新発田城(しばたじょう)は、JR新発田駅から歩いて30分ほどのところにある、明治維新まで続いた新発田藩十万石の城跡。
特徴は、美しさを重視した建築。石垣は「切込はぎ」と呼ばれる技法で隙間なく積
新発田城(しばたじょう)は、JR新発田駅から歩いて30分ほどのところにある、明治維新まで続いた新発田藩十万石の城跡。
特徴は、美しさを重視した建築。石垣は「切込はぎ」と呼ばれる技法で隙間なく積まれ、櫓などの壁は、城郭建築では珍しい北国特有の「なまこ壁」を採用。戦に備えた城郭とは異なり、政治・経済の中心地となる利便性と景観を重んじた姿がうかがわれます。
本丸跡の敷地の多くは現在、自衛隊駐屯地になっていますが、11の櫓と五つの門が並んでいたという往時の姿は数々の遺構や建造物からしのぶことができます。安土桃山時代から江戸初期にかけて築かれた旧二の丸隅櫓や表門は、国の重要文化財に指定。かつて天守閣の代わりを果たしていた三階櫓は、平成16年に復元されました。
春は堀沿いに植えられた桜に彩られ、さらなる美景を誇ります。辰巳櫓や旧二の丸隅櫓、表門は、内部の見学も可能。新発田城や藩の歴史を紹介する史料などが展示されています。
本丸表門を出て堀をわたった場所に『忠臣蔵』の赤穂義士討ち入りの際に中心的な役割を果たした堀部安兵衛の像があります。彼の遺徳をしのび、出身地であるこの地に銅像が建てられました。