熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は、田辺市の熊野本宮大社、新宮市の熊野速玉大社と並ぶ熊野三山のひとつ。和歌山県北東部の那智山中腹に建ち、熊野那智大社へと続く大門坂は苔むした石段とうっそうとした老杉が熊野古
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は、田辺市の熊野本宮大社、新宮市の熊野速玉大社と並ぶ熊野三山のひとつ。和歌山県北東部の那智山中腹に建ち、熊野那智大社へと続く大門坂は苔むした石段とうっそうとした老杉が熊野古道の雰囲気満点です。坂を上った先に現れる朱塗りの社殿は厳かな風格。明治初期に那智大社と分離された青岸渡寺(せいがんとじ)も隣接しており、今もなお双方を参拝する人が多く訪れます。
主祭神はイザナミノミコトの別名である熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。人の縁や諸々の願いを結ぶ宮として古来より崇められてきました。熊野の神様のお使いである八咫烏(やたがらす)が石に姿を変えたと言われる「烏石」や、垂直に133mという日本一の落差を誇る名瀑「那智の滝」など、熊野信仰を今に伝える見どころが満載です。