彦根・湖東の古都めぐり・歴史散策

彦根城（ひこね じょう）は、近江国犬上郡彦根（現在の滋賀県彦根市金亀町）にある城。江戸時代には彦根藩の政庁が置かれた。天守、附櫓及び多聞櫓は国宝、城跡は特別史跡かつ琵琶湖国定公園第1種特別地域である。天守が国宝指定された5城のうちの一つである（他は犬山城、松本城、姫路城、松江城）。

比叡山延暦寺（ひえいざんえんりゃくじ）は京都市と滋賀県大津市にまたがる比叡山に位置する天台宗総本山の寺院です。古都京都の文化財として世界遺産にも登録されています。開山は平安時代の僧、伝教大師最澄で、この地に建てた一乗止観院が延暦寺のはじまり。広大な山内は東塔（とうどう）、西塔（さいとう）、横川（よかわ）の三つに分かれていますが、中でも中心となるのが東塔の根本中堂で、ここには創建以来絶えたことがないと伝わっている「不滅の法灯」が灯されています。

琵琶湖（びわこ）は、滋賀県にある日本最大の面積と貯水量を持つ湖。一級水系「淀川水系」に属する一級河川である。国土交通大臣から委託を受けて滋賀県知事が管理を担う。湖沼水質保全特別措置法指定湖沼で、ラムサール条約登録湿地でもある。古くは淡海・淡海の海・水海・近江の海・細波・鳰の海などとも呼ばれ、「びわ湖」「びわこ」と表記されることもあるほか、「Mother Lake」の愛称や「近畿の水瓶」の別称で呼ばれることもある。約440万年前に形成された古代湖であり、40-100万年ほど前に現在の位置に移動してきた。内湖（ないこ）を含む多様な地形や多数の固有種を含む豊かな生態系をもっているが、近現代の開発により失われたり減少したりした地形や種もある。古くから近畿地方の水運・水利・漁撈における役割を担い、近江八景などをとおして景勝地としても知られ、作品の題材となることも多いほか、環境保全活動も盛んにおこなわれている。

滋賀県大津市にある真言宗の大本山。747（天平19）年、聖武天皇の発願により良弁僧正が開いたとされており、境内全体が天然記念物の珪灰石（けいかいせき）の上に建つことから石山寺と名付けられました。仏像や縁起絵巻など多くの重要文化財を持つ石山寺は平安時代に紫式部が源氏物語を起筆したと伝わる寺でもあり、有名な肖像画『紫式部図』も石山寺の所蔵品です。近江八景「石山の秋月」のシンボルにもなっている月見亭は見どころのひとつ。また四季折々の花が境内に咲き誇る光景も美しく、訪れる人々を魅了しています。紅葉の時期にはライトアップが実施され、国宝の本堂や多宝塔とも調和し見応え十分です。

マキノ高原へのアクセス道路（滋賀県道287号小荒路牧野沢線）には、全長2.4 kmのメタセコイア並木がある。直線道路沿いに円錐形のメタセコイアが連なることによって、対称性の強い景観がつくられており、また落葉高木であるメタセコイアの四季折々の表情が見られる。1994年には、読売新聞社選定の「新・日本街路樹100景」のひとつに選定され、観光地として注目されている。この並木は1981年、学童農園「マキノ土に学ぶ里」を整備する事業の一環として、マキノ町果樹生産組合が約500本の苗木を県道沿いに植えたことがはじまりである。以後、地元の保存会によって手入れ、並木道の延伸がなされている。

滋賀県高島市にある白鬚神社（しらひげじんじゃ）。琵琶湖の中に建つ赤い鳥居で有名な近江最古の大社です。1603（慶長8）年に建立された本殿は国の重要文化財に指定されているほか、境内には歴史的価値のある建造物や歌碑などが多く建ち並びます。祭神は長生きの神様とされる猿田彦命（さるたひこのみこと）で、白髪で白い鬚を蓄えたその姿が社名の由来にもなっています。そのほか縁結びや子授け、開運招福、学業成就、交通安全、航海安全などさまざまなご利益も信仰されてきました。湖上の鳥居越しに見る朝日や夕日は絶景で、元旦には初日の出を拝もうと多くの人で賑わいます。

