カテドラルのすぐそばの王の広場の地下に眠っていた、古代ローマ時代の遺跡が見学できる博物館。
バルセロナは紀元前10年より、城壁に囲まれたわずか人口2000人のバルキーノというローマ帝国のコロニーでした。
このバルキーノの発見はスペイン内戦の直前、1931年ですから長い歴史から考えたらほんのつい最近と言えます。
この発見によりバルセロナのゴシック地区ほぼ全体が古代ローマ時代のコロニーの上に建っていることもわかりました。
内戦によって遺跡が破壊されないよう、争いが収まるまで一旦埋めてから発掘を再開し、
1943年に博物館として一般公開されました。
まずは地階の展示コーナーとオーディオルームのビデオ上映にてバルキーノ時代から現代までのバルセロナの様子を見学。
そして地下に下りるとそこは古代への入口。
目の前に広がるバルキーノが繁栄した時代の市壁や街の跡そのものが見事に保存されています。
教会、水路や公共浴場、布染めや洗濯をする水場、魚を塩漬けにする工房、ワインの製造蔵やその道具まで、
当時の人々の生活が見学者にも想像できるほど状態よく残っているから驚きです。
地下の発掘品展示コーナーには、当時の器や水差しなどの食器類はもちろん、コインや指輪、化粧道具までもが並んでいます。
入場料に含まれているオーディオガイドは日本語の選択ができ、詳しい解説を聞きながら歴史をたどることができます。
入口は王の広場の南側、出口はその北側となります。
毎月第一日曜日は終日、毎週日曜日は15時から入場料が無料です!
地階のバルセロナに満足した後は、是非アンダーグラウンドをご探索ください。
Museu d historia de la ciutat バルセロナ市歴史博物館
水谷 かおり
(ライター、各種入場チケット斡旋)
近代の新発見!バルセロナで古代ローマ時代の遺跡が発掘されました!
- 投稿日2014/11/27
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ジャンル美術館・ギャラリー
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エリアゴシック地区
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住所
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アクセス地下鉄L4線 Jaume I駅から徒歩約1分
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営業時間[火-土]10:00-19:00 [日]10:00-20:00
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定休日月曜日,1月1日,5月1日,6月24日,12月25日
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予算入館料(一般) 7ユーロ
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公式サイト
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