大阪城、名古屋城と共に日本三名城のひとつとして数えられることの多い熊本城。1607年、肥後藩主加藤清正が7年もの歳月をかけて完成させた名城で、熊本市の定番観光スポットです。
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大阪城、名古屋城と共に日本三名城のひとつとして数えられることの多い熊本城。1607年、肥後藩主加藤清正が7年もの歳月をかけて完成させた名城で、熊本市の定番観光スポットです。
幾重にも折れ曲がった高石垣の通路や、上に向かうほど反り返しが激しくなって登ることのできない石垣「武者返し」など、加藤清正の知恵が散りばめられた熊本城。1877年の西南戦争開戦直前に本丸御殿と天守が消失したものの、籠城戦になっても落城することはなかったため、難攻不落の城と語り継がれてきました。しかし、2016年の熊本地震で被災。天守閣の屋根瓦が落ちたり、石垣が崩落するなど大きな被害が出ました。
熊本城は現在、復興のシンボルとして、2038年度の完全復旧を目指し工事が進められています。そして2021年6月より、新しく生まれ変わった天守閣の内部が「特別公開第3弾」として公開されています。
小天守地階のエントランスから入城すると、そこはかつて台所だった場所をイメージさせる展示に。間近で石垣などの遺構が見られます。そして階を上がるごとに、加藤清正が築城した時代から細川家時代へと続く歴史が流れていきます。また、明治以降から現代の復旧作業に関しての展示コーナーも。そして最上階(6階)からは、眼下に見える城郭と熊本市街中心部が一望のもとに見渡せます。
なお、熊本城で人気を呼んでいるのが「熊本城おもてなし武将隊」。熊本城を拠点に10名の武士集団が観光客へのおもてなし活動をはじめ、桜の馬場 城彩苑では演舞も行っています。そんな武将隊たちとのふれあいも旅の思い出に。
JR熊本駅からの主なアクセス方法は次の通り。熊本城周遊バスしろめぐりんなら、熊本城・二の丸駐車場まで約30分。路面電車(A系統健軍町行き)なら熊本城・市役所前で下車、路線バスなら桜町バスターミナルで下車し、いずれも桜の馬場城彩苑を通って徒歩約10分で到着します。