滋賀県東近江市にある大本山永源寺（だいほんざんえいげんじ）は、臨済宗永源寺派の大本山。愛知川（えちがわ）に沿って境内が広がっています。本尊の秘仏である観世音菩薩は、子孫繁栄にご利益があることから「世継ぎ観音」と呼ばれ、約25年ごとの御開帳のときのみ目にすることができます。県内きっての紅葉の名所として知られ、秋には参道一帯のモミジやカエデが赤く色づき、多くの観光客が訪れます。見頃は11月上旬～下旬。紅葉の時期には庭園の特別公開や夜間のライトアップも実施されます。

百済寺（ひゃくさいじ）は滋賀県東近江市にある天台宗の寺院。606（推古14）年、聖徳太子によって百済国の龍雲寺を模して創建されました。百済寺と龍雲寺の御本尊は十一面観世音菩薩で、同一の大樹から彫られたものと伝えられています。境内にある本坊庭園は“天下遠望の名園”とも称される池泉回遊・鑑賞式庭園。庭園頂部の遠望台からは広大なパノラマ展望が楽しめます。湖東三山のひとつに数えられ、紅葉の名刹としても有名なスポットです。

信楽陶苑たぬき村（しがらきとうえんたぬきむら）は、滋賀県甲賀市にある複合施設。鎌倉時代から続く信楽焼（しがらきやき）文化の発信拠点として、陶器の展示、陶芸体験、食事処、滋賀のお土産が揃う売店など、さまざまな楽しみ方を提供しています。入口で出迎えてくれる日本一大きいたぬきの置物は、絶好の記念撮影スポット。他にも、村内には大小さまざまなたぬきが所狭しと並んでいます。顔は「いつも笑顔で商売繁盛」、笠は「思いがけない災難から身を守る」、金袋は「金運に恵まれる」など、信楽たぬきの表情や持っているものにはそれぞれ意味があるので、一体一体の愛くるしい表情を楽しみましょう。体験コーナーは、初心者や子どもでも簡単に楽しめる「手びねりコース」や、難しいけどハマると楽しい「電動ロクロコース」、気軽に信楽焼の世界が楽しめる「絵つけコース」、自分だけのたぬきが作れる「たぬきづくりコース」を用意。食事とセットのお得なパックもあります。

滋賀県米原市にある「ローザンベリー多和田（たわだ）」は、13,000平方メートルもの広大な敷地を約350種1,000株以上ものバラやクレマチス、四季折々の山野草が彩るイングリッシュガーデン。英国製のアンティークレンガやロートアイアンを用いた庭園では、色とりどりのバラが5月中旬～6月上旬にかけて見頃を迎えます。7つのエリアに分かれた庭をゆったりと散策できるほか、クラフト体験やパンづくり体験をはじめ、野菜の収穫や羊やポニーとのふれあいなども楽しめます。中でも、英国のクレイアニメの世界観を再現した「ひつじのショーン ファームガーデン」は大人から子供まで楽しめるとあって人気です。そのほか園内には、見晴らしの良い丘の上のテラス席で食事がいただける「ヒルサイドカフェ」などの飲食店や、自分で収穫した野菜を調理できるバーベキューサイトも。季節の花苗、ガーデン雑貨、ニュージーランド産の自然派ワインやマヌカハニーなどを扱うショップも充実しています。また、2020年の冬からイルミネーションイベントが開催されています。

