野外博物館合掌造り民家園は、岐阜県大野郡白川村にある博物館。1969(昭和44)年に離村集落から譲り受けた3棟の合掌家屋を移築したところから始まりました。今では岐阜県指定の重要文化財建造物9棟、その他の建造
野外博物館合掌造り民家園は、岐阜県大野郡白川村にある博物館。1969(昭和44)年に離村集落から譲り受けた3棟の合掌家屋を移築したところから始まりました。今では岐阜県指定の重要文化財建造物9棟、その他の建造物16棟を保存展示する野外博物館として、建物の中も見学できるよう公開しています(一部非公開)。伝統的な建築技術をはじめ、合掌造り家屋をより深く知ることができます。
体験イベントも行われており、伝統工芸の技を活かした藁草履やコースターづくりなどの他、そば打ち体験もできます。園内にはお休み処や売店もあり、餅入りぜんざいやどぶろくアイスといった白川郷ならではの味が楽しめます。
現在「催しの館」として利用されている信称寺(しんしょうじ)は馬狩(まがり)地区にあったお寺で、五六豪雪(1981年)と呼ばれる記録的な豪雪にも耐えたエピソードがあります。園内の岐阜県指定重要文化財建造物9棟のうち、4棟がもともとあった加須良(かずら)地区は白川村では最西に位置する山奥の集落で、富山県との県境の村でした。
室町時代の浄土真宗の僧として有名な蓮如上人がこの地に訪れたと伝えられ、村人とともに切り開いた峠道は前述の馬狩へ通じ、そこから民家園のある荻町へと続いていました。昭和の初めまで、郵便配達員は荻町から一日かけてこの道を通い、加須良へと便りを届けていたそうです。その道の一部は今も山の奥深くに残っており、往時の面影をしのぶことができます。