和歌山県田辺市、熊野の奥地に鎮座する熊野本宮大社は、全国の熊野神社の総本宮。熊野速玉大社、熊野那智大社と並ぶ“熊野三山”のひとつです。三山の中でもとりわけ落ち着いた、古式ゆかしい雰囲気を漂わせています。主祭
和歌山県田辺市、熊野の奥地に鎮座する熊野本宮大社は、全国の熊野神社の総本宮。熊野速玉大社、熊野那智大社と並ぶ“熊野三山”のひとつです。三山の中でもとりわけ落ち着いた、古式ゆかしい雰囲気を漂わせています。主祭神は家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)、別名スサノオノミコト。かつては熊野坐神社(くまのにいますじんじゃ、熊野にいらっしゃる神)と呼ばれていました。
158段の石段を上り、神門をくぐると姿を現す檜皮葺(ひわだぶき)の立派な社殿は、1995年に国の重要文化財に指定されています。境内では3本足のカラス、八咫烏(やたがらす)のモチーフが各所に見られます。日本サッカー協会のマークとしても有名な八咫烏は『日本書紀』『古事記』に登場し、導きの神としてあつい信仰を集めています。