ラ コリーナ近江八幡は、滋賀県近江八幡市に位置する自然と調和した美しい景観と食を楽しむことができる菓子屋。たねやグループの本社もあり、敷地内には和菓子や洋菓子の専門店が点在しています。ラ コリーナは、“自然と学ぶ”をテーマに、人々が集う繋がりの場を作り、近江の田園風景を再現したいという想いから始まりました。建物は建築家・建築史家の藤森照信氏が設計し、草屋根の建物や広がる田んぼが特徴的です。このエコフレンドリーなデザインが訪れる人々を楽しませます。見どころのひとつは、「クラブハリエ」のバームクーヘンが焼き上がる様子を見学できる2023年オープンの「バームファクトリー」。焼きたてのバームクーヘンや限定商品を提供するショップも併設されています。そのほか、季節の餡と生クリームを挟んだ「生どら」が人気のカフェや、ロンドンバスが目印のギフトショップなどもあり、お土産探しにも最適です。おいしいスイーツを味わいながら、自然の美しさを満喫できるスポットです。

春の桜、夏の新緑や空の青、秋のオレンジ…色とりどりに輝くトンネルの風景がSNSでも話題のMIHO MUSEUM（ミホ ミュージアム）は、滋賀県の信楽町に1997年開館した美術館です。受付から美術館へのアプローチにはシダレザクラが並び、春には目の前のトンネルを彩ります。そしてトンネルを抜け吊り橋を渡った先には、世界的な建築家I.M.ペイ氏が設計を手掛けた美術館棟が。氏の代表作であるパリ・ルーブル美術館のガラスピラミッドを思い起こすような、ガラス屋根をふんだんに使った自然光豊かな建物です。窓も大きく開放感があるため、美術品鑑賞だけでなく外の景色を眺める楽しみがあるのもこちらの美術館の特徴です。日本をはじめ、アジア、エジプト、ギリシャ・ローマ等の古代美術を3,000件近く所蔵し、常設展や特別展で公開。私立美術館としては有数の規模といわれています。館内のカフェやレストランでは無農薬の食材を使ったメニューが揃い、ランチはもちろん、ティーブレイクにも便利。ミュージアムショップではオリジナルグッズが揃い、お土産も充実しています。

黒壁スクエア（くろかべスクエア）は、滋賀県長浜市旧市街にある、伝統的建造物群を生かした観光スポット。黒漆喰の和風建築である「黒壁1號館」から「30號館」までの総称であるが、一般に北国街道と大手門通り（美濃谷汲街道）の交差点である「札の辻」（江戸時代に高札が立った場所であることに由来）を中心とする区域として紹介されることが多い。江戸時代から明治時代の和風建造物の連続性が高い情緒ある町並みとその古建築を活用した美術館、ギャラリー、ガラス工房等の文化施設、レストラン、カフェ等が集積するエリアで、また日本最大のガラス芸術の展示エリアとして知られ、年間約200万人の観光客が訪れる湖北随一の観光スポットである。

滋賀県守山市にある佐川美術館は、佐川急便の創業40周年を記念して造られた美術館。1998年に開館し、モダンで美しい建築が特徴。建物全体が水に囲まれたようなデザインで設計され、水と建物の調和が美しい景観を生み出しています。美術館のコレクションは、3つの主要テーマに分かれています。中でも日本画家の平山郁夫の作品群は必見で、色彩と技法の美しさが見どころです。また彫刻家の佐藤忠良の作品は、リアルな躍動感と力強い表現が特徴。そして陶芸家の樂直入の作品が展示されており、伝統的な技法と現代的な感覚を融合させた独自の魅力があります。さらに企画展やワークショップ、コンサートなどのイベントも多く開催されており、訪れるたびに新しい発見がある美術館です。

滋賀県立琵琶湖博物館（しがけんりつびわこはくぶつかん）は、滋賀県草津市の琵琶湖湖岸烏丸半島にある県立の博物館。湖をテーマにした博物館としては日本で最大規模であり、淡水専門の水族展示を含め多彩な展示がある。2020年に3期に分けて行っていた展示室がリニューアルオープンした。通称びわ博。

