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伏見・醍醐周辺でハンドメイド・ものづくり体験を楽しむなら、体験工房 雄彩、八つ橋庵かけはし、京都サロンドローズがおすすめです。
伏見・醍醐のハンドメイド・ものづくり体験の平均予算は4,800円で、3,000円~4,000円のプランが多いです。内容によって予算が異なるため、詳細は各プラン内容をご確認ください
伏見・醍醐のハンドメイド・ものづくり体験の所要時間は平均で1.6時間で、2時間未満のプランが多いです。内容によって所要時間が異なるため、詳細は各プラン内容をご確認ください
京都駅から市バスに乗って五条坂バス停で下車し、東へ坂道を10分ほど上った先に清水寺があります。二年坂や産寧坂など坂道が続くこの一帯は、石畳の参道に甘味処やお土産店が軒を連ねる賑やかなエリアです。清水寺は780(宝亀11)年に創建された北法相宗の寺院です。音羽山へ鹿狩りに訪れた坂上田村麻呂が僧侶の延鎮に殺生を戒められ、感銘を受けた坂上田村麻呂が十一面千手観音菩薩像を造ってお堂を建てたことに始まります。山に清らかな水が湧いていたことから「清水寺」となり、その水は今も音羽の瀧(音羽の滝)として流れ続けています。飲むと不老長寿、無病息災のご利益があるいわれています。一番の見どころはなんといっても本堂の舞台。せり出した舞台は地上から約13mの高さがあり、京都市街を一望できます。本堂の北側に位置する成就院には、月の庭と呼ばれる名庭があります。月の庭は例年5月3日~6日、11月18日~30日ごろに特別公開されますので、その時期に訪れてみるのもおすすめです。世界遺産にも登録され、京都を代表する寺院のひとつでもある清水寺。季節ごとに魅力も異なりますので、時期を変えながら訪れてみるのもいいですよ。
全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮であり、西日本屈指の初詣スポットでもある伏見稲荷大社。JR稲荷駅を出るとすぐに大鳥居が見えます。社名の由来はその昔、古代豪族の秦伊呂具(はたのいろぐ)が餅を的にして矢を射たところ、餅が白鳥となって稲荷山に舞い降り、そこに稲が生えたという伝説にちなみ、「稲成(いねなり)」が転じて「稲荷(いなり)」の社名になったともいわれています。そして穀物・食べ物の神様とされる宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を主祭神として、今では五穀豊穣、商売繁昌、家内安全などのご利益で多くの人から信仰を集める神社です。境内に入ると、豊臣秀吉の寄進による朱色の巨大な楼門があり、神様の使いである狐が門の両端から神社を見守っています。その奥には応仁の乱で焼失後、1499(明応8)年に再興された本殿。飾り金具の彫刻が見どころで、よく見ると狐も彫られています。さらに進むと、朱色の鳥居が連なるフォトジェニックなスポット、千本鳥居があります。千本鳥居を抜けたところには奥社奉拝所があり、この背後にある稲荷山(お山)を遥拝するところです。体力に自信がある人は、稲荷山を一周するお山巡りにチャレンジしてみるのもいいですよ。年中行事も四季を通して行われますが、特ににぎわうのは2月初午(はつうま)の日に開催される初午大祭です。神様が稲荷山に降り立ったことにちなんだ大祭で、境内は商売繁昌、家内安全を願う多くの人が、縁起物の「しるしの杉」(有料)を求めていきます。周辺の参道には茶店やお土産のショップなどもありますので、参拝後に散策してみるのもいいですよ。
