東大寺、
興福寺、
春日大社、さらには奈良国立博物館にも隣接して広がる奈良公園。意識しなくても、自然に足を踏み入れている奈良観光の中心的エリアです。その広さは511ヘクタール余り。芝生の広場があり、池、小川があり、
若草山や世界遺産でもあ
東大寺、
興福寺、
春日大社、さらには奈良国立博物館にも隣接して広がる奈良公園。意識しなくても、自然に足を踏み入れている奈良観光の中心的エリアです。その広さは511ヘクタール余り。芝生の広場があり、池、小川があり、
若草山や世界遺産でもある
春日山原始林などの山林部もあり。歴史的文化遺産に縁取られた、緑豊かな公園です。
近鉄奈良駅から東へ、
興福寺がある南側の歩道を6、7分も歩くと、右手に芝生の広場があります。ここは奈良公園の登大路園地です。さらに東へ向かうと、
東大寺へ向かう参道に至りますが、この東側に広がるのが浮雲園地と春日野園地、その奥に東塔跡園地も。広大な芝生の広場には鹿も多く群れ、鹿と触れ合う人々でいつもにぎわう場所です。
奈良公園といえば鹿(ニホンジカ)で有名ですが、ここで留意しておきたいのが、鹿は野生動物であるということ。人に慣れてはいますが、鹿せんべいで「お預け」などといっても通用しません。欲しいと思えば突進してきたり、少しでも身の危険を感じれば、攻撃に転じてくるので、気をつけたいもの。また、鹿がゴミを食べて亡くなることもあり、公園内にはゴミ箱がありません。ゴミは持ち帰るようにしましょう。
ここまでは奈良へ観光に来たことのある人なら一度は訪れるおなじみの奈良公園ですが、オススメしたいのが浅茅ヶ原園地です。
春日大社一之鳥居から大社へと向かう参道の右手に広がる起伏のあるエリアで、片岡梅林があったり、起伏を越えた南側には池も広がります。この鷺池にかかる橋には浮見堂という六角形のお堂が建てられ、静かな水面にお堂が映る風景は情趣満点。奈良公園の中でもぜひ訪れてほしいフォトジェニックな場所です。
奈良公園は桜や紅葉の名所であるほか、さまざまなイベントも催されます。大勢の人が訪れる場所ですが、浅茅ヶ原園地やその南に広がる荒池園地は比較的人の少ない穴場スポット。ゆったり散策も楽しめるはずです。