「山寺」の通称で知られる宝珠山 立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)。860(貞観2)年、慈覚大師円仁によって開かれました。1689(元禄2)年には松尾芭蕉が旅の道中に訪れ、『おくのほそ道』所収の「閑さや
「山寺」の通称で知られる宝珠山 立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)。860(貞観2)年、慈覚大師円仁によって開かれました。1689(元禄2)年には松尾芭蕉が旅の道中に訪れ、『おくのほそ道』所収の「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の句を詠んだことでも知られます。
入口(その名も「登山口」)から進むと、まず現れるのは根本中堂(こんぽんちゅうどう)。建材にブナが使われた建築物としては日本最古のものといわれ、国の重要文化財に指定されています。
その先の山門から続く参道の終点にあるのは、釈迦如来と多宝如来をご本尊とする奥之院(如法堂)。しかしこちらに参拝するには1,015段もの石段を登らなくてはなりません。観光協会によると所要時間は往復1時間半ほどとのことですが、余裕をもって訪れるとよいでしょう。途中には弥陀洞(みだほら)、仁王門といった見どころが並びますが、中でも五大堂から見渡す山々の眺望は壮観。秋の紅葉も見事です。
御朱印は根本中堂や奥之院ほか複数の場所でいただけますが、冬季(12~3月)は雪深くなり閉堂するところもあるので、希望がある場合は確認を。