京都を代表する観光スポットのひとつ、金閣寺。正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)といい、臨済宗相国寺派のお寺。そして、いわゆる金閣寺としてイメージされる金色のお堂は、鹿苑寺の舎利殿(お釈迦様の遺骨を安置する場所)にあたる「金閣」のことになります。鏡湖池(きょうこち)という池越しに、格別な美しさで姿を現す金閣。一層は寝殿造、二層は武家造、三層は禅宗仏殿造となっていて、それぞれに異なる建築様式の調和が絶妙です。記念撮影をする人で常ににぎわっていますが、立つ位置によって金閣とその手前にある島の見え方も変わるので、お気に入りの撮影スポットを見つけてみましょう。なお、金閣寺は世界文化遺産の一つに登録されていますが、金閣寺の前から西方向へ続く道は「きぬかけの道」と呼ばれ、その道沿いには龍安寺、仁和寺と世界遺産のお寺がありますので、合わせて巡るのもおすすめです。
平等院がある宇治は、古来、奈良や滋賀を結ぶ交通の要所として、政治的にも重要な役割を果たしていた地域。そして平安時代には栄華を極めた大貴族、藤原氏の別荘地として栄えました。平等院が開創したのは1052(永承7)年。この年は、仏の教えが弱まり正しく伝わらなくなる末法の初年に当たるとされ、現世での救済が叶わないことから社会全体の不安が高まり、あの世へ救いを求める浄土信仰が盛んになりました。そして藤原頼通が極楽浄土のような空間をつくるために父、道長の別荘である宇治殿を寺院に改めたのです。正門から入ると極楽浄土の世界を模した浄土式庭園が広がっていて、阿字池(あじいけ)の中央に建っているのが国宝の鳳凰堂です。お堂全体を正面から見ると建物がシンメトリーになっており、翼を広げたような姿は10円硬貨にも刻まれています。堂内に安置されているのは本尊の阿弥陀如来坐像。平安時代後期に活躍した大仏師・定朝(じょうちょう)の作品で、おだやかさと威厳を備えた姿は仏像彫刻の理想像とも讃えられています。また堂内の壁に懸け並べられた雲中供養菩薩像は、雲に乗って楽器を演奏したり優雅に舞を舞ったりなど、ユニークな仕草や表情は見ごたえがあります。南門の近くにある併設のミュージアム鳳翔館では、26躯の雲中供養菩薩や1万円札にも描かれている初代の鳳凰像など、多数の国宝を展示しています。また、日本を代表するお茶どころでもある宇治を訪れたら、やっぱり宇治茶を味わいたいもの。平等院の境内にある日本茶専門店「茶房藤花」で宇治茶をいただきながら、ひと休みしてみるのもいいですよ。
京都駅の南西に位置する東寺は、真言宗を開いた弘法大師・空海ゆかりの寺院として知られています。創建は796(延暦15)年で、正式には教王護国寺(きょうおうごこくじ)。桓武天皇が王城鎮護を願って建てたのが始まりで、羅城門を挟んで西側に位置する西寺とともに平安京の官寺として創建されました。その後、即位した嵯峨天皇が中国・唐において新しい仏教である「密教」を学んできた空海に東寺を下賜し、真言密教の根本道場として繁栄しました。現在、羅城門や西寺は無くなりましたが、東寺は世界遺産に登録され、国宝や重要文化財も多く残ります。中でも講堂に安置されている立体曼荼羅は圧巻。空海が構想したもので、21体の仏像が曼荼羅の世界を見事に表現しています。注目すべきはその配置です。大日如来を中心とした五智如来を真ん中に、向かって右側に金剛波羅蜜菩薩(こんごうはらみつたぼさつ)を中心とした五大菩薩、左側には不動明王を中心とした五大明王が並びます。そしてその周りを梵天、帝釈天、四天王が、まるで護っているかのように囲んでいます。また、講堂の南にある金堂は東寺の本堂にあたる建物。天竺様と和様を合わせた桃山時代の代表的な建築で国宝に指定されています。印象的な屋根の切り上げは、東大寺の大仏殿や平等院の鳳凰堂にも見られる形なのだとか。東寺の代名詞でもある国宝の五重塔は、高さ約55mで木造建造物としては日本一の高さになります。特別公開時には極彩色で彩られた塔の内部も見学ができるので、ぜひタイミングをあわせて訪れたいところです。空海の月命日である毎月21日は弘法市が開かれ、骨董など多くの露店で賑わいます。また、江戸末期に東寺のお坊さんから頼まれて誕生したという笹屋伊織の「どら焼」は、弘法市の日とその前後の毎月3日間のみ味わえる限定のお菓子。笹屋伊織の本店は、東寺の東側に続く大宮通を北上すると大宮七条交差点付近にあるので、東寺の弘法市またはその前後に参拝したら、立ち寄ってみるのもおすすめです。境内の参拝は自由ですが、金堂・講堂の拝観は500円、観智院は500円が別途必要です(季節により異なります)。
