標高約90mの湊山山頂一帯に立つ米子城(よなごじょう)。かつては四層五重の天守がそびえていましたが、現在は建物はなく、石垣のみが在りし日をしのばせます。城下の米子市街地はもちろんのこと、中国地方の最高峰であ
標高約90mの湊山山頂一帯に立つ米子城(よなごじょう)。かつては四層五重の天守がそびえていましたが、現在は建物はなく、石垣のみが在りし日をしのばせます。城下の米子市街地はもちろんのこと、中国地方の最高峰である大山、中海や日本海まで見渡せる立地は見張りが利き、城としてもベストポジション。かつては城の直下まで水堀を設け、難攻不落を誇っていました。中国地方を制した毛利家の一族、吉川広家が1591(天正19)年ごろに築城し、その後を継いだ中村一忠が1602(慶長7)年ごろに完成させたといわれています。天守までは麓から徒歩15分ほどと、アクセスも比較的簡単。山頂にたどり着けば、技巧を凝らした数々の石垣と、「海も、山も、街も」の大パノラマが待ち受けています。