熊本城から南東へ約3kmの位置にあり、美しい大名庭園である水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)。水前寺公園の名でも広く親しまれ、熊本を代表する観光スポットのひとつとして知られています。
初代肥後熊
熊本城から南東へ約3kmの位置にあり、美しい大名庭園である水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)。水前寺公園の名でも広く親しまれ、熊本を代表する観光スポットのひとつとして知られています。
初代肥後熊本藩主の細川忠利が、清らかな湧水に恵まれたこの地を気に入って御茶屋を建てたのが始まりとされ、3代藩主綱利の頃に桃山式の回遊式庭園が作庭されました。池に面して建つかやぶき屋根の建物は「古今伝授の間」といわれ、1911(大正元)年に京都御所から移築された熊本県指定の重要文化財。ここから望む庭園の眺めは絶景とされ、池の向こうに見える富士山に見立てた築山がとても印象的です。
園内には明治期に建てられた出水神社(いずみじんじゃ)があり、細川家初代の藤孝(幽斎)、忠興以下、歴代肥後藩主をはじめ、忠興夫人として知られるガラシャも祀られています。また能楽殿では例年8月の第1土曜に薪能神事の奉納も行われます。