天下分け目の「関ヶ原の合戦」で勝利した徳川家康が、時の天皇から武士の最高位である征夷大将軍の任命を受け、自身が上洛する際の宿泊所として二条城を造営しました。以後、江戸幕府の儀典の場として利用され、1626(寛永3)年、3代将軍・徳川家光の時代、後水尾天皇の行幸に伴う大改修で、本丸、天守を新造営、さらに二の丸御殿を改修し、ほぼ現在の規模が完成しました。また、幕末には最後の将軍・徳川慶喜が大政奉還の意思を二の丸御殿の大広間で表明し、政権を朝廷に返上。江戸幕府の幕開けと幕引きの舞台であり、日本の歴史の移り変わりを象徴する城です。家康によって造営された国宝の二の丸御殿と、家光が描かせた障壁画の数々は必見です。建物は江戸初期における唯一の武家書院造で、遠侍(とおざむらい)、式台、大広間、蘇鉄(そてつ)の間、黒書院、白書院の6棟が建ち並びます。さらに、大広間と黒書院に面した二の丸庭園は、作庭にも秀でた大名・小堀遠州(こぼりえんしゅう)のもと改修された庭園です。大広間から眺めると徳川将軍家の力を世に見せつけるかのような力強い石組みを見ることができます。
京都のメインストリートである四条通を東へ進むと、突き当たりに見えてくる朱色の楼門。東山を背に建つ八坂神社は、「祇園さん」の呼び名で親しまれる神社です。八坂神社の創祀は古く、656(斉明天皇2)年に朝鮮の高麗から来日した伊利之(いりし)が、新羅国牛頭山の素戔嗚尊(すさのをのみこと)を八坂の地に祀ったのが始まりと伝わります。かつては仏教由来の牛頭天王と、神道の素戔嗚尊が神仏習合して祀られ、1868(慶応4)年に現在の社名となるまでは祇園社と呼ばれていました。祇園の地名もこの祇園社に由来します。現在は素戔嗚尊、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこがみ)を御祭神とし、疫病除けや厄除けのご利益があるといわれています。四条通から見える西楼門が印象的ですが、正門は南側にあります。本殿と拝殿をひとつの屋根で覆った建物は八坂神社でしか見られない祇園造で、神社でありながら寺院に近い建築様式です。そして八坂神社といえば、日本三大祭のひとつにも数えられる7月の祇園祭が有名。平安時代に疫病が流行した際、神泉苑に66本の矛を建てて祇園の神を迎えて祀り、洛中の男児が祇園社の神輿を神泉苑に送って疫病退散を祈願したことに始まります。祇園祭は、1カ月間にわたってさまざまな行事や祭儀が執り行われますが、そのハイライトは17日と24日の山鉾巡行。豪華絢爛な装いの山鉾が市中をめぐる巡行は無形文化遺産に登録されています。前夜祭の宵山では各町内で粽(ちまき)やこの日限りのお守りが授与され、間近で山鉾を見ることができます。京都駅からは市バスを利用し、祇園バス停で下車後すぐの位置にあります。
平安時代から愛され続けた景勝地・嵐山。そのシンボルともいえる存在が渡月橋です。桂川に架かる渡月橋は、元は平安初期、法輪寺への参拝のために造られた橋だとされています。そのため、当時は法輪寺橋と呼ばれていたのだとか。また、この辺りでは貴族たちが月を愛でながら舟遊びを楽しんだといわれています。渡月橋と呼ばれるようになったのは、鎌倉時代から。川のほとりに離宮を造営した亀山天皇が満月の夜に舟遊びをしていると、月が弧を描いて夜空を渡っていくその様と、弧を描いて川に架かる橋の形が似て見えたことから「くまなき月の渡るに似る」と詠み、そのことが渡月橋の名前の由来になったと伝わります。背後にある嵐山との調和は素晴らしく、季節を変えて訪れるとさまざまな表情を見せてくれます。春には山に咲く桜が彩りを添え、夏には深い緑と清らかな川の流れに一層涼を感じ、秋には真紅に染まる紅葉が水面に映り、冬に山全体に雪化粧を施したモノクロームな世界を見せてくれます。その四季折々の表情の美しさに、映画やドラマのロケ地として使われることもしばしば。こうした景色を写真に収めたいならおすすめなのは、渡月橋の北側。渡月橋と桂川、そして嵐山を一望できる絶好のフォトスポットですよ。また、毎年夏には桂川で鵜飼が行なわれ、屋形船からその様子を見ることもできます。平安時代に貴族が楽しんだといわれる舟遊び気分で、屋形船に乗ってみるのもおすすめですよ。渡月橋へは、京福電鉄(嵐電)嵐山駅から徒歩約3分です。
