宮古島の最東端に位置する東平安名崎(ひがしへんなざき)は、宮古空港から車で約40分。日本の都市公園100選、国指定名勝にあげられている美しい岬です。海に向かって約2kmほど突き出た半島は最大幅が約160m、
宮古島の最東端に位置する東平安名崎(ひがしへんなざき)は、宮古空港から車で約40分。日本の都市公園100選、国指定名勝にあげられている美しい岬です。海に向かって約2kmほど突き出た半島は最大幅が約160m、標高は約20mあり、隆起サンゴ礁の石灰岩によってできています。
宮古島へ行く時、あるいは帰る時に上空の機内から島全体を見下ろすと、東平安名崎の形はくっきりと見え、そのスケールの大きさに驚かされるはずです。
地元の方によると、東平安名崎の「東」は、沖縄の方言で「あがり(太陽が上る方角)」というため、「あがりへんなざき」とも読むのだそう。その朝日をひと目見ようと、まさに日の出スポットとしても人気の場所なのです。
夕日が沈むところまでは見えない位置ですが、夕焼けも見ることができます。天気次第ですが、絶景とともに朝日、夕焼け、満天の星... と時間帯ごとに大空を観察できるのも、東平安名崎の魅力です。
遠浅の海に点在する巨岩は、1771年に起こった明和の大津波で打ち上げられたもの。どれほど大きな津波であったか、現在でも多くの岩が物語っているように見えます。200種類以上もの植物をはじめ、春から初夏に咲き乱れるテッポウユリ、秋に生い茂るススキなど、東平安名崎は自然の宝庫であり、国の史跡名勝天然記念物にも指定されています。
また、岬の先端にある平安名埼灯台は全国でも珍しく内部見学が可能。駐車場から灯台までは距離がありますが、とにかく灯台を目指して進みましょう。絶壁のすぐそばまで続く遊歩道を実際に歩くと、太平洋と東シナ海が織り成すダイナミックな景色に感動もひとしおです。