豊臣秀吉が生まれた天文6年(1537)、織田信長の叔父である織田信康によって創建された犬山城。現存する日本最古の木造天守として、脚光を浴びています。
犬山城は木曽川沿いの標高約85mの小高い山
豊臣秀吉が生まれた天文6年(1537)、織田信長の叔父である織田信康によって創建された犬山城。現存する日本最古の木造天守として、脚光を浴びています。
犬山城は木曽川沿いの標高約85mの小高い山(城山)の上に建っています。一足城門内に入ると天守が目に入り、そのオーラに包まれた勇壮な姿に感動を覚えます。
全国で国宝として指定されているのは犬山城をはじめ、彦根城・
姫路城・
松本城・松江城の5城のみ。築城当時の木材が多く残されている城内では、国宝ならではの風格漂う、歴史を重ねた古木材の温かみを肌で感じてください。歩くたびにきしむ床の音や、床板と床板の隙間など、歴史の長さを物語る様子が目でも耳でも楽しめます。
天守最上階は、周囲を確認できるよう、回廊(廻り縁)があり、天気がよい日には美しい木曽川や、御嶽山・岐阜城・名古屋駅の高層ビル群など、絶景が眺められます。激動の時代に生きた戦国武将たちの生きざまに思いをはせると、歴史のロマンを感じ、感慨深いひとときが過ごせますよ。
犬山城の築城に伴い発展した城下町は、現在も江戸時代と変わらない町割り(町の区画)がそのまま残っています。江戸から昭和までの歴史的な建造物が立ち並び、食べ歩きや、買い物も楽しめるので、足を延ばし訪れてみては。