JR熱海駅から伊東線でひと駅西側の、来宮駅から徒歩10分ほど。熱海温泉街を外れた自然豊かな場所に、1886(明治19)年に開園した熱海梅園があります。春の新緑や夜間ライトアップが行われる秋の紅葉なども美しい
JR熱海駅から伊東線でひと駅西側の、来宮駅から徒歩10分ほど。熱海温泉街を外れた自然豊かな場所に、1886(明治19)年に開園した熱海梅園があります。春の新緑や夜間ライトアップが行われる秋の紅葉なども美しいですが、いちばんのお目当てはやはり、冬の季節に楽しめる梅の花です。
もっとも早く梅が花を咲かせるのは、早咲き種の11月下旬。1月に入ってから開花するのが一般的ななか、日本でいちばん早く花を咲かせる梅スポットとも言われています。園内に植えられている梅の木は、早咲き272本、中咲き104本、遅咲き96本の合計472本。なかには、樹齢100年を超える古木もあるというのも驚きです。種類は59品種を数え、紅色、薄いピンク、白、黄色などと、花の色が異なるのも魅力。彩豊かな梅がなだらかな斜面を覆うように広がる風景が、全国から訪れた多くの花見客を魅了しています。
そんな梅の花が最盛期を迎える1月上旬から3月上旬にかけて、「梅まつり」が開催されます。園内に足湯や土産物店がオープンし、土・日・祝には甘酒が無料で配られるサービスも。熱海芸妓連演芸会によるイベントも不定期に開催されます。通常は入園無料ですが、この期間、「梅まつり」の開催中は大人300円(中学生以下無料)の入園料が必要となります。熱海市内の宿に滞在している場合、予約表や領収書などを提示すると、入園料が100円に割引されますよ。
祭り期間中、周囲の道路は例年、渋滞が発生しています。車利用であっても、JR熱海駅周辺に車を停めて、JR伊東線を使って来宮駅から歩くのがおすすめです。JR熱海駅から梅園入り口まで、相の原団地行きの路線バスもあるのでこちらも選択肢のひとつです。