松坂城跡(まつさかじょうあと)は、三重県松阪市にある城跡。松坂城は、豊臣秀吉に南伊勢約12万石を拝領して移封された戦国武将、蒲生氏郷(がもううじさと)によって1588(天正16)年に築城されました。その跡地
松坂城跡(まつさかじょうあと)は、三重県松阪市にある城跡。松坂城は、豊臣秀吉に南伊勢約12万石を拝領して移封された戦国武将、蒲生氏郷(がもううじさと)によって1588(天正16)年に築城されました。その跡地が整備され、1881(明治14)年に松阪公園として開設。日本100名城のひとつに数えられており、2011(平成23)年には国の史跡に指定されています。
現存する建物はありませんが、豪壮な石垣が往時の城の姿を現代に伝えています。築城当初、近江から穴太州(あのうしゅう)という石垣専門の職人を呼び寄せて行われた「野面積み」と呼ばれる工法は、天守跡や本丸跡のあたりに今も見ることができます。天守台へ行こうと思ってもなかなかたどり着けない、守り重視の「枡形構造」も必見です。城跡からは城下町の面影を残す街並みを一望でき、桜や藤、イチョウなどの石垣を彩る花木が四季を通じて違った表情を見せてくれます。