地下鉄のモナスティラキ駅を出て、左手に7分ほど歩いたプシリ地区で創業23年の老舗、リソス。こちらは前菜、主菜、デザートで構成される “タベルナ”タイプのレストランです。
「写真撮ってもいい?」と訊くと、「じゃ、まず俺を撮ってくれ」とポーズをとるウェイター長のコスタス氏。こういうちょっとした気配りやジョークが旅の楽しさを増幅してくれるんですね。
ちなみに、氏は日本語のセミナーに参加したことがあるそうで、「お会計」など、片言の日本語を話します。
もうひとつ素晴らしいと思ったのが、「カバンは通路の反対側に置いてください」という気配り。そして、物売りを近寄せないという対応。アテネでこれをやってくれる店は、他に記憶がないですね。
さて、肝心の料理ですが、まず店名を冠した「リソスサラダ」(8.5ユーロ)。レタス、ホウレンソウ、ルッコラ、チェリートマト、生ハム、ヘーゼルナッツ、松の実、干しイチジクをミックスし、ゴマを振りかけた贅沢な一品。2〜3人で分け合うのに充分なボリュームです。
「ムール貝のタラゴンソース」(7.8ユーロ)は、ムール貝をウーゾで蒸してマスタードとタラゴン(そしておそらくフレッシュクリーム)で和えた料理。クリーミーで濃厚な味わいがワインやパンに合います。
さらに、筆者のハート(と胃袋)をわしづかみにしたのが「シーフードユベチ」(13.2ユーロ)。“ユベチ”(オルゾー)はお米型のパスタで、ギリシャでは煮込み料理によく使われます。リソスのユベチは、ムール貝と大ぶりのエビ、そしてイカ墨で炊き上げた逸品。これがやたらに美味しくて、フォークが止まりませんでした。
この3品で2人ともお腹いっぱい。最後に店側のサービスでフルーツが出て、大満足の夕食。周辺には素敵なカフェやバーが多数あるので、アテネの夜を心行くまで満喫できます。
アルコールはビールやワインのほか、ウーゾまで豊富に取り揃えています。クレジットカードの利用可。
Lithos リソス
長田 幸廣
(翻訳家、マーケットリサーチャー)
接客のプロと極上の料理が、ワンランク上のアテネの夜を演出
- 投稿日2019/09/26
2019/08訪問
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ジャンル地中海料理
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エリアアテネ
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住所
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アクセス地下鉄 モナスティラキ駅から徒歩7分
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電話番号+30-210-3247797
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営業時間17:00-24:15
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定休日無休
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予算平均予算 15ユーロ
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公式サイト
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