三井アウトレットパーク 滋賀竜王（しがりゅうおう）は、滋賀県蒲生郡竜王町にある大型アウトレットモールで、関西を代表するショッピングスポットとして多くの人々に親しまれています。約230のブランドショップが集まるこのモールでは、ファッション、雑貨、スポーツ用品、家電など幅広いジャンルの商品がお得な価格で手に入ります。また、国内外の有名ブランドからカジュアルなブランドまで、幅広いセレクションがそろっています。ファミリーにも優しい設備が整っており、キッズスペースやベビーカー貸し出しサービスがあるほか、休憩スペースも充実しています。さらに、ペット連れにうれしいペット同伴可能なオープンテラスや、ドッグランがあります。おいしいグルメが楽しめる飲食店もあり、近江牛などご当地グルメから、カフェやスイーツまで、幅広い食の魅力が堪能できます。また、シーズンごとに開催されるイベントやフェアも魅力のひとつ。ショッピングやグルメだけでなく、楽しいイベントを通じて滋賀竜王の魅力を発見できます。周辺には琵琶湖をはじめ、自然や歴史スポットも多く、ショッピングのついでに観光も楽しめます。

びわ湖バレイは滋賀県大津市の高原に広がるオールシーズンリゾート。山麓駅からロープウェイで約5分、標高1,100mに位置するびわ湖テラスは雄大な琵琶湖を北から南まで一望できるビュースポットです。ダイニングやカフェのほか、ジップラインやスカイウォーカーなどのアクティビティ、絶景ブランコなどの遊具もあります。冬季は本格的なスキー場として営業。レベルに合わせて選べる多彩なコース・ゲレンデを備え、スクールもあるのでビギナーでも楽しめます。そりなどの雪遊びや、スノーシューなどのアクティビティも充実。

滋賀県長浜市にある海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館（りゅうゆうかん）は、さまざまなフィギュアを展示しているユニークな博物館。国内外で高い評価を受ける海洋堂のフィギュアを4,000点以上展示しており、特にアニメや映画、ゲームなどのキャラクターが充実しています。リアルで精密なフィギュアの数々を間近で見ることができ、細部まで作り込まれた作品は見応えがあります。見どころは、ジオラマ展示やキャラクターフィギュアのコレクション。フィギュア自然史博物館エリアでは、生命の進化や営みをドラマチックに再現し、まるでその世界に入り込んだかのような体験ができます。常設展のほかにも、特別展やイベントも開催しています。自分だけのフィギュアを作れるワークショップもあり、「塗装コース」や「ジオラマコース」など自分に合ったコースを選べます。子連れでも楽しめるスポットです。

1934年（昭和9年）に琵琶湖ホテルとして竣工した近代建築である。「湖国の迎賓館」と呼ばれ、昭和天皇、ヘレン・ケラー、ジョン・ウェインらも宿泊した。大阪市中央公会堂や歌舞伎座などを手がけた岡田信一郎に設計が依頼され、岡田信一郎の逝去後、弟の岡田捷五郎が引き継ぎ完成させた。2000年12月に大津市の有形文化財に指定、2007年11月に経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。1998年（平成10年）に琵琶湖ホテルが浜大津へ移転したのち、大津市が敷地と建物を買い取って修復。琵琶湖を望むレストラン、カフェ、多目的ホール、ギャラリー、貸会議室、琵琶湖ホテル博物館などを備えた文化施設にリニューアルされ、2002年の開園とともに公開された。

滋賀県大津市、琵琶湖のほとりにある南郷水産センターは、水や魚に親しめる「魚のテーマパーク」。1966年に開設されました。センター内では、金魚すくいやつかみ取り、マス釣り、コイ釣りなどさまざまな釣り体験ができ、取ったアユやマスは炭火で塩焼きにして味わえます。また、観賞用の池では青魚やコイなどにエサやりが楽しめ、特に大きなコイが勢いよくエサに飛びつく様子は見ものです。場内に入ってすぐ右手には大型魚や漁具、水産資源の展示を行う水産資料館もあり、琵琶湖の自然を身近に感じられるスポットです。