両津港から北へ、海岸線を約1時間走ったところにある大きな亀のような巨岩。外海府海岸のシンボル、大野亀です。
大きな亀がうずくまっているように見える巨岩・大野亀は海に突き出した標高167mの一枚岩。ハイ
両津港から北へ、海岸線を約1時間走ったところにある大きな亀のような巨岩。外海府海岸のシンボル、大野亀です。
大きな亀がうずくまっているように見える巨岩・大野亀は海に突き出した標高167mの一枚岩。ハイキングや絶景を楽しみに多くの観光客が訪れます。
5月下旬~6月上旬には、大野亀が一面黄色のじゅうたんで覆われます。トビシマカンゾウというユリ科の花で、佐渡島と山形県の飛鳥や酒田海岸だけに自生する特産種です。大野亀には50万株100万本もの花が群生しており、見ごろの時期には島内外から多くの人が訪れます。佐渡の方言でトビシマカンゾウのことを「ヨー(魚)ラメ(孕む)」と言い、タイ、サバフグなどが産卵にくる漁期を告げる花でもあり、佐渡市の花に選定されています。6月の第2日曜日には「佐渡カンゾウ祭り」が開催され、黄色く染まった大野亀で民謡や郷土芸能の鬼太鼓が披露されます。
大野亀の周辺地域では亀を神、または島の象徴として信奉しており、亀の名が付くこの大野亀と、近くにある二ツ亀は景観の美しさもあって信仰の対象として昔から崇められていました。大野亀の付近には、願(ねがい)という集落もあります。大野亀には現在登ることができませんが、頂上には海の神、善宝寺を祀った祠もあります。