長町武家屋敷跡(ながまちぶけやしきあと)は江戸時代に加賀藩の中級武士たちが屋敷を構えていたエリア。界隈には今も藩政時代そのままの土塀が続き、古くから金沢の主要観光地として知られています。
一帯
長町武家屋敷跡(ながまちぶけやしきあと)は江戸時代に加賀藩の中級武士たちが屋敷を構えていたエリア。界隈には今も藩政時代そのままの土塀が続き、古くから金沢の主要観光地として知られています。
一帯の道が曲がりくねっているのは敵が一気に攻め込めないようにという工夫で、戦災を免れた金沢には江戸時代の町割りがそのまま残されています。周辺には資料館やショップもありますが、今でも多くの建物が一般の住居として使われているので、くれぐれも中をのぞき込んだり騒いだりしないようにご散策ください。
通りを散策していると、屋敷の角の足元にちょっと大きめの石を発見することがあります。これは「ごっぽ石」と呼ばれるもので、下駄の歯の間に詰まった雪を落とす、雪深い金沢ならではの役割を持ちます。また冬には、土塀を雪から守るために「こも」と呼ばれる藁(わら)のむしろを土塀に掛ける慣わしがあり、冬の風物詩として親しまれています。
一角には、立派な門構えの長町武家屋敷休憩館があります。休憩室やトイレを備え、観光情報も発信する便利な施設。休憩館には金沢の観光案内役としてお馴染みのボランティアガイド「まいどさん」が常駐しており、ガイド料無料で案内が受けられます(要予約)。
屋敷を公開している「武家屋敷跡 野村家」、修復された藩政時代の長屋門を公開する「旧加賀藩士高田家跡」、足軽屋敷を移築再現した「金沢市足軽資料館」、加賀友禅を紹介する「長町友禅館」などの施設が点在し、金沢の武家文化にふれる時間を過ごせます。