I Kriti イ・クリティ

アテネの中心部で、美味い魚料理をガッツリ食べたいときに訪れるのがこのお店。店名どおり、もともとはクレタ料理の専門店として開店したのですが、その後、旬の食材を提供する現在のスタイルに。

エクサーヒャ地区の端にあり、オモニャ駅から徒歩で5〜6分程度。カニゴス広場に面したビルの、 “アーケード”と呼ばれる通路の奥まったところにあります。

店内は意外と広く、通路を挟んで左側が喫煙席、右側が禁煙席、さらに通路にもテーブルを並べているので、通常なら予約なしでもテーブルが見つかります。

おすすめ料理はなんと言っても旬の魚。紋甲イカとホウレンソウの煮物や、じっくりと煮込んだタコ料理はエーゲ海の香りがいっぱい（各12ユーロ）。

面白かったのが、大ぶりなアサリの生食（12ユーロ）。殻を閉じたままの生貝が皿に盛られて出され、はて、これをどうしろと？
「そのレモンを回しかけるんだよ」

言われたとおりレモンを絞ってかけると、一瞬、数ミリほど貝が開きます。その隙間にナイフを差し込んでこじ開けるという寸法。コツをつかむまでに少し時間がかかりますが、これもまたギリシャ旅行の醍醐味。是非チャレンジしてみてください。

イ・クリティはまた、シミ島産小エビのフライ（14ユーロ）を提供する数少ない店のひとつです。ハウスワイン（白）も美味しく、ハーフカラフで4ユーロと激安。

このほか肉料理も充実していますが、筆者にとっては「美味しい魚をいただく店」ですね。

食事の最後に店側のサービスで、デザートが出ます。
営業時間は12〜24時。クレジットカード利用可。

アテネの街を歩いていると、アーケードがいっぱいあるのに気付きます。
いかにもヨーロッパぽいお洒落なアーケード、古臭くうらぶれたアーケード……。イ･クリティがあるのは後者にあたるアーケードで、中にレストランがあるとは気づかずに通り過ぎてしまいそう。私たちが見つけたのも、このエリアで食事できるところを探していてたまたま目に留まったのでした。

そんな隠れ家的レストランだったこの店も、いろんな情報サイトで紹介されたり、ここ何年かでかなり知名度が上がったようです。アテネでおいしいクレタ料理が食べられる店として、この店がトップに挙がることも。

場所はオモニア広場そばのカニゴス広場。
中心地ではあるけど観光エリア外なのでかなりローカルな雰囲気のレストランですが、旅行者も邪険に扱われることはないのでご安心を。英語のメニューもあります。

お酒好きな方は、ブドウの蒸留酒「チクディア」（ラキとも言う）をどうぞ。クレタ島のアパキというスモークポークやローカルチーズをはじめとしたメゼがいろいろ揃っています。
ここでは何を食べてもおいしいですが、豆の入ったサラダはおすすめ。シンプルだけど素材の組み合わせが絶妙なバランスです。
ちょっと変わったものが食べてみたいなら、山羊の料理やカタツムリの料理はいかが？どちらもクレタ島でよく食べられるものです。

料理は一皿の量が結構多く、食後にサービスで出されるデザートもボリューム満点です。