太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)は、島根県鹿足郡津和野町にある神社。1773(安永2)年に津和野の七代藩主、亀井矩貞(かめいのりさだ)が、城の鎮護と領民の安穏を願い、京都伏見稲荷大社を勧請して創建
太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)は、島根県鹿足郡津和野町にある神社。1773(安永2)年に津和野の七代藩主、亀井矩貞(かめいのりさだ)が、城の鎮護と領民の安穏を願い、京都伏見稲荷大社を勧請して創建されました。願望成就の意味を込め、一般的な「稲荷」ではなく「稲成」と書かれます。日本五大稲荷のひとつに数えられ、初詣の参拝客は三が日で約25万人に上ります。
表参道には、抜群の存在感を誇る朱塗りの鳥居が約1,000本並び、石段263段を通り抜けると、鮮やかな朱の神門が現れます。本殿は1969(昭和44)年に新造され、五穀豊穰の神様である宇迦之御魂(うかのみたま)神と、国造りの神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の二神が祀られています。
太皷谷稲成神社では、稲成大神様の御使いである狐の好物が油揚げであると伝えられているため、昔から油揚げとろうそくをお供えする習慣があります。境内駐車場の手水舎前と売店にあり、これを持って「元宮」、「命婦社」、「新殿」、「新殿裏奉拝所」の順にお参りをします。
また、「宝物殿」には特別社宝88点、書画77点、美術工芸品58点などが収蔵され、予約制で拝観できます。境内からは津和野川周辺の町並みを一望できます。