地下鉄の蹴上(けあげ)駅のすぐそばに、レトロな線路跡・インクラインがあります。明治時代に滋賀の琵琶湖から京都へ水を引くために作られた琵琶湖疏水には急斜面があったため、その急斜面を船のまま運行できるよう敷かれた鉄道がインクラインです。現在では散歩道としても人気を集め、特に春は桜が咲き誇るフォトスポットとしても評判です。そしてインクラインを抜けてしばらく進むと見えてくるのが、由緒正しき禅寺として名高い南禅寺です。南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山。その前身は、亀山天皇が建てた離宮だとされています。開山は大明国師・無関普門(むかんふもん)。当初、禅寺の格付けの中でも、南禅寺は京都五山の第1位に選ばれていましたが、後に足利義満によって五山の別格にあたる「五山之上」を与えられ、武家から厚い信仰を受けるようになりました。南禅寺といえば、歌舞伎の演目『楼門五三桐』の有名なシーンで、泥棒・石川五右衛門が発する名台詞。三門の上から春の眺めを見下ろして「絶景かな、絶景かな!」と見得を切る場面は、一番の見どころとしても人気があります。現在の三門は、徳川家康に仕えた藤堂高虎によるもので、大坂の陣の犠牲になった家来を弔うために建てたと伝わります。三門からは京都市内を一望でき、特に秋は境内全体を彩る紅葉のグラデーションが目の前に広がり、絵画のような世界を堪能できます。また、方丈庭園は茶人・小堀遠州によるもの。江戸時代初めの代表的な枯山水庭園で、白砂を川、石を虎に見立てて「虎の子渡し」とも呼ばれています。境内には琵琶湖から水を引く水路の一部として使われた水路閣があります。赤煉瓦のアーチが美しい水道橋で、1888(明治21)年に完成。写真映えするスポットとしても人気を集めており、特にアーチが連なる橋脚部分では、奥行きを感じさせる一枚を撮影することができますよ。
梅の花が見ごろを迎える受験シーズンになると、ご利益にあやかろうと多くの受験生が訪れる北野天満宮。学問の神様である菅原道真公を祀り、全国に約1万2000社あるといわれる天満宮、天神社の総本宮です。菅原道真公は、平安時代に活躍した学者出身の政治家。幼少の頃から学問や和歌など優れた才能を発揮し、異例の出世を重ねていきました。そして899(昌泰2)年には、醍醐天皇の即位に合わせて、重職である右大臣に任命されるのです。しかし当時、左大臣であった藤原時平の陰謀により、2年後に福岡県太宰府へと左遷されてしまいます。「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」これは梅をこよなく愛した道真公が、京都から太宰府へ向かう際、邸宅に咲く梅に向かって名残惜しむ気持ちを詠んだ歌です。道真公は京都へ戻ることなく生涯を閉じましたが、その不遇な晩年からはさまざまな伝説が生まれ、道真公の悲運を鎮めるために天神様として崇められたのが北野天満宮のはじまりです。国宝に指定されている社殿は、いくつもの屋根が重なり合う八棟造(やつむねづくり)という構造をもつ本殿をはじめ、絢爛豪華な装飾を施された桃山文化の特徴が随所に見られます。また、拝殿の前にある、太陽・月・星を意味する彫刻が見事な三光門も必見ですよ。
貴船神社(きふねじんじゃ)は、京都府京都市左京区にある神社。式内社(名神大社)、二十二社(下八社)の一社。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。全国に約450社ある貴船神社の総本社である。地域名の貴船「きぶね」とは違い、水神であることから濁らず「きふね」という。
