかった冬の終わりと、確かな春の到来を感じることができました。
- モンタナってどんなとこ?!
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エリア:
- 北米>アメリカ西部>イエローストーン国立公園
- テーマ:旅行準備 ホテル・宿泊 世界遺産
- 投稿日:2011/01/26 16:07
- コメント(0)
旅行を準備する際には、本をよんだり、HPをみたり…いろんな情報を収集しますよね。このブログをご覧いただいているのも、そんな方々なのではないでしょうか?
でも一番よいのは、現地の人の実際の声を実際に聞くことでしょう。
それで、今回はわが社のヒグマがみずからモンタナからでむいて、みなさまにモンタナとはどんなところか??お話をさせていただく機会を設けましたので、そのご案内です。
基本的には、旅行を作っている会社の方を対象としたトラベルセミナーですが、イエローストーンやグレーシャー、グランドティトンなどに関心をおもちの方も大歓迎です。
お気軽にご参加くださいませ。
「モンタナトラベルセミナー」
日時:平成23 年3月4日(金)午後1 時30 分〜午後3 時(開場:午後1 時15 分)
会場:難波市民学習センター 第4 研修室
大阪市浪速区湊町1 丁目4 番1 号 OCAT ビル4 階
後援:モンタナ州政府駐日代表事務所
費用:無料
定員:15名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
興味をお持ちの方は事前お申込みが必要ですがぜひぜひご参加くださいませ。
詳しい内容を知りたい方は弊社HPでご確認ください。
お待ちしておりまーす。
でも一番よいのは、現地の人の実際の声を実際に聞くことでしょう。
それで、今回はわが社のヒグマがみずからモンタナからでむいて、みなさまにモンタナとはどんなところか??お話をさせていただく機会を設けましたので、そのご案内です。
基本的には、旅行を作っている会社の方を対象としたトラベルセミナーですが、イエローストーンやグレーシャー、グランドティトンなどに関心をおもちの方も大歓迎です。
お気軽にご参加くださいませ。
「モンタナトラベルセミナー」
日時:平成23 年3月4日(金)午後1 時30 分〜午後3 時(開場:午後1 時15 分)
会場:難波市民学習センター 第4 研修室
大阪市浪速区湊町1 丁目4 番1 号 OCAT ビル4 階
後援:モンタナ州政府駐日代表事務所
費用:無料
定員:15名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
興味をお持ちの方は事前お申込みが必要ですがぜひぜひご参加くださいませ。
詳しい内容を知りたい方は弊社HPでご確認ください。
お待ちしておりまーす。
- オオカミ観察確率90%!!
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エリア:
- 北米>アメリカ西部>イエローストーン国立公園
- テーマ:世界遺産 自然・植物 動物
- 投稿日:2011/01/19 17:18
- コメント(0)
今回は早春のイエローストーンをご紹介したいと思います。
実は早春は、国立公園の道路も雪をかぶっている場所もあって、すべてがオープンしているわけではありません。道路のオープンに従って施設も次第にオープンしていくので、公園すべてをくまなく見てみたい人にとって、早春は微妙な時期ではあります。しかしながら、野生動物をみたい人にとっては絶好の季節でもあります。
というのも厳寒の季節を乗り越えたエルクやバイソンたちは5月の出産ラッシュを控え、必死で新しい命をつなぐため、次第に薄くなっていく雪の下の植物をたべて、体力をつけています。今一番身重なメスバイソンにとって、1年の中で一番危険な季節でもあります。また、早春のこの時期から子供連れのバイソンもちらちらと見かけられるようになりますが、こんな赤ちゃんバイソンは、オオカミにとって絶好の獲物でもあります。身重のバイソンや生まれたばかりの赤ちゃんはバイソンの群れの壁で必死に守られてはいるものの、この時期をうまく生き延びる赤ちゃんバイソンの数は非常に少ないのです。オオカミの狩りに必死に立ち向かう母バイソンの勇猛果敢な姿を何度もみかけたことがあります。
反対にオオカミにとっても、この季節は出産間近、栄養がたくさん必要な時期でもあります。お互いに子育ての季節に入るのです。
早いものでは冬眠から覚めた熊が、去年の子どもを連れて餌を求めてうろうろしていたり、冬眠中に産み落とした子供を連れた母熊もいて、オオカミのおこぼれでもあればもちろん横取りする気満々です。
オオカミが絶対的に君臨する真冬とはまた違った、様々な動物たちの必死の命のやり取りをご覧いただけるのが早春のイエローストーンの姿です。
夏になると「ほんとにいるのかしらん?」というほど観察が難しいオオカミですが、冬季と春にかけて、オオカミも活動的です。
ぜひぜひこの季節お見逃しなく!!
実は早春は、国立公園の道路も雪をかぶっている場所もあって、すべてがオープンしているわけではありません。道路のオープンに従って施設も次第にオープンしていくので、公園すべてをくまなく見てみたい人にとって、早春は微妙な時期ではあります。しかしながら、野生動物をみたい人にとっては絶好の季節でもあります。
というのも厳寒の季節を乗り越えたエルクやバイソンたちは5月の出産ラッシュを控え、必死で新しい命をつなぐため、次第に薄くなっていく雪の下の植物をたべて、体力をつけています。今一番身重なメスバイソンにとって、1年の中で一番危険な季節でもあります。また、早春のこの時期から子供連れのバイソンもちらちらと見かけられるようになりますが、こんな赤ちゃんバイソンは、オオカミにとって絶好の獲物でもあります。身重のバイソンや生まれたばかりの赤ちゃんはバイソンの群れの壁で必死に守られてはいるものの、この時期をうまく生き延びる赤ちゃんバイソンの数は非常に少ないのです。オオカミの狩りに必死に立ち向かう母バイソンの勇猛果敢な姿を何度もみかけたことがあります。
反対にオオカミにとっても、この季節は出産間近、栄養がたくさん必要な時期でもあります。お互いに子育ての季節に入るのです。
早いものでは冬眠から覚めた熊が、去年の子どもを連れて餌を求めてうろうろしていたり、冬眠中に産み落とした子供を連れた母熊もいて、オオカミのおこぼれでもあればもちろん横取りする気満々です。
オオカミが絶対的に君臨する真冬とはまた違った、様々な動物たちの必死の命のやり取りをご覧いただけるのが早春のイエローストーンの姿です。
夏になると「ほんとにいるのかしらん?」というほど観察が難しいオオカミですが、冬季と春にかけて、オオカミも活動的です。
ぜひぜひこの季節お見逃しなく!!
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