信濃国一之宮として長野県に鎮座する諏訪大社は、諏訪湖南側の上社(本宮と前宮)と北側の下社(秋宮と春宮)の二社四宮からなる、全国各地の諏訪神社の総本社。古事記や日本書紀にもその名は登場しており、日本国内で最も
信濃国一之宮として長野県に鎮座する諏訪大社は、諏訪湖南側の上社(本宮と前宮)と北側の下社(秋宮と春宮)の二社四宮からなる、全国各地の諏訪神社の総本社。古事記や日本書紀にもその名は登場しており、日本国内で最も古い神社のひとつと言われています。
本殿を持たない独特の建築様式「諏訪造り」が用いられ、御山を御神体とする上社は守屋山の麓に社殿を構えます。
社殿の四隅には諏訪大社の特徴である御柱(おんばしら)が屹立。7年に一度、寅と申の年に行われる「御柱祭」は平安時代から続く諏訪大社最大の神事で、樹齢200年ほど、重さ10t近くにもなるモミの木を、人力で10~20km近く運ぶさまは壮観です。
上社本宮の建造物は貴重なものが多く残り、中でも徳川家康が1608(慶長13)年に国家安泰のために寄進した「四脚門(勅使門)」は本宮最古の建物。社殿は織田信長により焼失したのち再建されたものですが、現在の建物も1838(天保9)年に建造と、かなりの歴史を誇ります。これら建造物は同じ本宮内の拝殿や、そこへ続く廊下である布橋(ぬのばし)等とともに国の重要文化財に指定されています。