嵯峨野(さがの)竹林の道は京都市右京区にあり、世界遺産でもある天龍寺の北側、野宮神社から大河内山荘へと続くところに位置する小道です。嵐山エリアを代表する景観のひとつで、青々とした真竹に囲まれた道は人気撮影スポット。毎年12月に行われるイベント「京都・嵐山花灯路」でライトアップされるさまも幻想的です。
「もみじの永観堂」ともいわれるほど、秋の紅葉は京都屈指の美しさで知られています。正式名称を禅林寺といい、863(貞観5)年に清和天皇から直筆の額を賜ったことから名付けられました。永観堂という通称は、7代目の住職・永観(ようかん)が境内に薬王院を建てて病人の救済に尽力したことで、人々に慕われて「永観堂」と呼ばれたことに由来しています。本尊は阿弥陀如来立像で、左後ろを振り返った珍しい姿をしています。その昔、永観が念仏の修行をしていたところ、阿弥陀如来が現れて「永観、遅し」と言って振り返ったという伝説から「みかえり阿弥陀」と呼ばれています。永観堂の参拝は、やはり秋が人気です。庭園の中心にある放生池(ほうじょういけ)や、諸堂を結ぶ回廊の周囲など、境内一円が約3,000本のモミジの紅色に包まれます。境内で最も高いところに建つ多宝塔からは、紅葉の向こうに京都の街並みを見渡せるので絶好の撮影スポットです。紅葉の時期に合わせて多数の寺宝が展示される寺宝展1,000円(拝観料を含む)もおすすめですよ。また、永観堂に伝わる「七不思議」にも注目してみてください。古方丈の欄間に描かれた雀の出来栄えが見事であったことから1羽が抜け出してしまったと伝わる「抜け雀」、開山堂へと続く階段廊下が極端に湾曲しているため龍に見える「臥龍廊(がりゅうろう)」など、さまざまな伝説を探してみるのも楽しみのひとつです。
1236(嘉禎2)年、当時、摂政の重職にあった九条道家(くじょうみちいえ)が祖先を祀るために建立されたのが東福寺です。京都最大のお寺をめざし、規模は奈良で最大の寺院である東大寺を、仏の教えは当時最も栄えていた興福寺になぞらえ、各寺院から一文字ずつを取って「東福寺」と名付けたそうです。1334(建武元)年には、京都にある臨済宗の中で格式の高い寺院を意味する京都五山に列する寺院のひとつとして大いに栄えました。東山の山腹と渓谷を利用した境内には、壮大な伽藍と多くの塔頭寺院があり、建築、紅葉、庭園など見どころも豊富です。建築においては、室町時代の建築物が今なお数多く現存。中でも三門は禅寺のものとしては日本最古にして最大級といわれ、当時の威容をそのまま伝えています。他にも禅堂や愛染堂、仁王門などはすべて重要文化財です。また境内には洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる渓谷があります。約2000本のカエデが植えられ、秋には渓谷一面を真っ赤に染める京都屈指の紅葉スポットです。本堂と開山堂を結ぶ通天橋から、この渓谷を見下ろすことができるのが、東福寺ならではの紅葉の楽しみ方です。さらに、昭和を代表する作庭家の重森三玲(しげもりみれい)による本坊庭園は必見。広大な方丈を中心に東西南北に4つの庭を配置しています。南庭は巨石を配置し力強い印象の枯山水。西庭はサツキの刈り込みと葛石で、井の字型に土地を分ける古代中国の土地制度・井田(いだ)を表しています。北庭は敷石と苔のコントラストが美しい市松模様を表し、東庭は石柱で表現した北斗七星が特徴的です。
