The Olivegarden オリーブ ガーデン

地下鉄オモニャ駅から徒歩3分に位置する4つ星ホテル、ティタニアは、昔から眺めの良さで有名でしたが、2004年のアテネ五輪開催に併せてリニューアルし、最上階にあるレストランも一新。今やアテネのレストランシーンをリードする店として名声を博しています。

ジャンルは地中海料理ですが、創作料理と言っても過言でない斬新な味とプレゼンテーションで、新鮮な驚きを提供してくれます。

まず、パンと共に運ばれてくるのが、メツォボ産スモークチーズとクリームチーズ、イカ墨を練り合わせたディップに自家製バター。そして、スプレー容器に入ったオレンジフレーバーのオリーブオイル。

お奨めは、前菜とメインディッシュをチョイスできる3品のコース（33ユーロ）。

まず、野菜3品の付けだしが出てきます。

続いて、焼いたイカにクスクスとウナギのスモークを詰めた前菜。特大のスポイトのような容器に入ったエクストラバージンオイルが添えられていて、これを食べる直前に回しかけると一段と味が引き立つのだとか。

続いて、“チプラ”（クロダイ）の焼き物。ギガンテス豆を茹で潰したマッシュを砂に見立て、その上にホウレンソウの海藻、焼き魚、海水の泡まで表現した逸品。こちらも、オリーブオイルが添えられていて、「オリーブガーデン」の名に恥じないこだわりです。

これにデザートが付いて33ユーロはお得ですが、5品のコース（39ユーロ）を1つとって2人で分けるという裏ワザも。これだと、39ユーロ＋ワインで50ユーロ前後とさらにお得です。

ギリシャの素材、フレンチの華やかさ、イタリアンの粋をオリーブオイルでまとめ上げたシェフの業に脱帽。ルーフバルコニーから眺めるアクロポリスの夜景も素晴らしく、筆者イチオシのレストランです。