大垣城は岐阜県大垣市の中心部にある城。「城下町・大垣」のシンボルであり、全国的にも珍しい4層天守の平城です。
1600(慶長5)年の関ヶ原の戦い当時、西軍の石田三成が入城して本拠地としたことで
大垣城は岐阜県大垣市の中心部にある城。「城下町・大垣」のシンボルであり、全国的にも珍しい4層天守の平城です。
1600(慶長5)年の関ヶ原の戦い当時、西軍の石田三成が入城して本拠地としたことで有名。「巨鹿城(きょろくじょう)」「麋城(びじょう)」の異名を持ち、江戸幕府の大垣藩では十万石の規模となっていました。
初代築城年は西暦1500年とも伝えられており、昭和初期には旧国宝の指定を受けていました。しかし戦中の大垣空襲により大垣城天守を含む城下町の大半を焼失。現在の大垣城は1959(昭和34)年に再建され、その後も史料をもとに改修を行い消失前により近い外観となっています。
かつての内柳門は城再建時に現在の東門へと移築されました。東門の隣には、本丸(一の丸)北東側に再建された艮隅櫓(うしとらすみやぐら)が当時の面影を残しているといわれています。さらに本丸北側に水之手門(みずのてもん)跡、本丸西側には1985(昭和60)年に新設された西門があり、本丸南側には鉄門(くろがねもん)跡があります。
城内は4階建ての資料展示室・展望室となっており、所蔵品、城下町・宿場町大垣のミニチュア模型から、当時の人々の身分や生活を解説する資料などが並んでいます。火縄銃(模型)を手に取れる体験スペースまであり、大型画面によるわかりやすい歴史動画も見もの。
天守4階は展望室となっており、城下に広がる満開の桜や紅葉が楽しめるほか、大垣市街地も一望できます。