京阪・出町柳駅からすぐ。賀茂川と高野川がちょうど交わる地に神秘的な森があります。樹齢200年以上の木々が茂る中を清らかな小川が流れ、聖なる雰囲気に包まれています。その森の名は、糺(ただす)の森。いにしえより禊(みそぎ)の場、つまり偽りを正す神が住む場所とされ、「正す」が転じて「糺の森」と呼ばれるようになったのだとか。この森の奥に鎮座しているのが下鴨神社で、正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)という名称になります。世界遺産にも指定されている古社で、上賀茂神社とあわせて賀茂社、平安の頃には王城鎮護の神として信仰されてきました。賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)を祀る西本殿、玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀る東本殿はともに国宝に指定。京都三大祭のひとつ、毎年5月に行なわれる「葵祭」では、京都御所を出発した総勢500人以上の行列が下鴨神社へ立ち寄り、五穀豊穣などを願って厳かに執り行われる「社頭の儀」が行われます。また、7月の土用の丑の日前後には、無病息災を願って御手洗池に足を浸す「御手洗祭」が行なわれ、朝から晩まで多くの参拝者で賑わいます。そして近年人気を集めているのが二つの摂社と末社。糺の森の中にある摂社・河合神社は、桓武天皇の母・玉依姫命が祀られていることから、女性の守り神として親しまれています。美麗祈願のスポットとしても知られ、絵馬に化粧を施してなりたい顔に仕上げる「鏡絵馬」や、下鴨神社で採れたカリンと御神水を使った「美人水」が評判です。末社の相生社(あいおいのやしろ)は縁結びのご利益で親しまれ、2本の木が1本に結ばれる不思議なご神木「連理の賢木」がその象徴として祀られています。参拝の後にぜひいただきたいのが、門前菓子のみたらし団子。串に刺さった5つの団子は、御手洗祭で足を浸す神事が行なわれる御手洗池から湧き出す水泡であるとも、人の体を表しているともいわれています。数々のご利益もあるとされる神秘的な世界を求めて、下鴨神社を参拝してみましょう。境内の参拝は無料です。糺の森は静寂感が漂う早朝に散策してみるのもおすすめですよ。
散策スポットとしてもとくに人気の高い「哲学の道」。その北端にあるのが銀閣寺です。観光客が常に多いエリアで、周辺の参道の土産物屋や茶店もにぎわっていますが、ひとたび銀閣寺の総門にたどり着くと、ここから雰囲気がガラリと変わります。銀閣寺垣といわれる竹垣が続く先へ進むと、そのアプローチだけで、まるで別世界へと入っていくような気持ちになります。銀閣寺は、室町幕府8代将軍・足利義政の山荘として造られた東山殿がその起源とされ、正式名称は慈照寺(じしょうじ)といいます。臨済宗相国寺派のお寺で、高い美意識を持ち合わせていたといわれる将軍・義政の世界観が随所に見られます。拝観料を払って境内へ入ると、目の前に広がるのが白砂の独特の世界。円錐台形にかたどられた向月台と、段形に美しく砂が盛られ波紋を表現している銀沙灘が目を引きます。そして右手には、この寺のシンボルである銀閣(観音殿)。銀閣は室町期から残る二層の建築で、一層は書院風、二層は唐様仏殿の様式が取り入れられ、国宝に指定されています。銀閣ばかりに目が向けられがちですが、銀閣とともに室町期から残る遺構である国宝の東求堂(とうぐどう)も、非常に価値ある文化財です。とくに東求堂内にある同仁斎(どうじんさい)という部屋は、違い棚や付け書院などが設えられた書院造になっていて、現代にも息づく四畳半の間取りのルーツになったともいわれています。また、東求堂よりも手前、銀沙灘に面して建つのが方丈(本堂)で、江戸時代に活躍した画家・与謝蕪村や池大雅の筆による襖絵があります。東求堂と方丈は、春と秋の特別拝観の時にしか内部が公開されませんが、訪れるタイミングが合ったらぜひ拝観しておきたい建築です。白砂が盛られた銀沙灘をぐるりと巻いて、池のある庭園を進むと、境内の東側にある高台へと道が続きます。そして上り詰めたところから西側に開ける展望所からは、銀閣をはじめ銀沙灘や方丈などを一望できる絶景スポット。境内の中でもとくに開放的な景色が広がり、異なる風情を感じますよ。高台から下ったところで、池越しに望む銀閣もまたすばらしいものです。決して派手な印象はありませんが、じっくり見るほどに深く身に染みるような落ち着いたたたずまい。日本文化の中に受け継がれてきた侘び寂びの世界を静かに鑑賞しましょう。春から初夏にかけての新緑も、美しさが際立つ秋の紅葉も、雪降る冬の水墨画のような彩りの世界も、季節によって変わる趣を楽しむのもいいですよ。哲学の道周辺の見どころをはじめ、土産物店やカフェなども点在しているので、時間をたっぷりととって散策することをおすすめします。
