「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と称えれば、すべての人々が救われるという専修念仏(せんじゅねんぶつ)を見いだした浄土宗の開祖・法然上人。
その上人が念仏の教えを広め、入滅した地に建っているのが浄土宗
「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と称えれば、すべての人々が救われるという専修念仏(せんじゅねんぶつ)を見いだした浄土宗の開祖・法然上人。
その上人が念仏の教えを広め、入滅した地に建っているのが浄土宗の総本山、知恩院です。
知恩院の名は、法然上人が入滅された後、残された弟子たちが上人への恩返しのために行った知恩講(ちおんこう)に由来します。
江戸時代には徳川将軍家の菩提所となり、現在の壮大な伽藍は初代将軍・徳川家康、2代・秀忠、3代・家光らの庇護によって建立されました。
数多くの見どころの中でも必見なのが、国宝の三門。高さ24m、幅50m、日本に現存する木造建築として最大級の二重門です。
また、高さ3.3m、直径2.8m、重さ約70tの大鐘は、奈良の
東大寺、京都の方広寺と並ぶ大鐘として知られています。
とくに除夜の鐘が有名で、親綱1人と子綱16人の計17人で撞いて大鐘を打ち鳴らす姿はダイナミック。厳かな低い音が京都の年越しの風物詩となっています。
また友禅苑と方丈庭園という二つの庭園も見どころです。三門の近くに位置する友禅苑は、東山の湧き水を引き入れた庭園と枯山水で構成された庭園です。
そして方丈庭園は大きな池を中心に据えた庭園。僧・玉淵(ぎょくえん)によって作庭され、背後の東山とともに美しい風景を観賞できます。
さらに4月18日の20:00~19日7:00まで開催される「ミッドナイト念仏in御忌」は近年話題になっている行事。内部非公開である三門楼上で木魚を打ち念仏を称える行事で、誰でも参加できるのでおすすめです。