West Church (Westerkerk) 西教会

高い建物の少ないアムステルダムの中心街で目印の一つとなっている西教会。教会に隣接した高さ85メートルの塔のてっぺんに付いた青色の王冠は、街のあちこちから見つけることができます。

1631年に完成したルネサンス様式の同教会には、富裕層のプロテスタント信者が通っていました。移設されて現在はなくなってしまいましたが、隣接した墓地には有名画家であるレンブラントとその息子、愛人の亡骸が眠っていたそう。また隣にあるアンネフランクの家では、潜伏中のアンネたちが当時その鐘の音を聞いていました。

この教会の中で一段と目を引くのが、巨大なパイプオルガンです。装飾も素晴らしいこのパイプオルガンは、現在もミサやコンサートに使用されています。5月から10月の間は金曜日の13時から13時半まで無料のランチコンサートがあるのでオススメ。

教会の目の前の「Westermarkt」という停留所には複数のトラムやバスが停まりますし、ダム広場などからも徒歩圏内なのでアクセスは簡単。教会内が見学できるのは 月〜金曜日の10時から15時（5月1日から10月31日までは土曜日も11時から15時まで見学可能）です。見学料は無料。

教会に隣接した塔では、4月から10月にかけて街が一望できるツアーも30分ごとに行っています。見学料は8ユーロ（現金支払い不可）。急な階段を登らなければなりませんが、途中でガイドの説明やカリヨン（組み鐘）の見学もあり楽しめます。そして登り終わると美しいアムステルダムの街を一望することができるので、夏季に訪問される方はぜひお試しください。

写真提供：Os Rúpias, Bogdan Migulski, How I See Life https://www.flickr.com