平安時代から愛され続けた景勝地・
嵐山。そのシンボルともいえる存在が渡月橋です。
桂川に架かる渡月橋は、元は平安初期、法輪寺への参拝のために造られた橋だとされています。そのため、当時は法輪寺橋と呼ば
平安時代から愛され続けた景勝地・
嵐山。そのシンボルともいえる存在が渡月橋です。
桂川に架かる渡月橋は、元は平安初期、法輪寺への参拝のために造られた橋だとされています。そのため、当時は法輪寺橋と呼ばれていたのだとか。
また、この辺りでは貴族たちが月を愛でながら舟遊びを楽しんだといわれています。
渡月橋と呼ばれるようになったのは、鎌倉時代から。
川のほとりに離宮を造営した亀山天皇が満月の夜に舟遊びをしていると、月が弧を描いて夜空を渡っていくその様と、弧を描いて川に架かる橋の形が似て見えたことから「くまなき月の渡るに似る」と詠み、そのことが渡月橋の名前の由来になったと伝わります。
背後にある
嵐山との調和は素晴らしく、季節を変えて訪れるとさまざまな表情を見せてくれます。
春には山に咲く桜が彩りを添え、夏には深い緑と清らかな川の流れに一層涼を感じ、秋には真紅に染まる紅葉が水面に映り、冬に山全体に雪化粧を施したモノクロームな世界を見せてくれます。その四季折々の表情の美しさに、映画やドラマのロケ地として使われることもしばしば。
こうした景色を写真に収めたいならおすすめなのは、渡月橋の北側。渡月橋と桂川、そして
嵐山を一望できる絶好のフォトスポットですよ。
また、毎年夏には桂川で鵜飼が行なわれ、屋形船からその様子を見ることもできます。平安時代に貴族が楽しんだといわれる舟遊び気分で、屋形船に乗ってみるのもおすすめですよ。
渡月橋へは、京福電鉄(嵐電)嵐山駅から徒歩約3分です。