マヘレの跳ね橋は、アムステル川の下流にかかる木造の橋です。「市内で最古の橋」という記述も見られますが、今使われているものは、1934年に改築されたものです。もっとも、この場所には1600年代から橋があった記録がありますから、それを考えると「最古」ということになるのでしょうか?
大きな船が通る時は、橋の道路部分が半分に分かれて持ち上がる可動式となっていることにも注目しましょう。1994年までは橋を開く際、人力で動かしていたそうですが、それ以降は自動で持ち上がるにようになりました。
「マヘレ」の語源には諸説ありますが、もっとも有力なのはオランダ語で「痩せた橋」という意味だから、という説。ところが別の伝説もあります。それは17世紀に最初の橋が出来た時のことにさかのぼります。川の両岸で暮らしていた裕福な家庭の姉妹が毎日どちらかの岸に渡り、必ず会うようにしていたのですが、行き来が面倒と考え、橋を造ろうとしました。しかし立派な橋を造るだけの十分なお金がなく、結果として随分と狭い幅の橋しかつくれなかったといいます。マヘレという名がついたのは、この狭い橋を架けた姉妹の名字がマヘレだった、する言い伝えです。
アムステルダムには数多くの運河観光の船が運航されており、このマヘレの跳ね橋の下を通るルートもあります。「橋が開いているところ」を見てみたいものですが、全くの不定期で開くため、いつのタイミングだと見られるかが事前にわからないのが残念です。
マヘレの跳ね橋、夜になると1,200個の電球が点灯し、美しいイルミネーションとなります。夕食後にぜひ見に行ってくださいね。
Magere Brug マヘレの跳ね橋
伊藤 雅雄
(フリージャーナリスト)
アムステル川に架かる木造の橋。船が通る時は橋が両方に開きます。
- 投稿日2015/03/23
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ジャンル橋
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エリアアムステルダム
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住所
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アクセストラム4 プリンセングラハト駅 Prinsengrachtから徒歩約4分
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定休日無休
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