古事記や日本書紀にも登場し、日本国内最古の神社のひとつと言われる諏訪大社。諏訪湖南側の上社(本宮と前宮)と北側の下社(秋宮と春宮)の二社四宮からなり、全国各地の諏訪神社の総本社でもあります。
古事記や日本書紀にも登場し、日本国内最古の神社のひとつと言われる諏訪大社。諏訪湖南側の上社(本宮と前宮)と北側の下社(秋宮と春宮)の二社四宮からなり、全国各地の諏訪神社の総本社でもあります。
同じ上社の本宮から東へ2kmほどに位置する前宮は「諏訪信仰発祥の地」と伝わる場所。昔は諏訪大社の神職最高位である大祝(おおほうり)の住まいほかさまざまな建物があり、上社の祭祀が数多く行われていました。しかし現在は、伊勢神宮の古材を用いて1932(昭和7)年に建てられた本殿と、内御玉殿(うちみたまでん)、十間廊(じっけんろう)のみ。祭祀も、五穀豊穣を願う「御頭祭(おんとうさい)」は十間廊にて執り行われています。
社殿の四隅に立てられているのは、諏訪大社特有の御柱(おんばしら)。7年に一度、寅と申の年に行われる諏訪大社最大の神事「御柱祭」にて、この巨大な柱は人力ですげ替えられていきます。前宮は御柱すべてに近寄れる唯一の宮。御柱のパワーを間近で感じられるかもしれません。
また、本殿へ向かう途中には前宮水眼広場(まえみやすいがひろば)という公園も。敷地内の建物には諏訪大社等に関する資料展示のほか、週末ランチが楽しめる茶房もあり、石段による高低差がある前宮散策の休憩にぴったりです。