京福電鉄(嵐電)の嵐山駅からもほど近く、世界遺産にも登録されている天龍寺は、嵐山を代表する寺院です。その始まりは、足利尊氏が後醍醐天皇を弔うため1339(暦応2)年に創建したこととされ、開山は朝廷からも武家からも厚い崇敬を集めた禅僧・夢窓疎石(むそうそせき)です。造営にかかる莫大な費用を元(当時の中国)との貿易で得た利益で補ったというエピソードから、元との貿易船は「天龍寺船」と呼ばれました。貿易によって莫大な造営費用が捻出された天龍寺は次第に繁栄しますが、その後、幾度となく火災に見舞われながらも、その都度、復興を遂げてきました。法堂、大方丈、庫裏など、現在の伽藍の多くは明治以降に建てられたものですが、創建当時に夢窓疎石が手がけた曹源池庭園は今なお残り、国の史跡・特別名勝にも選ばれています。曹源池を中心に据え、嵐山と亀山を借景にしたダイナミックな庭園は、春には桜、秋には紅葉が彩りを添えます。特に春にはしだれ桜やソメイヨシノなど、境内はさまざまな桜にを包まれます。これは、後醍醐天皇が南朝を築いた奈良・吉野の桜をこよなく愛したことから、創建の際に吉野から多くの桜を移したことに由来するのだとか。庭園は歩いても巡れますが、一層雅な気分を味わいたいなら、大方丈からゆったりと眺めるのもおすすめ。曹源池に映り込む四季折々の自然の美しさをじっくりと堪能できますよ。そして池の中央奥には、滝を登る鯉が龍に変身する姿を表した鯉魚石(りぎょせき)にも注目してみてください。中国の故事「登龍門」にならって石が組まれたものと伝わっています。また法堂の天井画『雲龍図』は、1997年に日本画家・加山又造によって描かれたもので、躍動感のある見事な龍が印象的。土・日曜、祝日もしくは春・夏・秋の特別参拝時だけの公開ですが、どの方向から見ても睨まれているかのような「八方睨みの龍」の大迫力をぜひ体感してください。北門からは竹林の道に繋がっていますので、嵐山エリア散策の帰りに立ち寄るのもおすすめですよ。
市バスの東山安井バス停から東へ徒歩約7分、石畳の細道を高い塀が囲む石塀小路など風情あるたたずまいを感じながら歩いていくと、南北に続く「ねねの道」に合流します。祇園から清水寺へ続くこの一帯は、豊臣秀吉の正室ねねにゆかりのある地。通りから台所坂を登った先に、ねねが創建した高台寺があります。高台寺は夫の豊臣秀吉を弔うため、1606(慶長11)年に徳川家康の援助を受けて創建されました。度重なる火災に遭いながらも、多くの建物が創建当時のまま残っています。見どころは開山堂を中心とした二つの池からなる庭園で、茶人としても名を馳せた作庭家・小堀遠州が手がけたとされ、東山を借景に四季折々の草花が庭を彩ります。開山堂へ続く渡り廊下には、檜皮葺の観月台があります。さらに奥へ進むと、秀吉とねねを祀る霊屋(おたまや)があります。内部の厨子に施された蒔絵は、桃山時代の華麗な意匠で、「高台寺蒔絵」として知られています。蒔絵をはじめとする美術品は、ねねの道を挟んで高台寺の向かい側に建つ掌美術館でも見学可能です。お寺の拝観券(600円)が共通券になっているので、ぜひ立ち寄ってみましょう。方丈の前庭は「波心庭」と呼ばれる枯山水ですが、春に訪れると白砂が描く模様の中に立つ一本のしだれ桜が華やかに咲き誇ります。ほかにも約50本の桜の花が境内を彩る光景も必見です。また、春、夏、秋は夜間の特別拝観も行なわれ、プロジェクションマッピングを施した独創的な方丈庭園も。毎回趣向を凝らしたテーマで開催されるので、ねねを偲びながら、白砂に映し出される幻想的な世界に浸ってみるのもいいですよ。
