阿蘇カルデラの南部に位置する南阿蘇村。ここには「南阿蘇水の生まれる里白水高原」という名前の駅があります。この駅名のとおり、南阿蘇村ではあちらこちらで水が生まれて(湧いて)いて、「名水の里」として知られていま
阿蘇カルデラの南部に位置する南阿蘇村。ここには「南阿蘇水の生まれる里白水高原」という名前の駅があります。この駅名のとおり、南阿蘇村ではあちらこちらで水が生まれて(湧いて)いて、「名水の里」として知られています。その中でも特に有名な湧水スポットが白川水源です。
水源では毎分60トンもの水が湧き出ています。その水は清冽で、昭和60年には「名水百選」にも選ばれ、多くの人に親しまれてきました。敷地内は木々で覆われているため、夏は避暑地にぴったり。水源へ向かう途中にある小川では、水遊びをする家族連れでにぎわいます。
白川水源の水は、一年を通じて14度の水温を保っていて、飲み水にも適しています。暑い夏に飲むと、体に冷たさが染み渡ります。水を汲んで持ち帰ることも可能で、中にはおいしい水を求め、ポリタンクを持ってやって来る人も。水源に向かう途中で空のペットボトルが販売されているので、手ぶらで行っても大丈夫です。
白川水源をはじめ南阿蘇村に湧水地が多いのは、阿蘇カルデラを作った巨大噴火が関係しています。噴火による噴出物が積もり、水を通しやすい地層ができました。そして阿蘇の山に降った雨が長い年月をかけてその地層を通る中でろ過され、湧き水となるのです。熊本地震後、水が止まったり、濁った水が湧いてきた湧水地もありましたが、白川水源では、地震後も変わらず清冽な水が湧き続けています。
敷地内には、白川水源を守る神様がいる白川吉見神社や、お土産屋、飲食店が複数あります。白川交流館では、白川水源の水を使ったコーヒーが楽しめます。