主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)は、ひがし茶屋街、にし茶屋街とともに金沢の三茶屋街のひとつ。優雅な流れから「女川」と呼ばれる浅野川沿いに町家が並んでいます。川の対岸には、金沢屈指の観光スポット「ひがし茶
主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)は、ひがし茶屋街、にし茶屋街とともに金沢の三茶屋街のひとつ。優雅な流れから「女川」と呼ばれる浅野川沿いに町家が並んでいます。川の対岸には、金沢屈指の観光スポット「ひがし茶屋街」があり、2つの茶屋街は徒歩で5分ほどの距離にあります。
主計町茶屋街の魅力は、なんといっても浅野川を背景としたロケーションのよさ。浅野川大橋から、町家を利用したショップに立ち寄りながら川沿いに進むと、復元された金沢城の内堀が見られる主計町緑水苑が現れます。ここにはベンチやトイレもあるので、休憩したい時に便利。すぐ近くに架かる「中の橋」は、土台はコンクリートですが人が渡る部分は木でできており、絶好の撮影スポットです。
茶屋街では路地もぜひ散策を。芸妓さんの稽古場である検番があり、運がよければ三味線や鼓の音が聞こえることも。その先に石段の坂道が見えてきます。この坂道は日中でも薄暗いことから「暗がり坂」と呼ばれ、かつては茶屋街に出かける旦那衆がこっそり使った道だそう。坂道の先には、金沢生まれの文豪・泉鏡花(いずみきょうか)の生家跡にある「泉鏡花記念館」や、鏡花が子どもの頃遊び場とした久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)があります。
主計町茶屋街は、ひがし茶屋街に比べれば日中はひっそりしていますが、現役のお茶屋が店を開ける夜には有名な鍋料理の老舗や和食事処、お茶屋風情のバーなど、大人が通いたくなる店がオープンし、華やかさが増します。ゆらゆらと揺れる川面にお茶屋の灯りが映るさまはなんとも幻想的で、大正ロマンデザインの街灯も雰囲気を盛り上げます。