京野菜や京漬物、干物、お茶など、京都の旬の食材が集まる商店街。長さ約390mの間に130軒ほどのお店が立ち並び、京都市民から「京の台所」と呼ばれ親しまれています。その歴史は1615(慶長20)年、江戸幕府より魚問屋としての称号が許され、本格的な魚市場として開始されたことがはじまりといわれています。現在では、多くの観光客が訪れる人気スポット。串は1本、揚げ物は1個から気軽に購入でき、イートインできるお店も。昼間は大勢の観光客で混雑するため、少し時間をずらして訪れるとゆっくりショッピングが楽しめます。また江戸時代に活躍した絵師、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の生家が錦市場の青物問屋であったため、近年は絵画ファンも多く訪れます。閉店後の時間には、シャッターに描かれた若冲の絵が現れるため、夜の絵画鑑賞という楽しみ方も。錦市場の西入口には伊藤若冲生家跡のモニュメントがあります。
天橋立(あまのはしだて)は、京都府宮津市の宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる全長3.6キロメートルの湾口砂州。日本三景の一つであり、2013年の観光入込客数は178万1900人と京都市を除いた京都府内の観光地で第1位である。2017年(平成29年)4月、文化庁により、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリー「日本遺産」の「丹後ちりめん回廊」を構成する文化財のひとつに認定された。
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件数および評点の分布を考慮しトラベルコ独自の評価を出しています。
評点が付けられた件数で、クチコミ文がないものも含みます。
このプランには評点が付いたクチコミはありません。
催行会社が主催している各プランのクチコミ評価点を平均し、表示しています。
上記が条件に追加された検索結果が表示されます。
〇 | 空きがあり予約可能です。 |
---|---|
問 | リアルタイムでの空き状況の確認はできず、予約申込み後に予約サイトからの返答メールを待つ必要があります。 |
× | 空きがありません。 |
ー | プランの催行がありません。 |
月指定・日付未定で検索した場合の「予約ボタン」の空き状況の表記については、1日でも〇があれば「〇」と表示されます。
〇がなく問のみの場合は「問合せ」と表示されます。
プランの所要時間の目安です。
プランの対象年齢の目安です。
〇 | 空きがあり予約可能です。 |
---|---|
問合せ | リアルタイムでの空き状況の確認はできず、予約申込み後に予約サイトからの返答メールを待つ必要があります。 |
× | 空きがありません。 |
ー | プランの催行がありません。 |
この会社が催行しているプランのクチコミ評価の平均です。
エリアを選択した場合、選択したエリア内に加えてエリア周辺で遊べるプランも検索されます。
検索結果には、行き先で指定した地点から30km以内で遊べるプランに加え、指定した地点周辺から出発するプランも表示されています。
「目的地付近を優先」を選択した場合、まず指定した地点から1km以内で遊べるプランの並べ替え結果が表示され、続いて3km以内/5km以内/10km以内/10km以上の順で並べ替え結果が表示されます。
検索結果には、行き先で指定したエリア内に加えてエリア周辺で遊べるプランも表示されています。
「エリア内を優先」を選択した場合、まずエリア内のプランでの並べ替え結果が表示され、次にエリア周辺のプランが表示されます。
周辺の人気スポット上位30件です。
行き先に指定したスポットです。
行き先に指定した駅・空港・宿泊施設です。
マウスカーソルを当てたコースに含まれるスポットです。
マウスカーソルを当てたコースの集合場所です。
表示中のコースに含まれるスポットです。
表示中のコースの集合場所です。
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