通称、上野公園は古くから上野の代名詞。
「上野の山で花見」と言えば、まさにこの公園のことをさし、「上野の西郷さん」と言えば、公園内にある西郷隆盛の銅像のことをさし、最近では「上野のパンダ」。公園内にあ
通称、上野公園は古くから上野の代名詞。
「上野の山で花見」と言えば、まさにこの公園のことをさし、「上野の西郷さん」と言えば、公園内にある西郷隆盛の銅像のことをさし、最近では「上野のパンダ」。公園内にある
上野動物園の飼育動物をさします。
そもそも目の前に上野駅ができる以前から存在してますから、まさに揺るぎない上野の顔とも言える存在です。
始まりは1625年の東叡山
寛永寺の創建。広大な敷地と自然が残され、日本初の公園として登録されたのは1873年(開園は1876年5月)です。
「上野の山」とも「上野の森」とも称されてきた上野恩賜公園。
庶民の憩いの場として、時に災害の避難場所として、江戸から東京へ、その歴史を刻んできました。「山」は高台にあるから、「森」は緑におおわれているからと、わかりやすい理由です。
「山」としての顔はソメイヨシノの名所として知られ、日本さくら名所100選に選定されています。また、
不忍池を見事に覆い尽くす蓮の花や、冬場に飛来する数多くの水鳥たちもこの公園の風物詩です。
落語に『長屋の花見』という、貧乏長屋の住人が一升瓶を担いで上野の花見に出かけるお話があります。「爪も立てられない」ほどに混み合う花見の名所は、今も健在です。
「〜の森」と、あちこちの美術館で形容詞として使われていますが、ここが本家です。
恩賜上野動物園や東京芸術大学、さらには
国立西洋美術館や
東京国立博物館、国立科学博物館など、日本を代表する文化施設が緑に包まれた公園内に点在しています。
上野東照宮や
寛永寺清水観音堂、西郷隆盛像など、歴史建築物も多数存在。
不忍池の中央には不忍池弁才天(谷中七福神)が鎮座しています。